『ELFYN EVANS,FOUR-TIME WRC CHAMPION RUNNER-UP』
WRC(世界ラリー選手権)で、最も一貫性があり才能あるドライバーの一人であるエルフィン・エバンスは、12月28日に36歳の誕生日を迎えました
ウェールズのドルゲラウ出身のエバンスは、WRC(世界ラリー選手権)で並外れたキャリアを築き、4度の準優勝とトップカテゴリーでの9回の優勝を記録している
WRCの歴史を形作り、ウェールズ出身の彼の地位を確固たるものにした、かれのキャリアの5つのハイライトを振り返ってみましょう
WRC初イベント
2012年にWRCアカデミータイトルを獲得したエルフィン・エバンスは、2013年のラリー・イタリア・サルディニアで異例の事態に見舞われながらWRCデビューを果たした
この若きウェールズ出身の彼は、カタールでの契約により撤退を余儀なくされたナッサー・アル₌アティヤの後任として、ほとんど準備をせずにジョバンニ・ベルナッキーニとコンビを組み、フォード・フィエスタ WRCのステアリングを握って完璧なパフォーマンスを見せて6位でフィニッシュし、未来のチャンピオンの可能性を示唆しました
WRC初優勝
初優勝までの道のりは長かった
2013年から2017年に掛けて、エバンスのキャリアは浮き沈みが激しく、2015年には2度の表彰台を獲得したが、2016年にはWRC2クラスに降格した
2017年にはDMACKチームからコドライバーのダニエル バリットと共にトップカテゴリーに返り咲き、完璧な走りでウェールズ・ラリーGBで優勝し、2000年にリチャード・バーンズ以来となる、ホームでの勝利を収めた最初のイギリス人となり、この勝利は新時代の幕開けとなりました
勝利と新記録
2020年はトヨタへの移籍により、エバンスにとってターニングポイントとなりました
シーズン2戦目のスウェーデンでは、彼の成熟度とスピードを見せ付け、イベントを最初から最後まで支配してWRCで2勝目を挙げ、ラリー・スウェーデンで優勝した初のイギリス人となり、この結果、彼は初めてドライバーズタイトルでリードする事となり、本格的にタイトル候補者としての地位を確立しました
タイトル消滅
2020年は、Covid-19のパンデミックによって中断され、僅か7つのイベントに縮小されたが、6ヶ月の休養を経てもエバンスは絶好調で復帰し、ラリー・オブ・トルコで優勝し、セバスチャン・オジェに14ポイントのリードを保ってモンツァでの最終戦に挑みました
しかし、SS11ジェローザ2(11.09 km)でのスノートラップによるコースアウトしてリタイアを余儀なくされ、タイトル争いはフランス人ドライバーが最有力候補となった
エバンスにとっては痛烈な打撃だったが、それでも自分の価値を証明した
失敗したリベンジ
2021年、エバンスにはリベンジを果たすチャンスが訪れた
タイトルは再びモンツァで決まりましたが、今回エバンスは不利な状況からスタートし、オジェがチャンピオンシップをリードし、2勝と2位を4回獲得すると言う堅実なシーズンを送ったにもかかわらず順位を覆す事が出来ず、オジェはタイトルを獲得し、エバンスは再びランキング2位に終わった
エルフィン・エバンスは、WRCにおける忍耐力と才能を見せています
数回のドライバーズランキング2位とチャンスを逃したにも関わらず、彼のキャリアはモータースポーツへの献身と情熱の証で、世界中のファンは、この並外れたウェールズ人ドライバーが将来達成する偉業を心待ちにしています
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1977年から始まった、WRC(世界ラリー選手権)のドライバーズタイトル
50年近くに及ぶ歴史の中で、イギリス人ドライバーがチャンピオンを獲得したのは1995年のコリン・マクレーと2001年のリチャード・バーンズの二人のみ
モータースポーツで長き歴史をを誇るイギリスとしては、WRCドライバーズチャンピオンが待ち遠しいので、是非ともエルフィン・エバンスにタイトルを獲得して欲しいでしょうね
Posted at 2025/01/04 20:35:31 | |
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