今年はやる気・勇気・元気がなくエバポレーターの洗浄をまだしていません。車内が微妙に電子タバコやカビ臭くなっていますので、ずぼらして家庭用オゾン発生器を買って消臭・殺菌を行います。
ポタ電があるので、車でも家庭用のAC100家電が使え便利です。
●用意した物
FELLAT オゾン水生成器 オゾン発生器 600mg/h 熱帯雨林4980円
●施工手順
1.オゾン発生器スイッチONで窓を締め切り、エアコンをリサイクルで30分
2.エンジン切って、一晩放置
3.念のため窓を全開でしばらく通気換気
●効果
タバコ臭や生臭いカビ臭に効果があります。バッチリでした。臭いがひどい場合は数回繰り返す。
●オゾン発生器
熱帯雨林で様々なオゾン発生能力のものが売っています。
・排出口からオゾンの臭いは確かにしますが、8畳寝室で30分回したところざっくり計算で9.4697ppm。オゾン特有の臭いは濃いめに感じますが、鼻・のどに刺激を感じるレベルには至りませんでしたので精々0.1ppmあるかな?というのが体感。体感より推計値計算では生成能力は95mg/h。
・労働衛生的許容濃度は0.1 ppmとされています。0.1ppmでは、目や咽喉などの粘膜を刺激し、涙が出たり、のどが痛くなったりすると言われているようですが、埼玉55は平気でした。
注意点)オゾンの分解速度は速く、有機物由来のカビなどに触れると一瞬で分解します。エアコン内部のカビ量が多いと、生成したオゾン濃度が上がる前に分解されてしまいますので、そういう事だったのかもしれません。
●オゾン濃度と人体への影響(三協エアテックHPより抜粋)
オゾン濃度(ppm) 影響
0.01~0.02 多少の臭気を感じる場合がある
0.02~0.05 オゾン特有の匂いがわかる
0.06 慢性の肺疾患の患者にも悪影響はない
0.1~0.3 鼻・のどに刺激を感じる
0.5 オゾン環境に労働する者に慢性気管支炎等が増える
0.6~0.8 胸痛・咳・呼吸困難・肺機能の低下等を生じる
1.0~2.0 疲労感・頭痛等を1~2時間で生じる
5.0~10 脈拍増加・体痛・麻酔状態・肺水腫をおこす
15~20 小動物は2時間以内に死亡する
●消臭と殺菌の考察(8畳寝室エアコンの黒カビの話し)
かび臭いのが1回の施工で取れましたが、カビを不活性化(死滅)させたわけではありません。
・黒カビのデータはありませんが、アオカビのCT値は90で99%が不活性化するとあります。これは1ppmの濃度で90分間カビに当てる事を意味します。
・今回0.1ppmであったとすると900分間(15時間)当てないと、カビを不活性化させる事はできないという事です。これを知らないと、カビ臭は取れたがしばらくすると再発してしまったという話しがあります。
・梅雨の間は毎日1回(30分)、夏場は週1回くらい掛けておけば完全にカビを根こそぎ死滅させられる計算になります。
●まとめ
・中華製なので生成能力は参考値
・でも消臭効果はしっかりあるのであまり問題ではない
・取説にトルエンが脱臭できるとあったがオゾンでトルエンは脱臭できないので和訳はあてにならない
・寝室に掛けてあったスーツの汗臭さやエアコンのカビ臭さが一気に和らいだ
・濃度と接触時間で臭いの消臭効果が変わるので、頑固な臭いには複数回やる
・オゾン生成プレートが1000hくらいで汚れて使えなくなるので、分解清掃できないタイプは買い替えとなる。よって高い物を買うべきではないが、1回30分を毎日使っても2000日使えるのでさしたる問題でも無い。
・NOxもオゾンの1%程度生成されるので、生成能力が定かでない場合部屋にいるべきではない。
・消臭は簡単、カビの不活性化は根気よく
●参考資料
オゾン水とその応用 杉光英俊 徳山大学論叢 第37号
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjFiq7o7_WGAxUJbPUHHXwxBAAQFnoECC0QAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.shunan-u.ac.jp%2F_file%2Fja%2Farticle%2F5441%2Ffileda%2F2%2F&usg=AOvVaw0xhfY17ugCAcQlgn5DnWL_&opi=89978449
三協エアテックのHP オゾンについて
https://www.sat.co.jp/knowledge/ozone/
無声放電によるオゾン発生にあたえるNOxの影響 三菱電機 八木 茂典, 田中 正明, 田畑 典和
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejfms1972/97/12/97_12_609/_pdf/-char/en
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エアコン | 日記
Posted at
2024/06/26 12:26:07