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2021年06月12日 イイね!

走行距離によるオイル管理の一般的な考え方

走行距離によるオイル管理の一般的な考え方
明日は遠出しますので、みんカラお休みします。少し早いですが、明日の分をUPしておきます。とあるみん友さんとオイル情報のやり取りをしてオイル粘度の見方について解説したものに加筆したお話です。数値計算は対比按分したもので、必ずしも正確ではございませんが、誤差は問題にならないレベルと考えております。

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ラブカと聞いて私のオイル計算表で動粘度からの一般的に言われる特性を記しました。あまりこだわると私みたいにオイル地獄で苦しみますので、数値で追いかける
よりフィーリングを大切にあくまで参考としてごらんください。

Aさんのケース 11万キロ

◆走行距離より適正粘度
 ●W-30 新車から5万キロ クリアランス30μ
 ●W-40 5万キロ~10万キロ クリアランス40μ
 ●W-50 10万キロ~ クリアランス50μ

 これより、適正粘度はW-50となります。これはピストンリンクの摩耗とテンション低下により、クリアランスが広がり圧縮不足を起こすので、油膜を厚くして吹き抜け(ブローバイガス)、オイル上がり、オイルの燃料希釈を防ぐ目的の、一般的な管理方法です。クリアランスについてはエンジンにより異なりますので参考値です。

詳しくは 「5/4 オイル粘度について」、「5/5 オイル粘度について2・・・」をご一読願います。

◆SEA粘度規格 100℃の動粘度(150℃)
 粘度:センター値 範囲下限<範囲上限 ()カッコ内は150℃時の耐焼き付き
 20: 7.45 5.60 < 9.30 (2.60) [1粘度=0.37ピッチ]
 30:10.90 9.30 < 12.50 (2.90) [1粘度=0.32ピッチ]
 40:14.40 12.50 < 16.30 (2.90) [1粘度=0.38ピッチ]
 50:19.10 16.30 < 21.90 (3.70) [1粘度=0.56ピッチ]
 60 24.00 21.90 < 26.10 (3.70) [1粘度=0.42ピッチ]
 ※150℃時2.6以上ないとオイル膜が薄くなりすぎて エンジンが焼き付くことがあります。希釈すると当然下がります。

★LOVCA DEISEL-SPORT 0W-40 16800円 40℃の動粘度/73.93、100℃の動粘度/13.22

■評価
・本来50がターゲット粘度であり、密閉性に関しては大きく能力不足かと思われますので、粘度向上剤で調整する事を前提にお勧めできるオイルです。

・ラブカは計算すると、0w-41.89と40の中では下が0Wなので柔らかく冬季始動性に優れる、上が40の下限値に近いのでサラサラの省エネ系の40と言えます。40としてはサラサラですので、高回転時の吹け上がりが軽やかで気持ちがよい。

・反面、燃焼室の密閉性はやや低くアクセルの付きが良くないのと油膜が薄いことにより40としてはメカノイズが大きい傾向があります。

■増粘剤での粘度調整方法
・入れてみて、粘度が足りなければTAKUMIのF.P.B(1200円/本)を1本入れると、SEA粘度が+5になりますので、計算上46.89となりギリギリOKかと思われます。

■注意事項
・希釈が進んでから入れても目標の粘度に達しませんので、オイル交換と同時がベストです。
・粘度向上剤はポリマーであり、有効性は最大2000キロ程度とお考え下さい。
・おそらくラブカ+増粘でも粘度上、4500rpmまで回すと吹き抜けを起こし希釈がでます。
 ※50のDL-1はありませんので、この対策でOKです。

■ラブカの特性
基油の性能の良さ(データーが見つかりませんでした)により、増粘剤(ポリマー)を極力控えて、粘度低下やスラッジ化(ポリマーの死体)を低減している。と謳われております。断定できませんが、ポリマーが少ないのに40をクリアしている場合、もともとの基油の粘度が高くオイルミストが少ないタイプのいいオイルである可能性が高いといえます。

■DL-1とは
硫酸灰分(DPF詰まりの犯人;アッシュ化)を低くし、低粘度で省エネ性を確保しているオイルであり、高性能オイルではありません。オイルミストの指標である蒸発損失率が15%以下という非常に緩い規格のため、質の高くない鉱物油でも規格を通り、DPFへオイルミストが回りアッシュ化を引き起こすものが多数存在します。

蒸発損失率は大体公開されていないので、解りようがありませんが、ガッツリ走って・止まってオイルフィラーキャップを開けて長い時間モウモウとオイルミストがでていれば、DL-1の中でも問題のあるオイルと判断します。新油はしばらくは多く出ますが、通常1000キロ以内に落ち着いてきます。

オイルキャッチタンクをつけると一目瞭然となります。

以上がオイル粘度管理の一般的考え方です。

他にもインジェクター詰まりと燃焼室のデポジット(ピストンリング周り)がオイル希釈の原因となります。まずはオイルから初めてください。
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■寄道話し:以上がみん友さんとのやり取りです。あくまで目安ですが、買う前に40としては、どの程度の性能なのか?素性が解ってきます。30の中でも20よりの30、40よりの30により性能が大きくかわりますので、市販オイルを入れる方はチェックしてみてください。

オイル粘度を50(市販品では売っていませんが、ミカド商事で基油のmPAOを買って、手持ちのオイルに添加剤的にブレンドすれば作れます。が粘度計算はブレンド比には比例しませんので素人が目的の粘度にブレンドすることは極めて困難です。)にするとどうなるのか?

吹き抜けがほぼなくなるので、アクセルの付きが極端によくなり、低回転でのトルク感が半端なく上がる。半面重いので、4000以上の吹け上がりに軽やかさがなくなる。油膜が厚いので、安心してレッドゾーンまで回せる。オイルミストの発生が極端に少なくなる。エンジンオイルの希釈が大幅に減少する。
Posted at 2021/06/12 23:45:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2021年06月12日 イイね!

EGRパイプのたぶん正しい外し方(+必見裏技)

EGRパイプのたぶん正しい外し方(+必見裏技)みんカラでEGR制限プレートを付けるために、EGRパイプのフランジを固定しているナットを緩める際になめてしまう話がちらほらある。スタッドボルト・ナットの熱固着により外れにくいのか、結構やらかしでいるみたいです。

これを見ると、自分もEGR制限プレート付けてみたいとか、EGRクーラーを掃除してみたいとか、EGRフィルターをつけてみたいとか思った人も、手が出しにくいことと存じます。

そこで、正しいナットの緩め方をアップしますので、自信をもって緩めましょう。



●用意する物
・ラチェット式ハンドル(私はTONE:首振りはここでは不要)ラチェットの段数は最大の物を買うべし。5度送りが今のところ最高かな?埼玉55のようにけちると、後々段数不足でナットとソケットの角度が合わず少し苦労します。
・ソケット(ロングとショート各1個)
・ステンレスパイプ(延長用)
・潤滑スプレー(写真はグリス系ですが、浸透系クレ556でOK)
・手袋
・ショップタオル



●作業手順
冷間での作業をお勧めします。
(1)まずエンジンカバーを外します。


(2)潤滑スプレーをスタッドボルトとナットの間に押し当て、ワンプッシュ、チュッと一吹きします。余計なオイルは、ショップタオルで拭き取り5分ほど放置して浸透するのを待ちます。一番奥の部分は届きませんので、ショップタオルに適量取りまぶしてください。


(3)ハンドルにロングソケットをセットします。
①下の上が1番はじめです。
・必ずナットに直角に当てる。傾きは厳禁です。
・ハンドルヘッド部分を左手で持ち、ナットに押さえつけます。
・右手でステンレスパイプ(延長用)をハンドルの柄に差し込みます。
・じわ~っとトルクをかけると、ボルト・ナットのばね効果が緩み始め、潤滑油が浸透していきます。
・クイックイッとさらにトルクをかけると緩みます。(外しません)

↑↑↑5度ほど傾いた悪い例



↑↑↑延長パイプをつけた例

②下の下が2番目(最難関)
・①と同じ要領で慌てず、ソケットがナットに垂直に完全勘合していることを確認しながら作業を進める。

(4)ハンドルにショートソケットをセットします。

③上の上が3番目

④上の下が4番目

(5)すべて緩ませること(手で回せるレベルまで)が出来れば、工具はおしまい。手回しですべてのナットを慎重に外します。冷間時は素手を推奨。手袋しているとナットをエンジンのアンダーカバーへ落とす可能性があります。取ることは困難を極めます。


●ポイント
・予備のナットを買っておく事。座付きセレート無しのタイプです。スチールより、ステンレスの方が値段が高いが締め込み・緩ませ時滑りが良く使いやすい。

・メカオタクでボルトナットのばね効果を気にする人は、異材は伸び率が異なるのでスチールのまま。メカオタクはこんなところ見ないでもできますね。

・セオリーはボルト・ナット同材ですが、埼玉55工房ではこの部分がん締めは不要と判断しましたのでステン可としました。

・工具はチキンとしたメーカーの物を使う事。セット(ハンドル+ソケット各種)で安価なものは避ける。ハンドルの段数が少ない。

・長ハンドルより、通常ハンドルに延長パイプでやる方が、ほかの狭い箇所へ使いまわしができるのでお金がかからず良いかな。作業に不都合はございません。

・スタッドボルトが抜けてもあわてない。メック処理されていないので、簡単に抜けてしまいます。手でねじ込んで戻せばOK。埼玉55もねじロックで固定しようかと思いましたが、ボルトの山がへたった場合に、ダブルナットを付けて抜くのが厳しい箇所なので固定化はやめました。

↑↑↑4本中3本が抜けるようになってしまいました。長いのが上。戻すときはパーツクリーナーで要脱脂。

・締結トルクは、がん締めは不要。ナットの座がフランジにしっかり着座してから(ハンドルの柄を指2本で押しこれ以上回らなくなるところ)、くいっ、くいっと2回で45度~60度程度締め込む程度かな。ばね効果が出る程度。

※本式の締め方はくいっ、くいっせずに、トルクレンチでじわ~っとやりますが、指定トルクが不明なので、手トルク管理でばね効果が出るレベルにしております。

※手トルク管理とは手で圧力を感じて締めるように思われている方が多いと思いますが、そんな方法はありません。私がやっているのはたとえはボルトピッチ1回転が1.5mmの場合、45度は0.1875mm、60度は0.25mmボルトの伸びで弾性域でばね効果を管理しているという意味です。例ですので、実際これほどは伸びません。

分かりにくいな、トルク管理の回転角法の弾性域回転角法という管理手法です。ばらつきが出るのが難点ですがこれで十分です。関連リンクを貼っておきますのでチラ見してください。

・EGRパイプは見た限りでは取り付け面に対しがたつきもなく、フランジ部分の加工精度が高い上にメタルガスケットが付いており、熱膨張して密着度が上がりますので、この程度の締め込みで吹き抜けは起きません。

●まとめ
道具をきちんと準備さえすれば、簡単に緩みます。

■寄道話し+EGRクーラーの煤落とし
EGRはご承知の通り排気ガスです。少々吹き抜けても全く問題ありません。未燃焼ガスの吹き抜けは火災事故につながりますので大問題ですが、排気ガスはOK。煤を含んでいるので吹き抜け箇所が少し汚れます。車検はもちろんアウトですぞ。

極端な話し、EGRパイプを外したままエンジンをかけても問題ありません。温感時(暖気済)のアイドリング状態の場合、排気ガスがすべてEGRクーラーの出口からでます(マフラーからは一切でません)。

音がかなり大きく(サイレンサーついていないのでそらそうだ)、排気ガス臭くなります。長時間は知りませんが2~3000回転まで吹かしても警告灯はつきません。

★つまり、EGRクーラーの煤をホジホジしてそのままエンジンかけて煤飛ばしができます。ザルとショップタオルでEGRクーラーの出口に煤受けをしないと汚れます。電動ファンも近いので念のため動かないように養生テープで止めること。

アイドリング時はEGRバルブは閉じたままになります。トルクプロがないので吹かすと開くのかはわかりません。

●危険事項
絶対に公道を走らない事、お願いしますね。爆音がして整備不良で捕まります。

EGRパイプを外してエンジンをかけると、昔、速くなるかと思ってエアクリやサイレンサー外して乗ってみたスクーターを思い出します。
Posted at 2021/06/12 19:44:24 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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「ディーゼルエンジンは初めての場合濃度濃いめが良いかもです
500ml位とか」
何シテル?   06/13 18:29
埼玉55です。よろしくお願いします。とにかく長距離ドライブするのが好きです。あとCX-5で未踏破の県は沖縄県のみ。 CX-5をKEからKFと乗り継いでいま...
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