手持ちのオイルTAKUMIの5W-50が切れた。同じく10W-40の在庫があるが、オイルとして可もなく不可もなくという感じである。
埼玉55の車齢では8万キロ走行車なので、まだ動粘度は40台で十分である。そこで40と50をブレンドをしようと考えて、なかなか発売されないラブカを待っているのだが、今無い物をあてにするのも何なので、ミカドのC3の40を検討した。
●ミカドはVHVIのSN/C3となっており、価格は1.2万円帯で恐ろしいほどのコストパフォーマンスである。しかしSNグレードが引っかかっており、低速時ノッキング対策やタイミングチェーン摩耗対策等が取られていないのである。
●せっかくC3を選ぶのであればSP/C3に限る。そこで楽天でポチッた。
新日本油脂工業製(東京都大田区の会社)
Cumic(キューミック) 5W-40 SP CF C3 VHVI 1.4万円帯
100℃時動粘度44.74
https://www.snyk.co.jp/files/libs/1023/20210402092814420.pdf
https://www.snyk.co.jp/files/libs/1022/202104020927501680.pdf
★国内ブレンド品としては、W-40の中でも動粘度が44.74と数値的には最強であり、何よりSPグレードというのがよい。しかしオイルは入れてみて、最高負荷を掛けないと判らないものである。
そして、メーカーのホームページにはカタログ数値のPDF(関連リンク貼っときます)ならびにSDS情報が公開されており、情報公開において最も信用できるレベルの企業である。マウスの発がん性試験結果など生々しいが、本当のメーカーとはこうしたものである。
HPは素人が作ったような宣伝文句は1文字も見られない潔さで、これではいい物を作っても売れる事はないだろう。実に埼玉55好みの会社である。その内自社でネット販売をしたいとの事であったが、失礼だがセンス的には難しいと思う。
工場(大きな基油タンク「貯油槽」を複数)を有しているので、国内ブレンダーへOEM供給しているレベルの企業である。ブレンダーは工場を有しておらず、極秘のブレンドレシピ(レースなどで積上げたノウハウ)でこのような工場へOEM生産を依頼している。
よって、おのずと情報公開が消極的で、PAOやらエステルなど売れるキーワードしか並べていない。
埼玉55はそれを否定するものではない。数値ですべてを公開してしまうと数値と価格競争になる。PAOやエステルもすごい数の種類があり、数字的に同じような配合であっても、使用感は大きく異なるのがオイルの世界であり、またそれを楽しんでいきたい。
●気になるFM剤について新日本油脂工業の原さんと電話で話を聞いたらモリブデン系は一切入れていません。との事。これは非常にやり易い。モリブデン系を入れるので有れば濃度管理が必要だが、自分でモリブデンの濃度計算ができる。
念のため、今後も余計なものは入れないようにくぎを刺しておいた。話のなかで値段が高くなることを嫌がっている様子だったので、間違っても高価な添加剤は入れてこないと受け取った。
■寄道話し
8/9にタイヤを組み、オイルも交換した。実に1万6千キロぶりにDPF対応のオイルを入れることになる。一度、FM剤無しの基油(VHVI)の性能だけで、最高負荷を掛けて、熱ダレや劣化の様子を観察してみた。
タイヤの皮むき後、塩那のヒルクライム全開である。結果、すばらしい性能である
。まず、あまりダレない。そしてオイルミストが少ない。オイルチャッチの内容は黒に近い茶色でVHVIらしい良好な状況。
この真夏の日中の環境下、なじみも終わっていない状況で驚くべき基本性能であった。ダレる寸前まで行っている(音が変わる)が、ダレないのである。
あと真夏はtakumiのFPB(粘度向上剤)で2~3Pほど動粘度を上げると完璧かと思われる。バーダルの洗浄が終わったらIF-WS2を添加して、添加剤との相性を試してみたい。
Posted at 2021/08/11 12:11:18 | |
トラックバック(0) | 日記