
皆さんはスカDのエンジンオイル何を入れていますか?
ディーラーで交換されている方はスカD0W-20,スカD0W-30が多いのかと思います。ディーラーのオイル交換メニューで半年毎のパックに入ると、距離を走る人は交換頻度が不足しがちですね。
自分で交換されている方は、純正か純正以外でネット購入し、好きなタイミングで交換していると思います。その時のオイル粘度はW-30でしょうか?
色々な情報が出ていますが、RIZINの話が分かりやすいので引用しますと、
・新車はW-30(クリアランス30ミクロン)
・5万キロでW-40(クリアランス40ミクロン)
・10万キロでW-50(クリアランス50ミクロン)
※クリアランスはピストンとシリンダーの隙間
長く走っていると、リンクの摩耗やテンション低下でクリアランスが広がってきます。W-30のままでオイルを入れていると燃焼室の密閉性が落ち、ブローバイの増量やDPF再生時の軽油燃料によるエンジンオイルの希釈によって、エンジンオイルの劣化が激しく進みます。特に希釈でシャバシャバになったオイルは高温時の粘度不足により危険です。
確かOILの燃料希釈限界は5%(どこかで見た、また調べます。:エンジンオイルの基礎知識で確認の結果2.5%でした。)程度だった記憶があり、5リットルの5%で250ccとなります。
オイルレベルゲージのⅬからHまでが1リットル。オイルは食われている部分も当然ありますので、レベルゲージの1/4増えていると、5%どころの増量ではない計算になります。
冷間と温間ではオイルの体積が変わると思いますので、レベルチェックは暖気前の朝一に行っています。
単純にオイル粘度を上げればいいのですがDL-1の規格でW-40、W-50というのがなかなかありません。10W-40はTAKUMIのエイジド用一択です。W-50は聞かないですね。ACEAのC3規格で欧州車高出力用の物をチョイスすることになります(参考にミカドオイルのオイルマニアブログのリンク貼っておきます)。
マツダはディーゼル車を出す責任として、走行距離に応じたオイル粘度を用意すべきでしょう。KE時代は8万キロあたりで煤問題が多発したとNETで見た記憶があります。
190馬力バージョンのKFからは燃料希釈の問題をインジェクターの噴射距離を短くする事でシリンダー壁まで届かない様に改善して解決しております。(マツダ技報記載)
しかし、インジェクターノズルの汚れがあると、きれいに霧化できずにエンジンオイルの希釈へつながります。対策はディーゼルウエポンですね。
さて、問題はKEとKFの175馬力バージョン。5万キロ以上走行した車体にはオイル粘度UPが欠かせない対策と思います。40でダメなら50。私は中古で買った7万キロ走行車に50入れており正直重さを感じますが、極端な燃費の悪化はありません。
アクセルの付きがよく、5000回転まで安心して回せます。私の場合はまだ50は少々過剰で45くらいの粘度が、もう少し軽やかに吹けきるのではないかと思います。
また、排気ガスが臭い人は粘度を2ランク上げる(私の場合。40では改善はしたものの、暖気中の冷間時はやはり臭かった。温まると熱膨張の関係でクリアランスが減少しておさまる可能性があります。
ピストンリンクが固着している場合は無理です。並行してバーダルリングイーズプラスで1万キロ(これも私の場合。連続3回交換。しかしバーダルは高い)は処理してください。
排気ガスが臭い人はDPFが劣化しているからだと考え、DPF洗浄やDPF交換すると思いますが、過剰なブローバイの状況であれば、DPFでキャッチしきれず治らない可能性があると思います。
臭いのは煤の臭いではなく、オイル上がりで汚れたオイルが燃えたものやブローバイガスの不完全燃焼の本当にいやーなにおいですね。
副産物として、アクセルの付きが良くなるのと、DPF再生時間が短くなります。DPFにエンジンオイル由来の成分が回らなくなり(少なく)、DPF再生時間が全く吹かさずに走行(1500rpm程度)しても、5キロ未満で完了します。
私の個体(オイルキャッチあり)では3キロ前後です。峠へ行くと5キロくらいになりますが(笑)。
Posted at 2021/05/04 12:23:10 | |
トラックバック(0) | 日記