先日のブログで、スカDエンジンとは? EGRと燃焼温度と燃焼領域にて、EGR制限プレートの絞りがΦ11以下をお勧めするのをやめた事を書いた。
その事はどうでもよく、EGR制限プレートを付けるとなぜ出足が良くなるのかを解説したい。
この話しは恐らく初耳の方がほとんどで発売元も解っていないのではと思います。
2012年のマツダ技報にエンジンの経路図と5段階の2ステージターボの制御がザックリ書かれており、1から2の制御がモッサリ感を産み出しています。
発売元は煤がたまって経年劣化のように言っておりますが、新車の時からこの領域はモッサリしています。
スカDはツーステージターボ車なのでタービンの切り替え制御の時はレスポンスが若干もたつきます。
EGR制限プレートを付けると排気ガスがEGR経路に還流しなくなり、その分小タービンにあらかじめ排気圧を掛けており、少し踏み込むとレスポンス良く過吸が始まります。
酸素濃度が増えるとかの説も聞きますが、関係ありません。EGRが還流していても余剰燃焼酸素濃度は必要充分にあります。
理論はこの際どうでもよく、特性を理解した上で、2ステージターボ車に乗っている事を認識して、如何に小さい方のタービンを回すのかを考えますとモッサリ感は解消できるでしょう。
色々試してみて下さい。
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Posted at
2021/07/20 19:35:18