『KUBICA KEEN FOR RALLY COMEBACK BUT ONLY FOR FUN』
ロバート・クビサは、ラリーが恋しいと語るが、将来ラリーに復帰するとしても、競争のためではなく「楽しみ」のためだけだと語った
かつてF1レースで優勝し、現在はAFコルセでフェラーリ 449Pのドライバー務め、WEC(世界耐久選手権)に参戦している彼は、2013年から16年にかけてWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、引き続きWRCを熱心に追っている
クビサは、F1で名声を得る前からラリーに出場しており、2013年のWRC2クラスでドライバーズチャンピオンにもなり、その後の2シーズンはM-スポーツのフォード・フィエスタ RS WRCをドライブして14回のステージウィンを記録し、2014年にはシオン・ラリー・アルゼンチンで総合6位と言う最高位を記録した
2016年を最後に、クビサは2019年にはウィリアムズでF1に復帰し、その後DTMで活躍した後、2021年にはスポーツカーレースとWECに進出した
今月初めに母国ポーランドで開催されたオーレン・ラリー・ポーランドを観戦に訪れたクビサには、ラリー復帰の噂が流れている
将来、WRCに復帰したいかと聞かれたクビサは、Motorsport.comに「正直なところ、僕はラリーの大ファンでラリーが少し恋しい。でも今は、レースプログラムでやるべきことがあるので、2016年初頭にラリーをやめてからは、ラリーをファンやサポーターの視点で見ることが多くなった」と、答えた
「僕はWRCで何が起きているのか気に掛けている。何よりもラリーには注目している」
「復帰がちょっとした楽しみになるのなら、そうしたいけど、タイトル争いをしたいとかでは無い。カレンダーには僕が興味をそそるイベントがいくつかあり、参加出来たら良いなとも思っているけど、その為にはどれだけの努力と準備が必要だったかを思い出しますんだ。でも、楽しみのために参加すれば、何のプレッシャーもなくラリーに参加できるからね」
メーカーの関心が著しく高まっている活況を呈しているWECでは、現在LMH/LMDhクラスには9つのブランドが参加し、ポーランド出身のクビサは、昨年フェラーリが待望のWEC復帰を果たした後、AFコルセが運営するフェラーリ・ハイパーカーのシートを獲得することになった
WECに対するメーカーの関心が爆発的に高まっているのを目の当たりにしたクビサは、WRCでも同じようなことを経験できることを願っており、ラリーがファンやメーカーに「何か特別なもの」を提供し続けると信じている
しかし、F1で12回表彰台に上がった経験を持つクビサは、今週末のWECのブラジル訪問に向けて準備を進めているが、ラリーが同様のブーム期を迎えるには多くの作業が必要であることを認めている
「これは複雑な問題であり、さまざまな関係者の関与が必要になるだろうね」と、WRCがWECの足跡をたどるにはどうすればよいかと尋ねられたクビサは述べた
「今、WRCで起きていることは、今の時代とは関係なく、僕がWRCにいた頃から始まっていた傾向だと思う。残念ながら現代は、モータースポーツ全般において、人々はさまざまな種類のスポーツやレース方法を評価する傾向があります」
「WRCはファンから見て、何かで新しいマニュファクチャラーの参入が疎外されていると思われるのですが、WECでは過去2年間でマニュファクチャラーが大幅に増加し、レベルが大幅に向上しました」
「その何かがWRCプロモーターが新しいメーカーを引きつけるのに苦労している理由だと思うが、これは複雑な問題で、幸いなことにそれは僕が考える必要は無いんだ」
「でも、ファンの立場からすると、WECで起こったことのようなものを見たいと思っている。それは誰にとっても非常に特別で有益なものになるだろうが、長い間起こっていません。人々が努力していることは知っていますし、万能薬はないと思いますが、物事を改善しようとするには努力が必要です」
----------
2011年2月、現役F1ドライバーでありながら、ラリーを趣味としていたロバート・クビサが、イタリア国内選手権のロンド・ディ・アンドラのSS1で、ガードレールがクビサが駆っていたファビア S2000の車体を正面から突き破ると言う大クラッシュを喫した
選手生命すら危ぶまれたのだが、翌2012年9月にはイタリア国内選手権のロンデ・ゴミトロ・ディ・ラナに出場して見事優勝を飾り、2019年にはレギュラードライバーとしてF1に復帰し、現在はAFコルセからフェラーリ 449PでWEC(世界耐久選手権)に出場
そんなクビサはWRCを恋しいと語り、WRCの現状を憂うとは、WRCの魅力に憑りつかれてしまっているようですね(^^;
Posted at 2024/07/11 19:16:53 | |
トラックバック(0) | 日記