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2022年11月16日 イイね!

SKYACTIV-D 1.8L 1.5L のお悩みについて

お掃除オフ会にくりんきーさん(CX-30)、てべりさん(CX-3)がご参加予定です。両者ともPM堆積・DPFの調子が心配という事で、何かできる事のヒントを求めてのご参加です。

埼玉55は、見るのも開けるのも「もちろんはじめて」ということで、ユーザーがコンディション維持のために何ができるのかという視点で少し触らせて頂きたいと考えております。

●事前学習
マツダ技報に1.8Dの情報がありますが、あまりヒントは無く、同一経路の構成をしているスカD1.5Lをマツダ技報 No.32(2015)のFig. 3 「SKYACTIV-D 1.5 Engine System」を読み解いてシステム概略理解しましたが、スカD2.2Lのノウハウは全く役に立たない事が解かりました。


●問題点は2つ
1.樹脂製インマニ内部がべちゃべちゃになる
 →当然後工程の吸気ポートも詰まってきます
2.樹脂製インマニ一体型の水冷インタークーラーの放熱フィンがオイルとPMで閉塞する
 →そして樹脂製インマニはユーザーには開けられないという事です

他の関連部分(LP EGR Cooler、LP EGR Valve、Intake Throttle Valve)には問題は起きない機構と理解しました。

■EGRパイプ(HOT)を外す
みそはインタークーラーが水冷でかつ樹脂製インマニ一体型。そして水冷インタークーラーで凝縮したブローバイのオイルと黄水をオイルだまりからインマニへ吹き付ける装置「Aspirator System」がありわざとインマニ内をベタベタにしております。

★マツダ技法 No.32(2015)より引用 原文ママ
>耐凝縮水については,冷却効率制御性の高い水冷式インタークーラによりEGRガスの過度な冷却を控えるとともに,発生してしまった少量の凝縮水はFig. 3のシステム図に示したアスピレータ機構によって強制的にエンジン筒内に噴霧状に吸引することで対処した。

・具体的には水冷インタークーラーの後ろかつHOT-EGR導入パイプの前にオイル交じりのべちゃべちゃの液相を噴きかけるものですから、霧化するはずも無く燃焼室へ吸い込まれずに樹脂製インマニをベタベタにしています。

・そしてHOT-EGRから供給されるPMがインマニ内に充満逆流することにより、オイリーなPMがインタークーラーから吸気ポートに掛けて堆積すると考えられます。

・水冷インタークーラーの放熱フィンもかなりの鬼門で、オイルキャッチタンクのステンたわしと同じ理論で、例えば過給で150℃になったブローバイガスを含む吸気を、ここで90℃とかに冷やしますので、油分が凝縮しフィンに付着(結露)して堆積します。

・リチャージさんではHOT-EGR経路にEGR制限プレートを作る方向性の話が動画でありましたが、それはもうスカDエンジンではありません。過去にオイルキャッチを否定したことにより話が難しい方向へ行っている気がします。

・HOT-EGR中のPMは減らしたいところですが、EGR量を減らすのは暖気時の環境問題やアクセルオフ時のエンブレ制御に必要なEGR循環が減少しますので、乗り味が変わってしまいます。

●ユーザーレベルで掃除できるところ
・HOT-EGRのパイプを外して道具の入る範囲を拭き取り掃除する。埼玉55がインタークーラーアッパーホースの掃除用に作成したような刷毛ブラシの長い物を作成し、オイル交じりのPMを吸着させるような掃除が有効かもしれません。

・これに例のA(オイルを落とす)・B(PMを溶解剥離)のケミカルが使えれば簡単な話になりますが、恐らくインマニを割らない限りオイルと溶かしたPMの排水経路は無いと思われます。


・可能性としては図1のVG T/Cから出てWater-Cooled Intercoolerに刺さっている★緑色の経路が外せる事、かつ、インタークーラーが★天地(下から入り上へ抜ける)方向であれば、上からA・Bのケミカルを流してインタークーラー放熱フィンの油とカーボンを落とすことが可能です。

・しかし樹脂製インマニやゴム・ウレタンホース類を溶解する可能性があり、ケミカルの種類をもっと弱いものなどを考えなければならないかと思われます。

ここらを物理的に可能か調べるにはアンダーパネルを外したり、フロントバンパーを下ろしたり、樹脂への攻撃性をテストしたりのかなりの工数がかかると思いますので、やるなら1対1で少しづつ外して調べて行く事になります。私的には大変面白い話で興味があります。

●予防としてのアイデア
とにかくインマニ内をべちゃべちゃにしない事とHOT-EGR経路から余計なPMを還流させない事が対策アイデアの主眼となります。

①HOT-EGR経路にPM捕集装置を開発して割り込ませる


②オイルキャッチでオイルと黄水を削減する
 図2のエンジンカムケースから出ている緑色のホースがブローバイホースと思われますので、外して確認してみます。

③「Aspirator System」の経路を切断して凝縮水をドレンできるようにしエアーだけ戻す

④「Aspirator System」のインマニ内部拭き出し口にザルを被せ、水と油が広範囲に飛び散らずに、下へ液滴するように加工する

⑤HOT-EGRがどのように作動しているのかトルクプロで観察し、アイドリング時にも微妙に開いているようであれば、アイドリングストップを活用してPM供給を抑える。

●さて
まあ、開けて見ない事には何も解りませんので、気休め程度の話になるかもしれませんが、ファイバースコープでインマニ内部を観察できれば、今どうなっているのか、どのようなお掃除道具を作ればいいのかなど解るのではないかと思います。

・DPFについてはアッシュ詰まり(金属灰分)ではなく、単純に油分が回ってオイル由来の未燃性成分の詰まりでしょうから、悪くなっていれば早いうちに民間業者の洗浄などで改善できると思います。大量に完全硬質カーボン化してしまうと、いまのところぐれんふぃでぃっくさん方式で無ければ抜けません。
Posted at 2022/11/16 12:23:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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500ml位とか」
何シテル?   06/13 18:29
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