
一昨日に上棟を終え、まず最初に、昨日から垂木を入れるところから始めて屋根が張られました。今日には屋根ができているはずなので、明日の雪に間にあって良かったといったところです(雪は南の方中心っぽいので、宇都宮はあまり降らないかも知れませんけど)。
で、屋根に断熱材を貼っている様子の写真を入手できたので、断熱材の入れ方について、書いてみたいと思います。
家の上方の断熱は、天井で断熱する方法と屋根で断熱する方法とがあると思いますが、最近は屋根でやることが多いかと思います。
屋根で断熱をする場合、普通は垂木と垂木の間の野地板の下(部屋側)に、断熱材を入れることと思います。ネットからの借用画像ですが、こんな感じですね。

断熱材としては以下のようにいろいろな種類のものが選べると思いますが、

いずれにしても垂木の間を断熱する思想であることに変わりはありません。
でもそれでは、垂木の部分は特別な断熱はされませんよね。木のままです。
木の熱伝導率は、0.2W/mK程度のようで、金属に比べれば圧倒的に低いものの、でもそんなに断熱性能が高いわけではありません。例えば今回使う断熱材でいうと0.021W/mKですので、性能が10倍も違うのです。面積が狭いとはいえイマイチですよね。
おまけに断熱材と垂木の間の微妙な隙間も気になります。また、断熱性能の違うものが並ぶと、そこで対流が起きてしまって熱が逃げやすくなるということもあるようです。
さらには、防水シートの貼り方によっては、木質部が結露にさらされてしまうリスクもあるそうです。木の外側は外気温にさらされてしまいますからね。極端な例では、ビチョビチョになって木質部が腐ってしまうこともあるようです。
それに対して、垂木の外で断熱すれば、木質部は全部室内扱いですから、そもそも冷えたりしません。
そこでといっては何ですが、今建てている家は、垂木の外側に隙間なく断熱材を貼る工法で建てています。タイトル画像の再掲ですが、

こういう感じで垂木の外側から包むように断熱材を貼っています。断熱材と断熱材の間は切り欠き同士が重なるようになっているので、隙間も空きません。
断熱材として使うアキレスの硬質ウレタンフォームの板は、断熱性能が高いだけではなく、剛性も高いので、こういう施工ができるようです。
なお、屋根材としては、耐久性も十分で軽量なガルバリウム鋼板をこの上に貼ります。
(後日追記:正確には、硬質ウレタンフォームの断熱材の上に、完全に断熱の外扱いとなる垂木をもう一層貼って、ガルバリウム鋼板はその二層目の垂木に貼ります。)
木造での外断熱は、どこでもやってくれるわけではなく、この工法でやってもらえることが、設計会社を選ぶ判断材料の重要な一つでした。壁についても、柱の外側全面に構造用合板を貼って、その外側に同じように断熱材を貼る工法です。
ガレージの上の屋根もこれです。
ガレージは24時間換気システムの外側ですが(床下がない)、天井と壁の断熱はちゃんとやって、他の部屋とは別となるエアコンを付ける予定です。夏にしか稼働させないと思いますけどね。
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2023/02/09 18:43:49