この論文を読み込みますと、皆さんが使われているマツダのディーゼルエクストラDL-1 5W-30の無機成分(アッシュの元)量や、DPF再生で燃焼できないものが案外多いことが読み取れます。
●参考・参照資料
DPFに堆積したアッシュの透過メカニズムに関する研究
平成31年3月、著:三次勇太

既報で、未燃焼HCは大まかに分けて軽質分・中質分・重質分の3分類。厄介なのは重質分に分類される炭素数の多いHC化合物で、軽油中にも炭素数20台のエンジンオイル成分と同じものがたっぷり入っております。
オイルミストの未燃焼HCも含めて、そのあたりの物はDOC,DPFのどちらにせよ、DPF再生でそこそこ酸化分解されますが、その程度の温度では燃え残りが必ず発生します。
オイルミストは恐らく、直接DPFに回るのではなく、燃焼室の高温高圧場で燻されSOF化したものがsootを核に凝集し、PMのかたちで回るものと考えております。
●三次氏の研究論文を読み込むと
マツダのディーゼルエクストラDL-1 5W-30を機械で燃やして強制的に発生させたPMから、純粋なアッシュを取り出す方法としてアッシュ以外のSOOT(C)やSOF(未燃焼HC)の除去は、電気炉をもちいて800℃で2時間焼いて不純物を取り除いたとあり、なかなか手ごわい話しだと再認識しました。
SOOTは600℃もあれば酸化分解できますが、SOF(未燃焼HC)がいかに手ごわいのかがお解りいただける話かと存じます。
これは800℃で2時間も焼くことはできないので、ふぃでぃっくさんが普通のDPF再生を十分に繰り返す事により、未燃焼HCのカーボン化(Hとの結合を切る)を進めてからDPF洗浄を行うことを提唱されておりますが、全く持って理にかなった話であるということです。
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オイルミスト対策 | 日記
Posted at
2024/11/28 20:17:14