最近ではネタとタイトルで勝負している当社です(笑)
バカだのついでに
ばかんんとか
みちぇりんとか低IQ丸出しだし
某アーテイストのシングルタイトルを繋いで新たなタイトルにしたかと思えば
ググレカスと暴言吐いたりや
ガッツ石松往年のパンチじゃないギャグを炸裂など
完全に
クリック詐欺みたいなことをしておりますが…
ええ
確信犯で狙っています(笑)
今回のネタもタイトルこそは狙っていますが
実は結構な社会派な一面を持つ当社をエッセンスにして
ダイスキな北海道に焦点を当てつつ今後の問題にメスを入れます
そして内容は一見鉄分高めネタと見せかけて
実はエンタテインメントがオチというよくわからない当社風味炸裂(笑)
まあ長くなりますがお付き合いいただけると幸いです
もう1ヶ月程前のことです
1月の終りに↓なニュースが飛び込んできてヤッパリとウ~~ンな複雑な思いに…
根室線富良野 - 新得間が廃止へ -旅行総合研究所 タビリス 2022.01.29-
タイトルでは根室線となっていますが正式には根室本線
滝川 - 富良野 - 新得 - 帯広 - 釧路 - 根室の総延長443.8㎞という幹線
JR北海道管内では最も長い路線でもありますが
富良野 - 新得間は2016年8月の台風災害により壊滅的な被害を受け
今回の廃止となる区間の現状は富良野 - 東鹿越間が鉄道運行
東鹿越 - 新得間は代行バス運行が行われてきたわけです
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/856/012/4cf2987793.jpg?ct=b0180750ba60)
↑は不通区間にある落合駅の構内
もう草茫々でどうやっても列車なんか走ることはないだろうな廃線跡みたい
被災から6年も復旧工事が行われなかった証なんですが
そもそも今回廃止対象区間は…
採算が取れない赤字区間
復旧したところで対費用効果はないというか年間で9億8千万円の赤字が
試算されたこともあって地元自治体と協議の上でバス転換に舵を切った
並行新幹線の開業を除いた初めての本線(幹線)系統の分断廃止となるわけです
正直どローカル線並みの滝川 - 富良野間も普段は普通列車だけの運行ですが
富田ファームや隣接する美瑛町には美しい丘が多数存在
またFIS WORLD CUP開催地となるスキー場があり
富良野&新富良野というダブルプリンスホテルも抱え
シーズン中は一大観光地としての需要が発生する富良野までは
札幌から直通の臨時特急列車を運行する目的から残存させる意味はあります
また新得から先は帯広や釧路までの直通する特急列車があるけれど
今回の廃止区間を走ることはない…
いや違うな 過去形で言います
走っていたのですよ
1981年9月までは…
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/856/161/05bb0f7516.jpg?ct=634cf20036f2)
↑は今現在の不通区間を含めた札幌 - 新得間の大まかな路線図です
かつての札幌からの帯広・釧路への優等列車は函館本線で滝川まで北上
滝川から根室本線に入り富良野を経由してました
1961年10月に北海道初の特急『おおぞら』が函館 - 札幌 - 釧路で運転開始
これも当然ながら今回の廃止区間を走っていたのです
1981年10月1日ダイヤ改正で道央と道東を結ぶ広域幹線のバイパス機能を持ち
北海道の背骨とも言える日高山脈をブチ抜く
石勝線が開業します
石勝線と根室本線の乗換駅は新得でありますが
分離合流するのはその24.1㎞手前にある新狩勝トンネル内の上落合信号所
札幌 - 新得間を石勝線経由とした場合根室本線に比較すると
一気に50㎞以上短縮されこれだけでも大幅スピードアップの要素ありますが
さらに時間では距離換算で約100㎞短縮に匹敵する効果がありますた
その理由は↓によるものです
☆狩勝峠☆
空知郡南富良野町と上川郡新得町の境界にある峠で最高地点は標高644m
峠の西側は石狩川水系 東側は十勝川水系で日本海側と太平洋側の分水界でもある
峠を通過する道路は国道38号線である
いや~ここが難所というか言わずと知れた急勾配区間
新得→富良野に向う列車ではSL牽引だった旧トンネル時代に乗務員にとっては
絶えず窒息の危険と隣り合わせで実際に死亡事故も発生しており
1966年には勾配を緩和した新狩勝トンネルを含む新線に移行してますが
新線と言えどもそこそこの勾配区間で基本設計が1940年代まで遡る
最高出力180ps/最大トルク86㎏-m/排気量16,980㏄/直列8気筒の
ディーゼルエンジンを先頭車は1基/中間車は2基搭載する特急でも
カナリの青息吐息な鈍足走行を余儀なくされたということです
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/856/274/fe077783ff.jpg?ct=86c68b678e41)
国鉄時代の優等列車というべき根室本線経由時代の特急『おおぞら』
特急=優等列車の公式が成立していた時代で
キハ82系にはグリーン車と食堂車も編成に組込まれていたわけですが
石勝線開業とほぼ同時期に大出力を可能にしたキハ183系に主力を移行
同系列では後にハイデッカーグリーン車も作られましたが食堂車は製造無し
随分と格落ちしたなあ(笑)
また北海道の背骨というところです
峠の富良野側にある落合駅は南富良野町で上川総合振興局管内
帯広側にある新得駅は新得町で十勝総合振興局管内
本州で言えば県境を越えた隣町という解釈
そして駅間距離は何と28.4㎞もあるわけで
同時にこの区間は原生林つーか人里なんてあるわけない
だからこそ この峠を境に観光でもなければ超える人の動きは少ない
そういうこともあって廃止→バス転換は致し方ないと見るべきでしょう
実際道路環境も札幌 - 新得で見ても同じようなものです
最短は札幌 - 千歳恵庭JCT - 十勝清水ICの道央道→道東道→R38
仮に根室本線に沿ったルートだと滝川ICまでは道央道ですが
その後はひたすらR38を南下して狩勝峠の洗礼が待ってるわけです(笑)
都市間バスも札幌から富良野へ北海道中央バスでのアクセスはありますが
帯広・釧路へは道東道経由になりますからねえ
そもそも代行バスを除いて狩勝峠を超えるバスがあるのか?
北海道拓殖バスが旭川 - 帯広で1日3往復運行するノースライナーだけ
つまり今後は…
狩勝峠に行きたければ
自分で足を確保しなければならない
だから脊髄損傷って書いちゃったのですけど…
ただね…
R38狩勝峠って結構魅力的で当社が好きな峠のひとつです
南富良野側からは勾配が比較的緩く高速コーナーもそこそこあり
新得側からは一気に上りつめるそこそこテクニカルだったりもします
2018年の大型バイクCB1300SBで行った際にそこそこ楽しめました
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/560/575/305acd9846.jpg?ct=1f6a9a0bd556)
↑が証拠画像(笑)
バイク中心で撮っちゃったので景色が二の次になりましたけど
バックの山々と原生林はなかなかの絶景でしたよ
あっ!ひとつだけ気をつけて欲しいことがあります
峠の新得側は十勝交通機動隊のいい狩場なんですよ(笑)
殆どが覆面なのですが追尾だけじゃなくて横道に隠れてレーダー照射とか?
サイン会が大好きみたいです
当社も匂いという野生のセンサーが感じてペースを落とした瞬間
横道からホイールスピンさせながら出てきまして
前を走っていた元気のいいレンタカーを追尾
あっという間に御用提灯の如く反転式赤色灯とサイレンの雄叫びでしたから
で…これでおわりと思うでしょ?
いや~書いたじゃないですか
エンタテインメントがオチって…
そうなんてす
今回の廃止区間に存在する2駅
ノンフィクションの中のフィクション
これが今後どうなるのか?すごく気になっています
まず最初が↓の駅
☆布部駅☆
2018年秋にE12ノート(Non SC車)レンタカーで訪れた時の画像です
最近じゃ北海道のレンタカーもわナンバーなんだと言いつつも
この駅はどんな駅かというと…
北の国から第1話で東京から富良野に帰ってきた黒板五郎・純・蛍の一家が
親戚の草太兄ちゃんと出会うのがこの駅のホームなのですよ
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/857/011/e882b6a000.jpg?ct=6366cc188077)
待合室には当時(1980年)のロケ写真もありますし…
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/860/267/9b9d885042.jpg?ct=7421b881c135)
駅前にシナリオを書いた倉本聰氏直筆『北の国 此処に始まる』の碑もある
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/857/038/e01858fa02.jpg?ct=f0a90dbe2f91)
言うなれば北の国からフリークの聖地なのですよ
※この年の北海道は水曜どうでしょうの聖地平岸高台公園にも行く聖地ツアーですた(笑)
しかし聖地という理由だけでここが残るかは微妙だなあ
確かにシーズン中はそれなりに訪れる人もいるけれど結構コア過ぎだし
一般的に五郎サンの石の家とか雪子おばさんが働いていたニングルテラスの方が
観光地としてのポイントは高いんですよ
子供がまだ食ってる途中でしょうが
ドラマ中で五郎サンの↑な名セリフが生まれたラーメン屋ロケ地の三日月食堂も
2009年に閉店で既に存在しなくなってるし
度々出てくる富良野駅もロータリーを大改修しちゃってる上に
ドラマそのものも2002遺言を最後に終了してますからね
五郎サンを演じた田中邦衛サンも2021年に亡くなったのも記憶に新しいし
富良野(麓郷)の街も含めて廃止後に布部駅も風化していくと考えた方が自然かな?
そしてもう1駅が↓
☆幾寅駅☆
不通区間にある南富良野町の玄関駅とも言えるのですが…
ん?駅名表が違うんじゃねーの?
↑なツッコミがありますので別画像で確認
ほ…幌舞駅?
な~~~~んや それっ!
知らない人はツッコミだけですが わかってる人はわかってる駅
理由は↓です
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/060/857/124/3b64827e34.jpg?ct=d720f290dff2)
1999年6月公開の映画『鉄道員(ぽっぽや)』
ローカル線終着駅長に扮した主演の高倉健でわかるでしょ?
そう物語の舞台となる幌舞駅はここ幾寅駅でのロケでした
※20年チョイ前の映画でも高倉&志村のダブルけんとスーちゃんが既に鬼籍って時の流れですなあ
この駅ホームは1面1線の途中駅なんだけど
雰囲気的にはローカル線の終着駅臭がプンプン
駅舎は映画の資料館になっちゃってて健サン・広末ちゃん・大竹サンワールド全開
そして↑画像からもわかるように駅前にはロケに使われた改造ディーゼルカーの
先頭部分が保存されちゃっていたりなんかしてひとことに要約すると
鉄道員(ぽっぽや)テーマパーク状態(笑)
完全な観光資金源にもなっているから根室本線廃止後も残る予感はしますけど…
廃線は脊髄損傷かもしれないけれどこの2ヶ所は今後も生き延びて欲しい
そんな思いでネタにしたということです