『Carlos Sainz’s historic Ford Escort WRC expected to fetch £350,000 at auction』
カルロス・サインツ Srがギリシャのアクロポリス・ラリーで優勝を飾った1997年式フォード・エスコート WRCが、今月下旬にシルバーストーンでアイコニック・オークションズによってオークションに出品されます
シャシー番号4のこのマシンは、1996年にフォード・モータースポーツによってボアハムで製作され、サインツとユハ・カンクネンがドライブし、1998年には、M-スポーツがオリジナルのシェルをそのままに、最新のシャシーとロールケージ仕様に変更したため、数々の変更が行われました
これらの変更に関わったRVファブリケーションズのゴードン・ヴィンセント氏は、オークション会社にこのことを直接確認しました
1997年、カルロス・サインツ Sr / ルイス・モヤが、このマシンでモンテカルロ・ラリーに出場して2位でフィニッシュした後、カンクネン、アーミン・シュワルツ、ヤルモ・キュトレトらもドライブし、シーズンを通して何度も表彰台を獲得しました
サインツ / モヤはギリシャのアクロポリス・ラリーでM-スポーツにWRC初優勝をもたらし、ユハ・カンクネンはそれに続く2位でフィニッシュしました
これは、スバルのコリン・マクレーがステアリングコラム破損に見舞われ、当時世界チャンピオンだったトミ・マキネンがクラッシュして後退したおかげで成し遂げられた結果で、マキネンは3位でフィニッシュしました
サインツは、チームからマシンをクラッシュさせない様に指示されたカンクネンに17秒差で勝利しました
当時のチームオーナーだったマルコム・ウィルソンは、この成功に驚愕しました
「チームと全員のために心から喜んでいます。このチームがここまで来るのにどれだけの努力があったかを知っているだけに、この上ない満足感を得られます。今は感無量です」と、彼は語りました
エスコートは1999年からフォード・トルコでレースに参戦し、その後デビッド・ロビンソンに売却され、2015年までイギリス国内でレースに出場しました
現在のオーナーも同じようにこのマシンを楽しんでおり、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードや、スティグ・ブロンクヴィストがハンドルを握ったスピードウィークなどを楽しんでいます
そう、このマシンは特別に大切に扱われてきたわけではありませんが、このマシンは2020年に同型エンジンのリビルドを受けており、オークション主催者はこれを「包括的で高額」と表現しています
それ以来、走行距離はごくわずかで、グッドウッドにも2回しか出場していませんが、「レースに出場できる状態」です
ヒストリックラリーへの出場資格があり、レプソル・ファクトリーのオリジナルカラーリングも施されています
最高35万ポンド(約6,900万円*8/9現在の為替レートで)の落札が見込まれるこのマシンは、8月22日(金)午後2時(英国夏時間)より、シルバーストーン・サーキットのザ・ウィングで競売にかけられます
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1997 Acropolis Rally Remastered (4K 50FPS)
1990年、トヨタ・セリカ GT-Four(ST165)で、スペイン人初のWRCワールドチャンピオンに輝き、1992年、トヨタ・セリカ Turbo 4WD (ST185)で2度目のWRCワールドチャンピオンに輝いたカルロス・サインツ Sr
スペイン人として、スペインの複合多国籍企業であるレプソルにこだわり続けた結果、チームを渡り歩く事になったとも言えますよねぇ
現在は、スポット的にW2RC(世界ラリーレイド選手権)に参戦してますが、是非ともERC(ヨーロッパラリー選手権)にも出場して欲しいですよねぇ
Posted at 2025/08/11 21:02:58 | |
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