
またかよ!題からしてオカルトか?
埼玉55もいい加減にいい歳となってますが、うなぎ屋、焼き鳥屋、焼き肉屋の店外排気ではつい鼻腔を広げクンクンしてしまいます。特にイイ匂いのおねーさんとかには目がないようだ。
皆さんはいかがでしょうか?犬の嗅覚は人間どころではないと言われていますが、同じものを嗅いだときにいったいどの様に感じ取っているのでしょうか。
今回は、浦和名物のうなぎ屋の出している強烈な油煙を胸いっぱいに吸い込み、それだけで本当に白ご飯が食べられるかという事を考察して行きたい。(どっかよそでやれ!)

今までは、オイルキャッチタンクに金魚フィルターを詰めて、気液分離を高精度で行えるように工夫をしてきた。
しかし、タンク内筒部分のオイル汚れの付着具合から、一般的な捕集方法では20%がキャッチできないというラボデータが示す通りである事を伺わせる。4/21(水)寄稿の「なぜDPFが詰まるのか2」新日本石油の研究報告より。
そこで、オイルキャッチタンクの気液分離精度の向上方法について基礎的考察を行う。
●捕集率の向上方法の考察
案1.タンクを連装してタンク1、タンク2、タンク3とすることによる捕集率の向上を図る
案2.オイルミストの飽和水蒸気を露点以下となるようにタンクの温度をなにがしかの手段で下げて、水滴効果により捕集率の向上を図る
案3.セパレーターフィルターの増量や密度アップによる捕集率の向上を図る
コスト大 案1>案2>案3 コスト小
どの方法もコストが問題となり、いつもの決定方針である比較的コストのかからないであろう案3について今後の研究を進めて行くこととした。
●案3における一般的な対処方法
平たく言うとフィルターにかけて捕集するのであるが、みんカラでは金属たわしを入れている方が多いようだ。
オイルミストと金属たわしの衝突による付着捕集で気液分離を試みていると思われる。効果は否定するものではないが、科学的に検証を交えて充填材料、充填方法を決定したい。
それにはまず「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」孫子の忠告したがって、オイルミストとの闘いを展開していく。
皆ここを押さえずして感覚で行っており、本来目指す気液分離精度からは低い状況となっている事はないか?オイルキャッチタンクを付けたが、DPF再生時間が短縮されないことがあればそれを伺わせる。
ようやく本題に入りそうになってきました。
●彼の粒径分布についての調査
捕えようとするオイルミストの粒径分布について把握しておく必要がある。埼玉55工房チーフメカニックの肉眼ではオイルミストの粒径が良く見えないので、いつものラボデータより引用する事とした。
(1)ラボデータ1:大阪大学と大阪ガスの共同研究報告「冷凍フライドポテト調理時の油煙の粒径分布」によると、飛び散った油滴の粒子径平均値は0.28mm、肉眼識別の粒径範囲は0.01mm以上、油煙の粒径に至っては1ミクロン以下が大半を占めているとある。大変興味深い結果が出た。通りで小さい物が見えない訳だ、ありがとう。(ただの老眼だ!しかもそこじゃないだろう!)
(2)ラボデータ2:オイルミストセパレーター試験システム(Topas社Model SPT140)で測定されたオイルミストの粒径分布測定例 Fig.7を引用する。

油煙の粒径分布について埼玉55技術総研での分析の結果(線引いただけだろ!)、油煙の80%捕集できているとすれば、1.2ミクロンまで分離できている事となり、90%まで捕集したい場合は0.9ミクロンまで捕集できるフィルター材と設置方法を開発する必要があることが判明した。
●結語
分析により得られた知見:①肉眼識別の粒径範囲は0.01mm以上、②植物性オイルはエンジンオイルより油煙の粒径が細かく換気扇を汚す、③エンジンオイルミストの気液分離を90%の精度で行う場合は、0.9ミクロンまで捕集することが必要である。
今回は両者のラボデータより貴重な知見が得られた。実験に使用されたオイル性状が大きく異なるので、測定機器メーカーのデーターを主体に、材料・設置方法の考察へ繋げたい。
■寄道話し:以前のブログでマツダ技報やトライボロジストなどの論文を読まれることを推奨しました。そこには玉石混在ですが、普通では知りえない今回のような貴重な情報もあり何がしかのヒントになることがあります。
特にベットに入ってノートPCでチェックしていますと、3分で夢の世界に連れて行かれますので、見るときはパジャマに着替え布団をかぶってから見るように心がけてください。
ブログ一覧 |
オイルミスト対策 | 日記
Posted at
2021/05/21 21:37:46