『Toyota’s support for private teams earns praise – Spanish team wants to enter WRC top category』
自動車メーカーにとって朗報なのは、2026年シーズン終了後に現在のホモロゲーション期間が終了することで、将来のラリーカーのボディ設計が大幅に柔軟化されることで、メーカーはSUVモデル、ハッチバックなど、事実上あらゆるタイプの車を選択できるようになるが、ボディパネルの寸法には依然として制限が課せられ、さらに、セーフティケージは車内に収まる必要がある
また、2027年以降はパワートレインの選択肢が自由になることも定められ、WRC(世界ラリー選手権)は、ハイブリッド車、内燃機関車、電気自動車のいずれでも参戦出来るのだが、車両の価格上限は34万5000ユーロに設定されており、技術的には、現在WRCのトップクラスで使用されている約100万ユーロのRally1マシンよりも、現在のWRC2クラスのマシンに近いものになるでしょう
もちろん、この改革によってWRCに新たな自動車メーカーが参入することが期待されていますが、スケジュールがタイトなため、2027年の目標は依然としてやや非現実的かもしれません
一方、プライベートチームは大幅なコスト削減により、来シーズン以降、WRCのトップクラスに参戦するチャンスが大幅に高まるのですが、その有力候補の一つが、スペインのマドリードに拠点を置くテオ・マルティン・モータースポーツです
このチームはラリーとサーキットレースの両方で長い伝統を誇り、現在MotoGPにも参戦しているベテランチームです
「引退する前に、WRCのトップカテゴリーに参戦したいと思っています。昨今のマシン価格の高騰を考えると、不可能でしょう。しかし、もし明日、プライベートチームが参戦できるWRCが導入されたら…かつてのGr.Aマシンのように、非常に喜ばしいことだと思います」と、70歳のスペイン人ドライバーはRevistaScratch誌で語っています
「どこでも、どの国でも、WRCファクトリーチームと互角に戦えるマシンを所有できるようになるのです」
テオ・マルティン率いるチームは、数年前にトヨタがGR ヤリス Rally2を発売した際に、ラリー参戦マシンをトヨタ製に変更しました。WRC(世界ラリー選手権)では、ハン・ソランスとアレハンドロ・カチョンの両選手が同チームのマシンを駆っています
ソランスはサファリ・ラリー・ケニアのWRC2クラス2位を獲得し、ラリー・ド・ポルトガルとラリー・イタリア・サスディニアでもトップ5入りを果たし、昨年スペイン選手権で優勝したカチョンは、ラリー・ド・ポルトガルとラリー・イタリア・サスディニアの両方でリタイアするなど、WRCシーズン序盤は苦戦を強いられた
チーム代表のテオ・マルティンは、トヨタはWRCでプライベートチームに素晴らしいサポートを提供していると取り組みを称賛している
「我々は既にフル参戦に意欲的でした。アレハンドロにもそのことを伝え、トヨタとも彼をWRCに送り込むことについて話し合いました。彼は支援を受けるに値するドライバーだからです。2024年シーズンは、経験とWRC参戦の可能性を確信できたことで、非常に前向きなシーズンでした。何度か表彰台に上がり、ポルトガルではハンと共に何度か表彰台を獲得した。もう恐れることはありません。3台のマシンがあっても混乱はありません」と、テオ・マルティンは語る
トヨタはマシンだけでなく、提供されるサービスも素晴らしいです
マシンは素晴らしいけれど、テクニカルサービスやスペアパーツのシステムがあまり良くないということもありますが、トヨタはそれを完璧にこなしてくれ、私たちは大変満足しています
ラリー・イタリア・サルディニアでは、スペアパーツトラックとテクニカルサポートが常に私たちのそばにいて、常に細やかな配慮をしてくれました
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早くもトップカテゴリー参戦を目指していると明らかにしたチームが現れましたねぇ
プライベータと言っても、確かにテオ・マルティン・モータースポーツは大手ですが、価格次第では他のプライベータチームも参戦してくる可能性が高いですよね
M-スポーツ・フォードはかつて、フォーカスがプライベータ達に愛された時代もあったので、再びプライベータの手の届くマシンを生み出して欲しいですし、トヨタにも同じことを期待したいですよね
Posted at 2025/06/28 19:37:27 | |
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