『Fourmaux tight-lipped over potential Hyundai move』
アドリアン・フールモーは、WRC(世界ラリー選手権)でヒョンデ移籍の可能性について口を閉ざし、そのような話は噂だと一蹴したが、完全に否定はしなかった
フールモーは昨年、Rally2カーで1シーズンを過ごしたあと、2024年シーズンの開幕からM-スポーツのRally1ラインナップに復帰し、9つのイベントで4回の表彰台を獲得して世界選手権ドライバーズランキングで現在5位に位置するなど、大きな印象を残している
29歳のフランス人ドライバーは、シリル・アビテブール率いるヒョンデ・シェル・モビス WRT が2025年にティエリー・ヌービルとオイット・タナックとともに3台目の i20 N Rally1をどうするか検討する中、ここ数週間ヒョンデに移籍するのではないかと噂されている
M-スポーツ フォード WRTのチーム代表リチャード・ミルナーは、セミワークスチームが来シーズンもフールモーを残留させることができると前向きであり、以前DirtFishに「彼は信じられないほどの才能の持ち主で、M-スポーツで初勝利、そしてやがては初チャンピオンシップを獲得したいと明言している」と、語っていた
「今後数か月間、彼を残留させるためにできる限りのことをするために、非常に懸命に働かなければならない」
ミルナー(右)は、M-スポーツが来シーズンもリードドライバーを残留させることができるとかなり自信を持っている
オフシーズン中に移籍する可能性について尋ねられたフールモーは、その質問をはぐらかし、代わりに今年残りの4つのラリーに集中したいと述べたが、彼は来季M-スポーツで走るかどうかは断言しなかった
「シーズンのこの時期は、いつも噂が飛び交う。今のところは、次の4つのイベントに集中したいだけだ」と、彼はDirtFishに語った
「でも来年だけでなく、その次の年についても話し合う時期が来ているのは確かだ。だから話し合いはしているが、それは後でわかるだろう」
フールモーの残りのシーズンの目標は、チャンピオンシップで3位を確保することで、これは、スウェーデンとケニアで表彰台を獲得した後、今年初めに彼が保持していたランキングだ
「まだ可能だと確信している。だから、その方向にプッシュして、どうなるか見てみようと思う」と、彼は付け加えた
「チャンピオンシップで戦うのは本当に難しいかもしれないが、少なくともチャンピオンシップの表彰台を争うことが、今の私の大きな目標だ」
フールモーはドライバーズランキングで、3位に返り咲くことを目標にしている
ギリシャで開催されるアクロポリス・ラリーは、以前そこで好成績を収めたフールモーにとって、絶好の後半戦スタートとなるはずだ
「そうですね、目標は表彰台のトップに上がることですが、それを逃してしまったと思います」と、彼は述べた
「4回表彰台に上がっているけど、今は間違いなくもっと上を目指しています。このラリーは好きだし、私のドライビングスタイルもそれに適しています。ですから、かなり高い期待を抱いていますが、間違いなく以前と同じアプローチをとっていくでしょう。ベストを尽くして、それから様子を見ます」
「昨年はRally2で本当に競争力がありました。過去にWRカーで出場したことがあるけど、良い経験でした。エンジントラブルが出る前はステージリザルトで4位も記録できたし、ギリシャではかなり競争力がありました。だから、あのルートはかなり快適に感じています」
「でも厳しいイベントなので、タイヤやサスペンションには気を付けて、何も壊さないようにしないといけないのは分かっています」
フールモーは先週の2日間のテストで、トラクションの改善とプーマ Rally1の運転しやすさの向上に取り組み、その改善を実感した
彼は次のように説明した。「アクロポリス・ラリーは本当に厳しいイベントだと分かっているので、ジャンプする様な場面はそれほど多くありませんが、ダスティな圧搾路に転がるすべての岩石に対応できるマシンが必要です」
「それに合わせてマシンを最適化しようとしますが、回頭性の良いマシンになるようにもセットアップします。平均速度は他のラリーよりも確実に遅くなるので、その点にも取り組んでいました」
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ヒョンデは、あからさまに序列をつけるチームで、例えシーズン序盤にエースドライバーよりドライバーズランキングで先行していても、差が大きくない場合はチームオーダーを出しますし、リチャード・ミルナーも暗に認めているように、プーマ Rally1の競争力は劣ってますから、フールモーは競争力のあるマシンを選んで移籍するのか、エースドライバーの座を選ぶのか
来季のドライバーラインナップが見ものですよね
Posted at 2024/08/29 19:04:18 | |
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