2021年07月26日
排気ガスが臭い2つのパターンの見分け方(埼玉55工房流)
排気ガスが臭い話を何度かしておりますが、2種類の臭さがあります。長距離走って激しく劣化したオイルは必ず臭くなるので別問題です。新油なのに臭いという方は良く見てください。この問題はディーラーでは解決できません。
●1つ目は
シリンダー壁のオイルの掻き残しが燃焼される。新車でも臭いが気にならない程度微量に発生していますが、経年劣化で掻き残し量が多くなれば、オイル上がりと呼ばれ排気ガスが大変臭くなります。
総じて完全暖気後のアイドリング中は臭くないが、アクセルを吹かすと臭い。走行中の排気ガスの臭いをかぐことはできませんが、RMC-3Eを施工するときに、突っ張り棒で2000rpmでエンジンを回しますので排気ガスの臭いを確認できるいい機会です。また、インジェクターの燃料噴射タイミングの再学習でもOKです。
●2つめは
ブローバイガスです。オイルチャッチタンクを取付け、オイルミストを軽減しようとみなさん取り組んでいるぶぶんですね。ブローバイガスは未燃性ガスと言われ、どえらく臭い。オイルミストが臭いのではなく、ブローバイガスそのものが臭い。
●埼玉55工房流判定方法
プロの判断方法は何かあるのかもしれませんが、埼玉55が前車KE時代にやっていた判定方法は簡単なのでご紹介したいと思います。
オイルキャッチタンクのブローバイを戻さず大気開放(ブローバイホースを外す)する。それでも排気ガスが臭い場合は★オイル上がり系です。突っ張り棒でアクセルを固定し2000rpmまで回してみましょう。
重ねて言いますが、ブローバイガスの発生しない内燃機関は存在しません。量が多くなると必然的に臭いが気になります。
オイルキャッチタンクの無い方は、ゴム製のブローバイホースの片側を抜く事でも同様の判定が可能です。手前と奥があり、手前の方が抜き刺ししやすいと思います。
一般的には詰め物をしろ!とかなっていますが変に詰め物が吸い込まれたりするとターボ破損しますので、そのままで作業してください。
●注意事項
ブローバイガスを大気開放したまま公道を走行する事は禁止されておりますのでご注意願います。
排気ガスが臭いのでDPFだろうと、DPF洗浄をしたり、DPF交換をする人がいるかもしれませんが、原因はDPF以外にある事がほとんどです。まずは原因をつかんで対策を考えてみましょう。
■寄道話し
人間も年をとると臭くなる。カチカチ山の話では、爺さんが畑で捕まえた狸を狸汁にして食べようと縄でくくってばあさんに預けるのだが、タヌキは知恵を使い縄を解かせてばあさんを殺してばあさん汁を作てしまう。
ばあさんに化けた狸は夕方爺さんにばあさん汁を飲ませるのだが、爺さんは、ばあさんや、この狸汁は何だかばあさん臭いな!という。タヌキは、年をとったタヌキはばあさん臭くなるものですよという。
なんとも残酷な話である。子どもに読み聞かせるのにはばかられる内容だ。さて排気ガスは何臭いのか?
ところで、皆さんの中でたぬき汁を食した方はいるのでしょうか?埼玉55は沖縄でヤギのなんちゃら汁というのを食べて、どこまで行っても牧場臭い汁であったことを思い出した。
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Posted at
2021/07/26 12:51:25
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