
BMWオーナーなどでレヴィテックPower Shotのエンジンコーティングが盛り上がっているようで、常々試してみたいと思っていました。Amazonでは高評価が多いようだが、みんカラのスカDエンジンではほぼ見かけないので実行した。
なぜレヴィテックPower Shotなのかは、ピュンピュン号の走行距離も9万キロを超えてカーボン・ポリッシング作用によりシリンダー表面やカム山、コンロッドのメタル、クランクのメタル部分が摩耗しており、汚れが付着しやすくなっていると思います。
他の部分は目視できませんが、カム山は見る限りスジ状のすりキズが多いのでなんとかしたい。
●その傷ついた部分をコーティングしてリフレッシュさせたいと思う。オイル粘度を上げて膜厚を確保すると確実に保護感は上がり圧縮抜けも改善されるが、なによりパワーが食われて激坂に歯が立たず粘度調整が難しい。
オイル粘度を下げて、IF-WS2にて高回転まで回したいが圧縮が抜ける。そこでコーティングにより表面を滑らかにし油膜の保持力を上げ圧縮を確保し、IF-WS2のコロ効果との相乗効果でカバーしていこうという目論見だ。そうできれば、圧縮確保を粘度UPに頼りすぎずにすむので、W40の後半で十分機能できるのではないか?
●材料の手配
AmazonでMサイズを購入。13,781円 ん~、たっ、高い。ここまで高いと何かの元を取ろうなどと思うのは間違いだ。気持ちよくエンジンを回すための対価である。一割燃費が良くなったという話もあるが、今でも燃費は18キロ/L前後で良好である。
後日追加購入をしたら値下げしており11,480円(△2,301円)になっていた。ほんの数日の間にショックである。
●Power Shotの情報は関連リンクにレヴィテック社のHPを貼っておく。塩素系で表面を溶かして滑らかにする類のものではないのでその点安心できる。
また、昔からある有名どころのコーティング剤で、フロン系のマイクロフロン+マイクロセラをメタルチューニングであわせてエンジンオイルに投入するものがあり、コストも安くて効果の高い商品だ。何より乳鉢で擦りながら溶かし込むという楽しさもありこれもお勧めだ。
埼玉55は自分のエンジンの回し方ではより高い耐熱性が必要と考えた事と、IF-WS2との相性があり硬度の高いコーティング剤が良いかと考えレヴィテック Power Shotを選定した。
コーティング剤とFM材は別であり、お互いに邪魔をしないものを組み合わせることができると、スコスコ回るなんじゃこりゃというレベルのエンジンになる。
●用法
注入前にエンジンを暖めておき、オイルフィラーから規定量を投入するだけ。添加後はエンジンを積極的に回すとの事。完全定着までは1,500kmのようだ。
●メンテナンスについて(HPより抜粋)
『Power Shot®』は通常使用で走行距離約50,000km効果が持続します。スポーツ走行などをされる場合は、約10,000kmまたは約1年後を目安に、初期の使用料の1/4~1/2程度をご使用いただくことでよりコーティング効果が期待できます。
注意事項:本製品後使用後、約1,500kmはオイル交換しないでください。
●レビュー
一旦キューミックにレヴィテックPower Shotを施工してコーティング効果を確認した。1~2速で5000rpmまで引っ張りながらとりあえず500km走行した。

200kmを超えたあたりから変化が始まり、カム山にうっすらきれいな被膜が形成されている。もう少し成長してくれると嬉しい。
3000rpm~4000rpmはうっとりするフィーリング、4000以上はまだ荒々しさが残っている。今後コーティングが進んでくるとどうのように変化が進むのか楽しみだ。ただいま1回目で3回まで量を調整しながら繰り返したい。コーティングが完了したらIF-WS2をドバドバ入れて激坂の負荷試験に掛けてみる。
アクセルの付きが向上、長距離燃費は18→20辺りで進化中。街中燃費は14→16と大きく改善しているが、最近軽油が高いので、発進時のコツを研究しておりその成果も大きいと思う。
●注意事項
燃焼室内部のカーボンデポジットが溜まった状態を解消しておかないと、きれいな被膜は形成できず、意味がありません。F-1、F-ZERO、DBF-4などで上(トップリング)を、LOOPやバーダルで下(オイルリング)をやっつけておいて下さい。
■寄道話し
コーティングというのは洗車の世界では市民権を得ている。フライパンではテフロンやらだが、鉄のフライパンと比べると油の量が少なくても焦げ付かない。
エンジンにコーティングというと抵抗のある方も多いと思いますが、フライパンのコーティングと同じ話だと言えば分かりやすい。
エンジン内部の部品にはDLCコーティングが多く採用されており、フリクションロスの削減はコーティングで行うものとFM剤で行うものがあり、両者をうまく合わせると相乗効果をもたらし、驚きの結果がでるだろう。
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2021/11/04 12:52:46