
皆さんは、EGRリストラクターを装着していますか?ご存知元祖中村屋さんの秘密兵器ですね。動機はくたびれたスカDに新車の頃の輝きをもう一度とか、煤を減らして煤問題を解決したいというものです。
装着すると体感できるのがトルクの復活です。よく観察するとトルクの盛り上がりのエンジン回転数が250回転ほど前倒しされており、1750rpmよりアクセルの付き具合が向上しています。
私の個体の現象であり皆さんはどうなっていますか?ちなみに埼玉55は自分の走り方に合わせるため穴を広げφ15mmとしております。
もう一方の煤を減らして煤問題を改善したいという向きには効果が無いと考えます。煤の量が減るだけで煤は通り続けますから、オイルミストと合わさり頑固に固着した煤が徐々に剥がれ落ちて改善する事は考えられず、私は更なる固着を少し遅らせる遅延延命効果と解釈しています。
■今回のネタは、リストラクターを付けると他に悪影響が出るかもしれないという話しをDSCのブログで見たチューバーが早速取り上げていました。
不具合箇所を断定しておらず、理論的に説明もしていない状況で情報が流れておりますので、私は動画を見てリストラクターがどういう影響が考えられるのか?想像できる範囲で考察したいと思います。

●前工程への影響の考察
スカD2.2のEGRリストラクターの前工程はEGRクーラーです。下流の流量を絞れば上流の流れが滞留してEGRクーラーが詰まるということが想像できます。
私の考えでは詰まりは増えません。そもそもリストラクターよりさらに下流にあるEGRバルブは単純なON-OFFではなく、フレキシブルに開度を常時調整しており、EGRリストラクターを装着する前から9mm以上の絞りは常に可変流量調整の中に入っており全閉の状態もあります。
それゆえ、EGRバルブの絞りでEGRクーラーに堆積する量以上の堆積は、リストラクター装着では起こらないと考えました。
●後工程への影響の考察
後工程にはEGR量が絞られることで、後工程を通過する煤の総量が減少しますので、後工程の煤詰まり問題がEGRリストラクターにより悪化する事は考えられません。
●燃焼工程への影響の考察
そうすると、「違う部分で不具合」という事なので、煤の話ではなくクールドEGRの必要量を減らしたときに起きる現象に対しての悪影響なのか?を考えてみたいと思います。
クールドEGRの流量を絞ることにより、燃焼室内のEGR量が不足し(ふむふむ)、吸気温度と酸素濃度が設定から外れる事が、燃焼に影響を与えるという事は十分考えられます。(なるほど)
(それで?)NOx量が増えるとかは環境面の話しになります。しかし、もしノッキングが増えるようでしたらエンジンとして非常に大きな問題と言えます。ECUが補正できる範囲外になっていると考えます。しかし、我が家のピュンピュン号ではそのような現象は発生しておりません。
埼玉55はノッキング対する知見はありませんので、Wikiの解説を参考に想像してください。
●排気工程への影響の考察
仮に燃焼時発生する煤の量が増える事があれば、過去何度か取り上げておりますが、純粋な煤は比較的簡単に燃えますので、DPFが劣化する問題は煤問題ではなくエンジンオイル由来成分の大量付着によるものと結論づけております。
■今回の考察における結論
特に今のところ不具合も発生しておらず、考えられる悪影響も思いつかない。問題なければ使い続けるのが楽しくてよいと結論づけます。
■寄道話し:スカDの楽しさは太いトルク、良さは経済性に尽きますね。楽しさの味わえないスカDはスカDでは無い。その点皆さんが一番気にするところですね。
私は煤詰まりの原因はズバリ「ブローバイガス中のオイルミスト」にあると断定しております。対策の一歩はここから始まります。
一点だけあげるとトルクが盛り上がりすぎて245/45R20のタイヤが登りのコーナー立ち上がり2速で少しホイルスピンしますので、タイヤの減りが私には痛いところですかね。腕の問題ですね。
今はEGRフィルターver2.0の押さえ金としてΦ15で装着しております。ピーキーなので今後もう少し穴を広げていきます。
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EGR対策 | 日記
Posted at
2021/05/21 06:29:05