金曜に書いたブログですが、スマホから写真が取り出せない状況で苦戦しており全部ドライブへ移動中です。完了したら写真貼りなおします。お見苦しい点お詫びします。
6/22(火)は、例のノックスドールをホイールに塗りまくってやろうと早めに帰宅した。詳しくは5/20(木)のブログ「静音計画の計画 埼玉55技報 No.1」にて。6時だか7時台のNHKを見ていると、なんと我が家の優秀な助手がテレビに映っているではありませんか。
後に塾から帰宅した娘に聞けば、なにやら大学入試の記述試験をやるのか?やらないのか?という取材が昼間学校にいきなり来てVTRを撮っていったらしい。
NHKさん、なぜ?うちの娘は中二だよ!それは高校生に聞け!
ということでドタバタしている間に時は過ぎ作業中止としました。どうも、夜にホイール積んでレンタル倉庫へ行くというのが億劫だ。奥様に小言を言われないように、秘密でわざわざ借りたんだがどうにも面倒くさい。
家の中で塗ったらどうなるのか?やはり臭いと怒られるのか?気になって気になって仕方がない。いや、家の中で塗りたくて塗りたくて仕方がない。みなさんどう思います?
そんなこと人に聞くな!娘にでも聞け!
という事で、6/24(木)より家の中の実験室で1本試しに塗ることにしました。奥さんにはバレなきゃいいんだ。(絶対バレるなこれは!)
●作業手順
1.前回中性洗剤で洗浄して乾かしておきましたホイールをスプレーで脱脂します。
2.手早くショップタオルで拭き取り、二階の研究室兼寝室へ持ち込む。奥様は幸いにも外出中。ホイールと塗装道具を抱えてせまい階段をギシギシいわせながら登っていると、階段脇の和室からおばあちゃんがギロリ。
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3.道具をすべて用意し、雑に養生テープを貼り、峰岸さんと決めた範囲を囲います。
【写真】
4.ノックスドール3100を開缶し、40ccほど精製水を加水し(本来不要)、オイルブレンド用の撹拌へらで丹念に練ります。ライトグレーの「ねるねるねるね」のまんまの感じです。
ご存じの方も多いとおもいますが、塗料の場合プロは細目のザルで何度か濾して塊をほぐしていきます。埼玉55はアマなので混ぜ混ぜするだけです。強烈なアンモニアのような独特な臭いが出てきました。やばいわ。膜が強く水溶性なので揮発臭はしない。換気をすると簡単に臭いは消える。
念のため、防カビ材としてホルマリンだとまずいので、安全データーシートを確認すると、やはりアンモニアでした。関連リンク貼っておきます。(そういうのは普通先に見るだろう!)
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5.とりあえず、薄く1回塗る。平刷毛に適量取り塗り始めると、手ごたえとしては粘度が高くタレは一切発生しません。ホットケーキミックスやホイップクリームのもっと粘り気の強い物を塗っている感じです。非常に塗りやすい。
6.日経新聞で慎重に隠して乾燥。続きは金曜日だ。1階のリビングでテレビでも見ようと下りて行くと、帰ってきて料理中の妻にえらく怒られた。
なぜ解るんだ?ハハァーン!おばあちゃんに刺されたのか?ハァ~~。我が家は女3人にいつも監視されているようで油断がならない。(油断がならないのはお前の行動だ!)
【写真】
1時間ほど経過すると、色が薄グレーからベージュに代わって固くなっている。
ところで、防振性能を確保するための膜厚計算をしなかったのでこの先どこまで塗るのか?なにも考えが無い。カタログでは推奨膜厚1~2.5mmとある。当然埼玉55工房には膜厚計は無い。どうする?透過音損失係数では2.25㎏/㎡の塗布で、300Hzは0.30を記録し、それ以上の周波数では目盛りを振り切っている。
これよりいえる事は、ここはお金をケチるところではないということだ。きっちり2.25㎏/㎡を塗ってやる。(オイオイ、ホイールバランスを考えろ!)
本来、このあたりの鬼計算は優秀な助手にお願いすべきところであるが、中二なのでまだ、音の透過損失を習っていないのとコンビニアイスで買収したが中間試験で忙しく相手にしてもらえない。
●製品検査
仕方がないので自分で考える。どこまで重ね塗りすれば、ホイールバランスに影響を及ぼさずに防振性能を発揮するのか?という事を真剣に後付けで考えた。う~ん、そだ!打音検査をすることで手を打った。
1回塗って乾くごとに吊って棒で叩く。カーーーンと鐘のようにいい音が響けば×、カンと鈍く短く止まれば制振効果が発揮できており〇、4本を均一に仕上げるのは埼玉55工房チーフメカニックの腕の見せ所である。
我ながら、解りやすい、いい検査方法である。透過損失計算なんかできなくても、耳感で判断できるので、どなたでも簡単に効果が検査できますよ!(もしもし、まさか人様に勧めているの?)
●応用技術開発
今回の一塗りで、非常に扱いやすい制振遮音材である事が解った。これはいけそうな恋の予感がむんむん(@愛媛さんじゃないよ)です。そこで、早くも応用できる箇所を検討すると、ボンネット裏がある。
MAZDAが部分的に遮音材を巡らせているが、イマイチ効果が解らない。前車KEは静音計画のアルミシート付の遮音材を上から貼ったが、エンジンルームが熱反射でえらく熱くなった経験があるので現車KFには貼っていない。
ノックスドール3100の熱伝導率は0.156 W/mK、乾燥木材と同等。素晴らしく優秀である。理想の遮音・断熱材と言える。しかし、ボンネットに3キロも4キロも塗るとかなり重くなるのが課題として挙げられる。
いずれ時間を作って思う存分塗りまくってやる。(重さ考えろよ!)
7.翌金曜日、25日の今日ですね。続きを、日経新聞広げて道具を用意し、平刷毛で少し厚めに塗ってみる。
塗りたてを吊ってたたくと、まだ、カーーーーン。判定× 5秒間音が響く。
本当のところはこれがいいのか?悪いのか?塗る前の打音検査をしていないので、解らない。明日、別のホイールで試してみよう。乾いて締まると、違いが出るとの触れ込みなので楽しみだ。あと2~3回塗れば完成するのではないか?
●改めて透過損失係数は0.3の固定値として計算をサックリと
・塗布面積:塗り幅0.12m×長さ1.4m=0.168㎡
・比重約1.0
・1回の使用量≒1㎏÷5回分=0.2㎏だが、刷毛が吸ったり容器に残ったりするので、歩留まり0.9で0.2×0.9=0.18㎏
・2.25㎏×0.168=0.378㎏
・あと何回塗るのか?0.378÷0.18=2.1-1=1.1回
うまくいけば、あと1.1回で性能を発揮する。(1.1回塗るってなんだ?)気になるのは、乾燥重量が大きく異なり、液体時の重量なのか固体時の重量なのか?
書いていないのではっきりしないが、試験は乾燥体で行われるので、ふつうは固体時重量のであるので35%が水分ということで計算を頭ン中で補正。・・・(いちいち細かいことを気にするな!面倒くさい!)
■寄道話し 埼玉55工房の優秀な助手は、科学の進歩や人類の未来という言葉に弱く、それが理由となると必ず賛成する。ママは聞く耳がそもそも付いていない。しかし、助手はトップシークレットの実験でも、必ずママに報告してしまう。
先日のEGRフィルター2.0の茶こしをキッチンバサミでフリーハンドカットした件も、うっかり落ちていたキリコが娘の足にチクリと刺さり、パパ何した?と娘に詰め寄られ、やむなく事情を説明したのだが、娘からママにしっかり伝わっており結局怒られた。
先日のブログの「もう僕たちに怖いものは何も無いゾ!」という言葉に何かが吹っ切れ、埼玉55の心の暴走が始まった感がある。もう誰にも止められないぜ!(いつも暴走しまくっているくせに!)レンタル倉庫要らんかったのかな?