『Neuville believes Toyota has “reasonable” tire advantage』
現世界チャンピオンのティエリー・ヌービルは、トヨタがWRC(世界ラリー選手権)シーズンの序盤で圧倒的な強さを見せたのは、タイヤに関して同社が持つ「相当な優位性」によるものだと考えている
今年、ラリー最高峰のタイヤ供給元としてピレリに代わってハンコックが唯一の供給元となったが、韓国のタイヤがイタリアのものと全く同じではないことは明らかだ
側面のロゴやトレッドパターンについて話しているだけでは無く。基本的な特性の違いは、WRC ドライバーとエンジニアが理解すべき点がたくさんあることを意味します
これまで、判断材料となるイベントは2戦(しかもユニークなもの)しかありませんでしたが、ハンコックはパンクのリスクを最小限に抑えながら、本来の性能を発揮する耐久性の高いタイヤを提供するという素晴らしい仕事をしたようです
これまでのところ、新しいハンコックタイヤの性質を理解することが2025年の重要なテーマとなっている
パフォーマンスの面でタイヤから最高の性能を引き出すのは別の問題で、あるメーカーのタイヤに、他のメーカーと同じアプローチが必ずしも必要という訳では無い
カッレ・ロヴァンペラに聞いてみればわかるが、2度の世界チャンピオンは、3度目の世界タイトル獲得への挑戦に弾みをつけるには、ドライビングスタイルを変える必要があると結論付けた
走行距離は極めて重要で、チームは、マシンのセットアップを最適化する前に、新しいタイヤについてより深く理解する必要があり、ドライバーは、実際に限界にどれだけ近づいているかを感じることができるように、ステージ上でのタイヤのパフォーマンスに関する知識を増やす必要があります
ヌービルは、ヒュンダイがトヨタに比べて不利なのはそこで、テストが厳しく制限されているこの時代では、マシンが多ければテストの許容量も増える
トヨタはモンテカルロ・ラリーで5台のGR ヤリス Rally1を走らせ、プライベートドライバーのロレンツォ・ベルテッリがエントリーを取り消すまでは、ラリー・スウェーデンでも5台を走らせる予定だった
一方、ヒュンダイは各イベントに3台のマシンを投入しており、現時点では将来的に参戦を拡大する予定はない
トヨタはモンテで5台のマシンを走らせ、スウェーデンでも5台を走らせる予定だった
「トヨタには4台のマシンがあり、実際にテストを行ったのはベルテッリを含めて最大5台のマシンであることを忘れる必要はないと思う」と、ニュービルはスウェーデンのDirtFishに語った
「だから、彼らはテスト日数をかなり増やしている。モンテカルロでは、異なるコンディション、異なるタイヤの組み合わせでテストすることで大きな付加価値が生まれ、もちろん、3日間のテストだけではできなかったことだ」
「そしてここでもまた同じです。だから正直に言って、それが我々が時々苦戦する理由の一つでもあると思います。ラリーの序盤では彼らよりも少し苦戦するかもしれません」
「基本的に、彼らはより多くの経験を積んでいます。それは間違いなく彼らにとって相当なアドバンテージです」
しかし、ハンコックモータースポーツ・ヨーロッパディレクターのマンフレッド・サンドビヒラーは、ドライバーとチームは常にさらなるテストを望んでいるとDirtFishに語った
「テストのために何キロ走ったとしても、結局のところ、結果はいつも同じだ。それは十分ではない」と、彼は語った
「経営陣、メーカー、ドライバーからいつも同じコメントを聞くことになります。それがどんどん増えていますが、これは彼らのビジネスですから、普通のことです。そして、トップの中のトップになることが彼らの究極の目標でもあります」
「そのため、彼らは常にさらなるテストを求めます。しかし、結局のところ、時間は限られています。WRC用のすべての製品を開発するのに11か月しかなく、この短期間でできる限りのテストを行い、3つのメーカー間でテスト距離を共有しています」
「つまり、有利な人も不利な人もいないということです。これは私にとっても重要なことです」
2025年の雪と氷のコンディションは終了し、注目は来月のサファリラリー・ケニアから、今シーズン初のグラベルラウンドに移っている
ヒョンデ・シェル・モビス WRT チーム社長兼代表のシリル・アビテブールは、ヌービル同様、タイヤを理解することが重要な焦点であることを認識している
彼はDirtFishに「今のところ、最も重要なのはタイヤを機能させる方法を理解することだと思うが、そこには欠けているものがある」と、語った
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確かにどんなモータースポーツでも、同一チームで台数が多いほどデータを集めて分析できますからねぇ
しかしそれも、メーカーがどれだけレースに真剣でコストを掛けているかと言う事の裏返しで、前回は違約金を払わずにケツをまくり、今回は撤退をチラつかせてテクニカルレギュレーションの変更を要求するようなチームとは違うって事ですよね
Posted at 2025/02/28 21:02:37 | |
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