• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2022年01月19日

DPFに詰まっているものについて

ミカドオイルさんのブログにDPFに詰まっているものの割合がざっくり出ています。どのような個体で取ったデータなのかは解りませんが、他の情報と合わせても大きな乖離は無いと思います。

◇燃える物(73%)
 ① すす・カーボン,41%
 ② 未燃焼エンジンオイル,25%
 ③ 未燃焼燃料,7%
◇燃えない物(27%)
 ④ 硫酸分,14%
 ⑤ 灰分ASH,13%

●DPF再生でなんとか燃えそうな物は73%、燃えない物は27%となると考えます。DPFの圧損限界値が500キロなので、燃えない物が27%詰まると365キロ毎に再生されます。硫酸分と灰分ですから例の石膏の話しですね。これはどうしようもありません。

●ところがなかなか、365キロ毎にはなりません。これはオイルミストとオイル上がりでDPFに廻って来た未燃性エンジンオイルがなかなか燃えにくいと考えられます。

●DPF再生はDPFに軽油をぶっかけません
DPF再生のメカニズムは過去に少し触れて電気が流れる話をした。煤に軽油をぶっかけて煤を燃やしていると思われている方がいるかもしれませんので少し解説を。

装置としては一体化されていますが、中身はDPFよりエンジン側にディーゼル酸化触媒(DOC;Diesel Oxidation Catalyst)というものがあり、ここで軽油が酸化する反応熱によりDPFを600℃以上まで昇温させ、DPFの煤が酸化して二酸化炭素に分解されます。

●埼玉55の仮説(これ以降は今まで検証してきた情報からの妄想です)
この時、煤はDPFから電子が移動し酸素と吸着し酸化反応しやすいので、煤の酸化反応により酸素は消費され、高温のガスが非常に酸素プアな状況になります。600℃といわれる残留酸素濃度の薄いガスに未燃性エンジンオイルは高温でいぶされて炭化(炭焼きの原理に近いな)して溜まって行きます。

オイルはCとHの化合物であり、燃える物質なので燃やしたいけれど中々燃える事が出来ない状況です。未燃焼燃料もCとHの化合物であり同じような話です。未燃焼燃料が大量に燃えるとDPF溶損のリスクもあるかと思います。

そうすると、DPF再生は①のすす41%だけ燃焼し、②と③は部分的には燃えるがすべてを燃やしきる事ができない。500キロ×0.41=205キロ毎の再生になります。そしてどんどん②~⑤が溜まって詰まりが進んで行きます。この詰まり具合の量により距離が短くなっていきます。

●強制燃焼
かなり時間がかかりDPF劣化リスクがありますが、いよいよの時は強制燃焼でじっくり②③を含めてDPF再生を行う事も有効な手段だと思います。再々行うようなものではありません。街中の駐車場では絶対にできませんのでディーラーにやってもらうのが安全でしょう。

強制再生は煤を焼き切った後も長々とやっていますので、酸素リッチな高温ガスがDPFに届き、②③を焼き尽くしてくれるのではないかと期待します。

スートルやらなんやら入れて何とかしようとする人がいますが、②③④⑤には一切効果がありません。酸化触媒に金属系を用いて①の酸化反応を350℃くらいでも反応するように促進しているだけで、DPFの問題状況は解決されません。

●歯止め
行きつくところはオイル選定(オイルミストの少ないタイプ)、オイル管理(希釈させない)、オイルキャッチタンク(オイルミストセパレーター)で、DPFに廻るオイル由来成分を減らす努力でしょう。

燃料で希釈されたオイルから発生するオイルミストは未燃焼燃料を多く含んでおり、オイルキャッチの黄色水の黄色成分と思っています。これは燃焼室でほぼ燃えずに、そのままDPFへ回って行き③となっている。

●RMC-3Eは?
DPFに滞留している②未燃焼エンジンオイルがカチカチに炭化していると効果は無いと思いますが、ベタベタの油性を保った状態だと、RMC-3Eの界面活性作用がオイルの結合を緩め、5~15μmと思われるDPFの気孔をいくらかは通り抜ける事ができるのではないかと期待できます。

※日本ガイシ製セラレックDPFフィルター 基材孔15μm、プレコート孔5μm、気孔率48%。マツダは情報が無かったのですが、大差はないものと思っております。

■寄道話し
ずいぶんDPFの話を真剣にしていますが、埼玉55はこんなもんいずれは詰まるだろうから吹けが悪くなったらDPF洗浄するだけと決めておりますので実際にはさほど気を使っておりません。仮説に対するツッコミや対論は大歓迎します。知っている事があれば教えてください。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2022/01/19 18:11:03

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

お客様が型取りにいらっしゃいました ...
FJ CRAFTさん

本日のプチキリ番&ミラー番♬
ブクチャンさん

でっかくなっちゃった!👂️🍉
はとたびさん

お疲れ様でした🙇(ミラー番)
ゆう@LEXUSさん

Tears for Fears - ...
kazoo zzさん

8月19日…バイクの日、運転免許併 ...
nobunobu33さん

この記事へのコメント

2022年1月19日 19:11
お疲れ様です😌ワコーズのディーゼル2はどれほど効果的でしょうか?
コメントへの返答
2022年1月19日 20:24
お疲れ様です😃
やったことないので正直解りません。みんカラにDPF再生間隔は変化無しとのレポも有りオイル由来の詰まりは効果が無いのかもしれません。
有ればワコーズの商品紹介で煤やオイル由来の詰まりを改善するとうたっていると思います。😊
2022年1月19日 21:24
こんばんわ。お疲れ様です(^○^)
いくつか質問です♪
①「DPFの圧損限界値が500キロ」
 これって、どこかに記述があったのでしょうか?(だとすると僕の理論(経験値)wの裏付けになるかな?と思って・・・汗

②「燃えない物が27%詰まると365キロ毎に再生されます。」
要はこの「燃えないもの27%」をDPF GEN(理論生成値)やDPF ACC(実堆積量)でセンシングして閾値に達する→DPF再生開始になる という解釈で良いのでしょうか?

③上記②が合っていると仮定した場合・・・
うちのクルマが 再生間隔500kmを出したことや、直近10回の再生間隔が389kmっていうのはなんなんでしょう?(^^ゞ
燃えないものが27%よりも少ない ということなのかな?
何故? (添加剤はディーゼルウェポンを給油毎に規定量のみです)

④最後に・・・
うちのクルマの場合、DPF再生終了直後はDPF ACC(実堆積量)が0.3g/L程度で10分ほど留まり(つまり燃え残りの何か?がある)→その後一気に0.0g/Lになります。
燃え残りの何か? は、何かの拍子というか、化学反応で一気に燃焼、もしくは吹き飛ばされている ということでしょうか?

細かいこと質問してスミマセンが、ご教示頂けると幸いです<m(__)m>



もしかして「シャァ専用に作った」特別なエンジン積んでいるのかしら?(^^ゞ
コメントへの返答
2022年1月19日 22:01
お疲れ様です。

イイ突っ込みですね。

まず初めに詰まっているものは、毎回このような状態になるのではなく、10万キロとか走行してDPFがつまってきたときの堆積物の話です。
詰まり切ったDPFを何本も分解して削り取り、成分を分析した方がいて、同じような内容でした。

①はDPF再生の最長間隔でセットされたものです。メーカーの記載はありませんが、最長は500キロ再生というのをぼちぼち見ます。テイクさんの実績も入っております。私も夏場に430キロ前後を3回記録しましたので500で間違いないと確信しております。

②硫酸灰分(石膏)の最大詰まり分なので、ここまで行くとDPFは終わっていると思います。DPFの表面に取り付いて、その上に煤が溜まることにより、煤が酸化できにくくなります。このような状態は当然未燃焼燃料とオイルが溜まっており、実態はもっとひどいことになるでしょう。

③いつみちゃんはまだ硫酸灰分が27%も詰まっていません。10万キロで30グラム溜まる論文をみたことがありますので、初代ピュンピュン号は22万キロで60g強つまっていたと思われますが、それなりに走れていました。180キロ間隔くらい。スカDオイルはオイルミストが多いので途中でやめました。オイルキャッチは16万キロで装着。エンジンは必ずレッドゾーンまで回しきる。

テイクさんの場合は②~⑤がまだまだ少ないとお考え下さい。

DPFの容量自体は500キロ以上ありますが、500キロ上限で再生をかけるように制御されていると解釈しております。

ディーゼルウエポンはいいですね。少し高いので、セタンブースターをたまに入れています。もちろんウエポンも持っていますが、JIS2号の期間に4~5給油に1回です。

④はネット動画でもそのようなものを見た記憶があり、差圧センサーの温度の関係もあるかと思います。少し走って温度が安定してくると正確に差圧を拾えるようになるとか?(超仮説デス)

2022年1月20日 12:09
貴重な情報をありがとうございます。
コメントに書こうと思ったことが異様に長くなってしまったので自分のページの方に書かせていただきました。

確証はありませんが以前からこれなんだべなと思っていたことに予測が立ちました。

テイクさんの書き込みにある④の状態は私のところでもよく起きます。
再生動作の最後の数分のところではありませんが、再生動作終了時(アイスト表示の再点灯)にわずかに残ったPM_GENやPM_ACCは予熱による減少を見越して再生運転を終了しているものと思っています。

逆に、最後の0.5gの焼却にさんざん苦労する(他のパラメータがゼロ、PM_GENないしPM_ACCだけが数字を残して15分くらいかかる)ような再生運転をしたあとだとその後10分以内くらいにPM_GENが0.5〜0.8gくらいの表示にいきなり変わる現象もよく見ています。
この減少は山越え運転のあとにはまず見られません。
コメントへの返答
2022年1月21日 12:33
お疲れ様です😃
コメントありがとうございます✨

余熱論はあてずっぽうですがそう思います。

差圧パイプは細くてかなり長い(測っていませんが見た目で20センチくらいあって曲がりくねっています)。つまり圧力センサーまで距離が遠い。DPFに直付けされているのは温度センサーだけです。
DPFの直前直後の圧力差を測っていますが、DPFの気孔率48%前後の話より、常時差圧が発生しております。
新品時のバンク1と2の差圧を基準に、DPF再生で測った差圧を照らし合わせてACCを0にセットするのでしょうが、経年劣化でどんどんGAPが溜まっていきます。これでは機械的観測からするとACCが0になる事は無いという理論になります。

そこで前回終了時の差圧を基準に今回の差圧を測り、閾値(ややまだ残っている)をクリアしたらDPF再生を完了させ、残余の詰まりは余熱でやっつけるなどの制御が考えられます。
よって、経年劣化で差圧が悪化していても、差圧残りが大きいくDPF再生が終了しなくなる事態を回避する制御かと想像しています。

エンジンの回転数と負荷状況はDPF再生に明らかに影響します。KEのSH型エンジンで初期のものは、RE雨宮さんの推奨値は3000rpmと聞いたことがあります。最短時間で焼き切る事が出来るらしいです。

熱を安定して供給できる回転で、トルクが出る領域が要求負荷をクリアできますので、エンジンに負荷がかからず、DPF再生中に煤が大量発生しなくていい状態と解釈しております。平地で1250~1500RPMでもDPF再生できますが、一番良くないケースでしょう。1750~2250位が私の個体にはいい結果が出ております。

プロフィール

「ディーゼルエンジンは初めての場合濃度濃いめが良いかもです
500ml位とか」
何シテル?   06/13 18:29
埼玉55です。よろしくお願いします。とにかく長距離ドライブするのが好きです。あとCX-5で未踏破の県は沖縄県のみ。 CX-5をKEからKFと乗り継いでいま...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

安価でロードノイズを制する方法(その9) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/16 17:46:33
ボンネット付近の防音 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/12 23:31:43
デッドニング フロア編 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/17 20:20:22

愛車一覧

マツダ CX-5 ピュンピュン号 (マツダ CX-5)
マツダ CX-5をKE・KFと乗り継いでいます。 シルバーが現車、黒が前車です。 気持ち ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation