『Barum Rally disaster for Paddon and Kopecký』
ヘイデン・パッドンのERC(ヨーロッパ ラリー選手権)でのタイトル防衛は、バルム・チェコ・ラリー・ズリーンで挫折した
土曜日の最終ステージとなったSS8(ラジノチョヴィス2 13.19km)で、パッドンは停止してタイヤ交換を余儀なくされた
パッドンは全15ステージの中間時点で総合7位を維持しており、タイトル獲得のライバルであるマシュー・フランチェスキとは僅か2ポジション差だった
しかし、午後にはズリーン周辺の道路に嵐が降り注ぎ、すでに滑りやすいことで有名なアスファルト路面が危険になり、特にウェットタイヤを選ばなかったドライバーにとっては危険だった
ラジノチョヴィスは、その日の最後から2番目のステージになるはずだったが、洪水のためブンチの2回目の通過ができず、この日が最後となったのだが、それは劇的な展開となった
パッドンはホイール交換のためにマシンを止めなければならず、3分以上もロスしてポイント圏外の18位に落ち、これでフランチェスキにタイトル争いの絶好のチャンスが訪れた
フランチェスキは午後の大半を5位で過ごしたが、終盤で2019年 ERC1(U28)チャンピオンのフィリップ・マレシュに追い抜かれ、終盤で順位が入れ替わったにもかかわらず、彼はラリーをパッドンに7ポイント差を付けられてスタートし、8ポイント差を付けてでチャンピオンシップをリードする見込みだ
ヤン・コペツキーがズリーンのERC優勝を独占していたが、通算11勝でついに終わりを迎えそうだ
ヤン・コペツキーは、バルム・チェコ・ラリー・ズリーンの毎回の大会で圧倒的な優勝候補として臨み、彼は過去11大会でERCのイベントで優勝している
しかし、その伝説的な連勝記録は今や終わりを迎えたようで、午前中にパンクしたため、彼はストップして交換しなければならず2分ロスし、その後、ラジノチョヴィスで道路から滑り落ち、さらに30秒ロスした
このオフロード走行では、土手に衝突してホイールが損傷し、その後、道路から遠く離れた広大なフィールドを滑走し、フィニッシ後「ゴールラインにたどり着けたのは、本当にラッキーだった」と、認めた
チェコ国内選手権のポイントリーダーであるドミニク・ストジーテスキがラリーの総合順位でトップに立っている
彼は、ブンチでコペッキーがパンクするまでトップを争っており、その後、エリック・ツァイスが追い上げ始め、タイムコントロールで遅れたことによる20秒のタイムペナルティを負ったが、土曜日の最終ステージ前にストジーテスキのリードをわずか4.2秒に縮めた
しかし、ララジノチョヴィスで大雨が降ると、ツァイスのリードは崩れ去った。午後に選んだタイヤに雨天用タイヤがなかったため、ツァイスは40秒以上遅れて4位に落ち、同じシュコダ・ファビア RS Rally2を駆るシモン・ワグナーとアダム・ブジェジークが1つ順位を上げた
ERCの常連であるエフレン・ヤレーナ、ミコ・マルチク、ヘルマン・ノイバウアー、そしてコペッキーが残りのトップ10ランナーとなった
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ERCチャンピオンシップリーダーのヘイデン・パッドンがコースオフし、ホイールにダメージを追って後退し、ズリーンの絶対王者のヤン・コペッキーも同様のトラブルで後退すると言う波乱の展開に
ドミニク・ストジーテスキは最終日を前に、21.1秒差を付けてトップに立っているが、このまま逃げ切ってERC初優勝を飾るのか、それとも2番手に着けているシモン・ワグナーが逆転してERC初優勝を飾るのか、最終日が楽しみですよね
Posted at 2024/08/18 12:20:20 | |
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