• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

埼玉55のブログ一覧

2021年05月20日 イイね!

静音計画の計画 埼玉55技報 No.1

本来ブログでは林道紹介と紀行ものをアップしようと立ち上げたのですが、コロナ禍で行動が制限され、まったく方向性の違うものとなっております。まだ整備として(壊しているという突っ込みが)やるべきことが少々残っていますので、しばらくこのままお付き合いください。

1.初めに
埼玉55の週末の日課は林道パトロールです。たまの連休に奥様の目を盗んで500キロを超える●●打通と呼ばれる長距離遠征を行います。コロナ渦で打通はダメだろうという事で林道で悶々としている日々を過ごしています。

KEからKFに乗り継いで、打通した時の体調がどうも思わしくない。500キロ程度で疲れを感じ頭痛がするのである。原因はロードノイズの質が今一つ埼玉55に合っていなからと思われる。

皆さんのCX-5は静かで快適でしょうか?CX-5はKFになって静音性が向上したともっぱらの評価ですが、なぜか我がピュンピュン号はずいぶんにぎやかな車体です。

そこで今回のネタは、ずばり「ロードノイズの静音計画」です。この問題を解消し、コロナ明けの打通計画を思う存分楽しむために、全く知見の無い静音化の研究に取り組むこととした。

2.静音化の指標
もちろん今回も、どうせ大きな予算は引き出せないので、市販品の静音計画とは一線を隔す手法をとり、安いアジアンタイヤで上質で静かな旅を満喫できる事を目指す。

2.1静粛ゾーン
R17号バイパスではラジオすら聞き取り難く、ロードノイズの振動で内装のビビり音まで発生している。低周波の不快なロードノイズに対する対策をとることにより、NACK5が快適に視聴でき頭痛も発生しないようになる。

2.2頭痛の原因成分の解明と伝達経路の特定
研究に次ぐ研究の末(さっきマツダ技報チラ読みしただけだろうが!)、マツダ技報 No.34(2017)-4によると「ロードノイズの原理は荒れた路面でのロードノイズは,タイヤが受けた路面刺激が振動となり,サスペンションや車体骨格を伝達し,車室内に面するパネルから音となって放射されて乗員耳位置まで届く現象である。」という一文を見つけた。また,「荒れた路面での静粛性は低周波の不快なロードノイズを低減させることで向上」とある。

これより、タイヤ表面で発生した低周波ノイズ(振動)がホイールからハブ、サス、ボディーを経て長時間にわたり埼玉55の脳みそを揺らし続けて頭痛を発生させている事が特定できた。

2.3対策へのアプローチ
埼玉55工房ではロードノイズの質を替える事により頭痛を和らげることができるのではないかと着想し、振動は、遮音や吸音では解決しない領域の問題であるため制振対策をメインの対策とすることとした。

3.不快な低周波ノイズへの対策
ロードノイズを完全に防ぐことはMAZDAがやってできてないので、埼玉55工房チーフメカニックはマツダが手を付けられなかった領域の対策を行うことを計画した。(判った。静音タイヤに替えるんだろう。)ブブー。ロードノイズの要因としてタイヤが一番大きいことはだれでも承知の事実である。そのような対策は、埼玉55工房代表の財布の都合で揉み消されることは100%間違いない。

ではチーフが着目した点は?「路面刺激が振動となり,サスペンションや・・・」の一文である。振動がホイールから、ハブに伝わりサスペンションを通して最終的に埼玉55の耳に届いているのね!ではホイールの振動対策を行うという事である。

4.施工計画
●用意する材料
アルミホイール4本(いくら埼玉55でも今回は台所用ではありません)と制振材適量。ホイールの内部に制振材を用いる事により、不快な振動がホイールからハブへ伝わる事を抑制するという理論である。都合のいいことに19インチのKE純正ホイールをヤフオクに出そうと取っておいたので、新薬の治験対象は確保済である。

難しいのが制振材に何を使うか?というよりも代表の財布で何が買えるのか?ということである。制振材のほどんどが鉛板など振動しにくい高密度の重量物を用いている。これを制振効果が出る質量をホイールに貼ってしまうと、峰岸モーターさんにバランスがとれへん!と怒られるに決まっている。

●選定した材料
制振材の選定は困難を極め完全に行き詰った。ふと先日ホイールハブにシャシーブラックを塗ったことを思い出し、そこから北海道時代にアンダーコートにノックスドールを塗っている人がおり、すぐれた防錆性能とおまけにロードノイズが緩和されるという話を聞いた事を思い出した。

これだ!閃いた。防錆制振アンダーコートのノックスドール 3100は刷毛塗りのできる水性の制振遮音材として密着性が良く乾くと軽くなり重ね塗りで膜厚を調整できる。

タイヤハウス内に塗るのがセオリーのようだが、数回の重ね塗りが必要なこと、1回の乾燥に6h~8hを要すること、タイヤハウス内のカバーを外すのが面倒なこと、ホイールからハブへの振動抑制効果を確認したい観点から、今回はホイール内(空気の入っている部分)に、これでもかというくらい厚く塗布(オイオイ推奨膜厚1~2.5mm)する事を計画した。モノタロウで1リットル4389円(税込)と現実的な予算であり、代表を説得するためにこれから稟議書を書く。

●想定される問題点
(1)ホイールバランス精度を大きく崩さずにノックスドールを重ね塗りできる技術の開発。
(2)暑い盛りの作業場所の確保 軒下の洗濯物干し場がベストであるが、奥様が洗濯物を干すより先に(想定時間は5時半)作業を完了すること。

実現にはいまだ大きな問題が立ちはだかるが、この実験が成功すれば、安いアジアンタイヤでも上質で静かな旅を満喫できる。

リンク先のPDFで残響時間と損失係数を確認するが、重ね塗りした場合他の制振材をはるかにしのぐ効果が伺える。特に低周波に対して優れた結果を記録し、耐熱性が100℃という事なので、ハードなブレーキングは厳禁だがゆったり走る長距離打通には十分耐えられる。アルミ素材には下地材不要で脱脂のみとなにかと都合がよい。

さすがに梅雨なので、実施時期は梅雨明け後として、準備を進める事とする。結果を期待せずに待て。

■寄道話し:ノックスドールはスウェーデンのボルボ社が採用する防錆材として有名であるが、国内では今一つ見受けられません。関東マツダも新車購入時のディーラーオプションの設定はありますが、今回選択した3100では無いと思います。性状はポリマーベースのペースト状水性制振遮音コンパウンドとあり色はベージュです。少し古めのボルボもあこがれの車であり、KFを買うのかボルボを買うのか一瞬悩みました。ボルボは我が道を行く、マツダと同じく他社のやらない事へ走るクセのある会社ですね。
Posted at 2021/05/20 00:33:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | 静音計画 | 日記

プロフィール

「@ぐれんふぃでぃっく30Y さん
塩カルストップとか言う防錆塗料がありますが、恐ろしくお高いですね😋」
何シテル?   05/13 19:08
埼玉55です。よろしくお願いします。とにかく長距離ドライブするのが好きです。あとCX-5で未踏破の県は沖縄県のみ。 CX-5をKEからKFと乗り継いでいま...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

安価でロードノイズを制する方法(その9) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/16 17:46:33
ボンネット付近の防音 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/12 23:31:43
デッドニング フロア編 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/17 20:20:22

愛車一覧

マツダ CX-5 ピュンピュン号 (マツダ CX-5)
マツダ CX-5をKE・KFと乗り継いでいます。 シルバーが現車、黒が前車です。 気持ち ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation