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2023年08月04日

デミスターの研究に戻る(基礎実験編)

チタニックは今後の変化を見守る事として、デミスターの基礎研究に戻ります。




前回デミスターを無理やり付けたはいいけど、峠で全く吹け上がらず、密度を下げて再試験することとしていました。アイドリングではISV開度3.1であっ損なしと判断しましたが、3000rpm以上が挙動不審でした。

外して4500まで回しますと、すぐに樹脂エルボーにオイルが溜まり、ベゼル部分もオイルが回ってきており、バタフライがオイルで濡れています。

このことより、夏場でもしっかりオイルミストは飛んでいる事がわかります。オイルキャッチで捕集できればいいのですが、夏場のオイルミストは捕集できません。

よって、圧損が少なく季節を問わず捕集できるデミスターへ期待を寄せております。

●デミスター概要と問題点
比較的ゆっくりした流速気中のオイルミストを、少ない圧損で高効率に捕集できる産業用の装置です。

問題は、デミスターフィルターをベゼル近辺に仕込むのですが

・エアーの流速条件が厳しく捕集性能が落ちてしまう

・せっかく捕集してもエアー流速が上がると吹き飛ばされてしまう

●ぬれ性の向上と表面張力の低下
この問題点をクリアするために、物質と物質がくっつく理論をざっと勉強しました。あわせて吹き飛ばされない構造の考察を進めてみました。

・ぬれ性と表面張力のバランスで、物質同士がくっついたり離れたりすることが解りました。知らない事がまだまだあります。フィルター材表面のぬれ性と表面張力を調整してくっつきやすく&離れにくく加工して効果を確認します。

・インタークーラーアウターホース内は中心部の流速が早く、周辺部が微妙に遅くなります。小川の流れで中央部の水量が多く流れが速いところにゴミは溜まらず、岸部近くの浅く流れの緩やかなところにゴミが溜まりやすい現象と同じ事が特に絞りの入ったベゼル付近で強く起きるのではないかと考えます。埼玉55説

・テスラバルブの出来損ないのような原理になります。この効果を利用して、底面は平らで側面は傾斜がついて台形状になっている茶こしが、底面に付着したオイルが凝集する時に中央部から周辺部へ押されて、斜めになった側面メッシュ部を伝わりベゼルの段部分へ溜まり、オイルの飛散を減少させる効果があるのではないかと仮定しました。

・都合の良いことに茶こしのつば部分が、オイル返しの効果があると見え、捕集したオイルのみならず、ホース内を這い上がってきたオイルをインマニ内へ簡単に通さない役目を果たしているように感じます。

●茶こしフィルターでテストピースの作成
テストピースとして茶こしフィルターを大量に買い込みました。



ナガオ 茶こし 急須用 18-8ステンレス 65号 日本製 熱帯雨林495円

・複数茶こしを買いましたが、これだけが寸法的にシンデレラフィット。新潟の燕市生産品で信頼しております。

・ステンレスメッシュ部分は比較的ツルツルですので、表面を紙やすりで適度に荒し、念を入れてミッチャクロンを塗装しました。ミッチャクロンは余計かもしれませんが実験ですので。

・メッシュ部分がザラザラで滑らなくなり、粘着感がでてきました。これをベゼル部分に装着しました。

●空気の粘性
一気に捕集力がUPし、通過エアーの粘性までもが問題となります。エアーがメッシュフィルターの表面にあたり、はく離するときに粘って通気抵抗が発生します。どうやらミッチャクロンを噴きすぎて、40メッシュの隙間が0.635mmピッチから狭くなっています。

・加工無しの茶こしはISV開度が2.7~3.1

・加工した茶こしはISV開度が3.1~3.5

・これぐらいは乗っていても違いがよく解りませんが、ミッチャクロンをやめて紙やすりで荒し加工ありと加工無しの両方で、オイルの捕集効果の実験を続けてみたいと思います。

●加工無し
買って来てそのままポン付け(加工無し)で100キロ走行した結果




・ぬれ性と表面張力の調整をしなくても、オイルにとっては充分に表面が荒いのか?しっかり捕集できています。また、想定通り今回はベゼルの段部分へオイルが集まっているように見えます。写真は軽く拭き取ってしまいましたが、茶こしを外した時は、ベゼルの段部分にそこそこの量が溜まっていました。

・合わせてISV内筒やバタフライを触ってみましたが、オイルが思ったほど付着しておらず、バタフライが乾き気味です。 ハッ!これは!奇跡の茶こしなのか? 一人で盛り上がりますが、100キロ程度1回の実験では結論が出せませんので実験を続けます。

●効果の確認方法
加工アリ、加工無しでそれぞれ200キロ走り、金網メッシュの重量の変化を0.01g精度の電子はかりで計測して記録をとり、違いを比較して行きます。

また、想定通りにベゼルの段部分へオイルが集まっているのか?確認を続けます。

この調子では基礎研究で年を越しそうですね。基礎は何より大切です。

■寄道話し
この段階で、茶こしだけでもイイ線いけるのでは?と思われる結果がでました。本実験と並行して、茶こしもデミスター理論のはしっくれではありますので、形状を追い込んでデミスター本体メッシュフィルターレス・ミニデミスター(命名:ミニデミ君)の試作設計に取り掛かります。

またまたアイテムが増えそうです。

煙突掃除2号、エーモンの爪、ミニデミ君 この3点セットでオイルとPMに勝利したいところですが、研究テーマとしては可変式EGR制限ぺらが一番面白かったので、今のところチタニック効果で過去の遺物と化しており非常に残念です。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2023/08/04 19:30:10

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この記事へのコメント

2023年8月4日 20:43
おつかれさまです♪
ただいま帰宅しました。

インタークーラーコア壁面で液化してもコア出口で再び霧化しますから、これと煙化した油分を捕集できるのが理想ですね。
インタークーラーアウトレットホースに溜まった油分はどうやら壁面流となって大量にISVに這い上がるみたいですが、茶漉しのフランジが予想外にいい仕事しているみたいで何よりです。
茶漉しのサイドがテーパーになってるのも相当効いてるみたいですね。
ローブーストで流速が少ない時はサイドで滴下しフランジでストップをかける感じみたいですね。
コメントへの返答
2023年8月4日 21:26
こんなもので何でこれほどとれたのか?不思議ですが、色々試して量りで記録してみます。
油量を0.18gと云われてもピンと来ないですね😋
2023年8月4日 23:42
まったくの推論ですが、新気と混ざったブローバイガスはコンプレッサーで新気中に拡散してインタークーラーコア壁面に粘着し冷えて結露。
この時に油分と水分に分離され水分はインタークーラーアウトレット解放部で減圧され蒸散。
インタークーラー壁面に付着した油分はある程度油分同士がくっ付くと質量によりインタークーラーコア内を壁面流として吸気流速に応じ、インタークーラー出口に流れながら溜まるものと思ってます。
エンジン回転数に応じて吸気流速は高まりますが、その流速でコア内部の油分が一気に根こそぎインタークーラー出口に滞留していた油分も一緒にアウトレットホースに出てくるっぽい。
そんな気がしてます。
コメントへの返答
2023年8月5日 8:42
ほんと不思議ですよね。
オイルキャッチの場所で取ると黒マヨか黒油になるのに、インタークーラーでは精製油のように混ざりっ気のないきれいなオイルになってエルボーに溜まっています。
加圧・加熱と加圧されたまま冷却されるとことが、ミソで結果、そうなる。

ナガオの茶こし、こんなんでこんなに取れることが驚きでもあります。私の回し方の問題かもしれませんが、通勤中は大渋滞で20キロが70分くらいかかるところを往復しており、それだけでも同様に取れます。

ふぃでぃっくさんにお願いが。追試で初期型では茶こしどうなのか?テストしてみてほしいのですが。
2023年8月5日 10:56
了解です♪
雨林で手配します。
が、ど田舎北海道は入手に5日、データ採りに数日必要です。
10日ほどお待ちを。
コメントへの返答
2023年8月5日 10:59
お手数おかけします😃
2023年8月5日 16:43
2つの茶漉しの間に100均の換気扇フィルターを挟んだものを取付けようと試みましたが、インタークーラーパイプが閉まらず、茶漉し単品のみを先ほど装着しました。
ISVへの油付着量が少しでも減って欲しいです😅
コメントへの返答
2023年8月5日 17:04
お疲れ様です😃
2つは閉まっても吸気抵抗が多すぎてダメです。テスト済み。

単純に1個表面を荒らすかそのまま出充分でしょう。吸いとり紙は危険なので止めましょう。

1個でも吸気抵抗が微妙に出ますので3000から上が吹き上がらなくなります。
オイルたっぷり取れました。バタフライは濡れていませんので良いですね😋
でもこれを放置したらオイルはどうなるのか?インマニへ行くのか?インタークーラーへ降りるのか?まだまだ観察が必要ですね。
今峠で負荷テスト中ですが雨降り始めました😋

プロフィール

「ディーゼルエンジンは初めての場合濃度濃いめが良いかもです
500ml位とか」
何シテル?   06/13 18:29
埼玉55です。よろしくお願いします。とにかく長距離ドライブするのが好きです。あとCX-5で未踏破の県は沖縄県のみ。 CX-5をKEからKFと乗り継いでいま...
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