排気経路は排気ポート内蔵型のエンジンからターボ経由でDOC・DPFに至る
この間、排気温度をいかに下げないか?が今回の実験施工のテーマです。
DOCには通常走行時に未燃焼HCがたっぷり入ってくる。論文を読むと180℃以上でかなり酸化分解され250℃だと完璧。340℃付近では硫酸ミストが微量だが発生するとの事でほどほどが良いらしい。
よってDOCの頭に刺さっている2番の温度計で180℃以上をキープできるように走りたいところだがこれが難しい。さいたま市街地では走行時間より信号待ち時間の方がはるかに長い。

少しでも排気温度を保ったままDOCに入れるために、ターボ~DOCの間をアルミ板で囲って輻射熱を反射させてみました。
●材料

ダイソーでガスレンジのアルミ衝立
サムコス 導電性アルミ箔テープ 両面導電 耐熱 防水 強粘着 導電性アルミテープ 静電気除去 厚手アルミテープ (長さ20m×幅20mm×厚さ0.1mm)
熱帯雨林649円

導電性アルミテープチューンで使っているもので、耐熱性300℃までとなっているが、のりは大丈夫か?
●施工

完全に熱を閉じ込めるとDOC・DPFが心配なので、配管に巻き付けず、配管から放射される輻射熱を反射するイメージで、配管と少し隙間を設けながら設置し、走行風でズレないようにテープで固定
これで隙間に空気が通るので、過熱状態にはならない。もう少し隙間の調整をやって2番の温度変化を観察し最適化して行きたい
●効果
さすがに信号では180℃を切るが、少し流れる(40キロ台)ところまでいくといい感じで200℃を超えてくる。熱反射の効果なのか?
今夜は29℃。温暖期なのでこうなったのかも、厳寒期はどうなるのか?長期的に観察していきたい

途中DPF再生があったがテープの糊もこげず無事。
さんざん走ったあとエンジンヘッドカバーやECUブラケットも熱くない。何時も熱かったのはターボからDOCまでの遮熱板があるあたりからの排熱が回って来ていたものと思われる。

バッテリー、エアクリBOX、吸気経路など遮熱板を立ててみたが完璧です。温かい程度でいつものように熱くなっていません

とりあえずACCの溜まりが少し遅くなった気がする。
これで吸気温度とバッテリー温度は低く、インタークーラーはしっかり放熱し、排気温度は高くのベースが整ったので、細々手を入れて真夏を乗り越えたい
Posted at 2025/05/20 23:36:59 | |
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