前回試作品はシックネスゲージの0.02mmをスポンジヤスリ(1500番)で3時間かけて研いで、0.01mmにしましたが、まだ腰が強く4速45キロ1350rpmでは燃費がダダ落ちです。恐らく車速に関係なくこの回転領域でEGRが欲しいのにぺらが上手くしなってくれず、燃費を悪化させているものと思われます。

・日曜日の試走ではアクセルの付きは最高で燃費はイマイチでしたが、月曜日に通勤に使うとアクセルの付きが抜けて手ごたえがありません。夜中開いてみると、完全に根元が折れ曲がってヒビが入り、先っぽが少しちぎれています。やはり3000~4000rpmでEGRが流れる時の流速は半端ないですね。こりゃダメだわ。
金属の薄板は欲張るとろくな事が無いので、材料の見直しを行います。
●材質の検討
薄くて強くてよくしなり復元力もある素材が理想です。金属の極薄板では降伏点を超えるともとの所に戻らなくなり、2日目で金属疲労で破断します。そこで理想の素材を求めて極薄シリコーンシートに活路を求めました。
●買ったのは(モノタロウ)
十川ゴム
・シリコーンゴムシート 厚さ0.5mm 乳白色 硬さ48デュロメータA 幅100mm長さ100mm
・シリコーンゴムシート 厚さ1.0mm 乳白色 硬さ48デュロメータA 幅100mm長さ100mm
耐寒性、耐熱性が良く、特に圧縮性能、電気特性にすぐれたシートです。
耐熱性:225℃×70h時
・硬さ変化(タイプAデュロメータ):+2
・引張強さ変化率(%):-14
・切断伸変化率(%):-16
厚さ(mm)0.5 幅(mm)100 長さ(mm)100 材質シリコン 硬度50 色乳白色 タイプゴムシート JIS規格GFH5350 比重1.2 耐熱温度(℃)-30~+150 引張強度(MPa)7.9 硬さ(デュロメータA)48 切断時伸(%)310 圧縮永久ひずみ(%)12 (175℃×22h) 耐油性(%)35(150℃×70h)
●スペックを見る限り
素晴らしそうな素材です。使用温度は-30~+150℃ですが225℃試験時のデーターもあり、一見COOLD-EGRの温度には問題なさそうです。ポイントは厚みと硬度ですね。
・念のため共和工業さんの耐熱性の情報を見ていますと、使用される環境において、著しく物性を損なわず連続使用が可能である使用安全耐熱温度180~200℃となっておりました。
・問題はその温度環境下で絶えず曲げ伸ばしが発生しますので、長期的な耐久試験が必要かと思います。300℃で72h後は硬度が50から70と硬化が進むことと、熱を受けて変形が大きいと思いますのでそこがポイントです。
https://www.kyowakg.com/si-sheet/tainetu/
・ 硬さ48デュロメータAとは現物を触らないと解りませんが、スタッドレスタイヤのブリザックの新品が45とありますので、硬いと言えば硬く、柔らかいと言えは柔らかい微妙な手触りでした。
●工作と試走

0.5mm厚のシートをフランジ形状にカットして、Φ25mmの丸穴を開け、パイプ穴部分にぺらを少しだけ出っ張らせ、良くしなるように細かな切れ目を少し長めに入れました。
・試走してみて、アクセルの付きはありますが、アルミのΦ24mmの制限プレートよりかなり穏やかです。加速のつながりは気持ちよく、燃費はほぼ影響がありません。
・耐久性が確認できたら、これでΦ24とΦ23位を作って、現車合わせをしたいと思います。
●今日はアマゾンプライムデー
念願のチタニックというチタン系オイル添加剤を3本買い込みました。次のオイル交換が楽しみです。
Titanic(チタニック) ワンショットチタン ディーゼルエンジン用 オイル添加剤 250ml TG-D250 熱帯雨林2975円
・濃度的には1本でも効きますが、濃度依存型なので1.5本くらいがレッドブル並みの効果があります。
・過去に一度使っており、夏場に使う3000円台では最高のものだったと記憶しております😋
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2023/07/11 23:55:05