
先日のブログで、
「自動車保有関係のワンストップサービス」なるシステムを使ってみた話を書きました。その後の進捗と所見もちょっとあるのですが、まだ、車検証の住所変更(変更申請)は完結していません。なのでその話は完結後にすることにして、今日は、その発端となった
自動車保険の方の話について書こうと思います。
なお、自動車保険でも特に車両保険に関する話ですので、
車両保険はいらない派の方は、読み飛ばしてください。私は車両保険に2度助けられたことがあるので、
いる派です。
私が355を買ったのは、2年半前の2021年の秋です(納車は冬にずれ込みました)。自動車保険については、前の車の996で入っていた保険の車両入替という形で入りました。車両保険にも入っています。
契約している保険は、最近隆盛のネット型自動車保険ではなく旧来からのものです。会社の保険代理店経由で入ると、グループ会社社員(およびその退職者)単位での団体割が適用されるので、保険料も安かったりするのです。割引率は毎年更新されるのですが、現状は35%引です。
この割引は会社の業務とは無関係で、社員であれば
個人が入る保険に適用されます。35%も割り引かれる理由は、私の会社の社員の事故率(保険請求率が正しいかも)が、世の中の平均の事故率よりもかなり低いためだと思います。損保会社にとってみても、大口顧客を獲得することで契約口数が増える方が、35%引くよりも儲かるのでしょう。
私の努力ではない団体割があってラッキーなわけですが、そういうのがない場合には、ネット型自動車保険が保険料としては魅力的なことと思います。しかし、
ネット型自動車保険では車両保険に入れないことが結構あるようですね。
車齢に制限があり、
保険額にも上限があり、
車両料率クラスが高い車種だったりしても入れないようです。車が
新しすぎても(データがなくて)、入れないようです。補償内容が自動で決定できるようなシンプルな契約内容にしているから(≒
契約のための人件費がかからない仕組みだから)ネット型は安い、ということなのでしょう。
私自身でネット型自動車保険に入ろうとしたわけではありませんが、355も古くて車両保険には入れません。みんカラにいらっしゃるような趣味車をお持ちの多くの方も、入れない方が多いことと思います。
それに対して、旧来からの自動車保険であれば、355であっても車両保険に入れたわけですが、
ちょっと問題があるのですよね。それについて、少し掘り下げてみます。
2年半前に355の車両保険に入るにあたり、その補償上限額の算定は、私が
実際に中古で買った時の値段に基づいて決められました。
本来、この車両保険の上限額は、
契約時の「時価相当額」で設定するというのが、各社共通のルールのようですね。時価相当額とは、車種・年式・型式・消耗度が
同程度の市場販売額相当額とのことで、
購入した車そのものの価格ではありません。十分に数が流通している前提での算定モデルということですね。ある程度幅はあるようです。
それに対し355の場合には、
算定に十分な数のサンプルがないための措置だと思われますが、私が車を買った時の個別の売買価格で契約できたというわけです。
まあ、
そこまでは良かったのです。
その後、まずはその契約の数か月後の4月の更新時に
上限額が減額となり、その1年後の4月にまた
減額されてしまいました。
そのさらにその1年後となる今月の更新の案内が来たのは、2月頃のことですが、また
減額になるというのです。3回目の減額ともなると相当に下がるわけですよ。
その一方で、355の市場価格は、私が買った時よりも上がっています。ここのところは高止まりしていて、今現在高騰中というわけではありませんが、私が
買った頃はまだ価格上昇基調にあったためです(私の車が個体として安めだったのもあります)。
車両保険の上限額とは、車両が完全に
おじゃん(死語)になったときの額、すなわち
ほぼ同等な車両が買える額であることが期待されるわけですが、どんどん
保険額と実勢価格とが乖離していっているということです。
これは、契約時には「時価相当額」に設定できるものの、その後の
車両価値は年々下がっていくというモデルしかないためです。

これは業界共通のようですね。
契約更新のときに、本当は実勢価格に上げて欲しいところを
せめて減額をやめてもらえないかと少し粘って交渉してみたのですが、だめでした。
補償金額に比例した保険金額を支払うわけですから、上限値の設定にもう少し自由度があっても良さそうなものですが、だめなのです。それも単なる希望価格ではなく、市場での実勢価格という根拠もあるわけですが、それでもそれを採用するルールがないようなのです。ルールというよりも不文律なのかもしれませんけども。
ということで、
中途半端な金額の補償ではかなりイマイチだなと思ったわけです。
中途半端とは、
修理だけの想定ならば補償額が高すぎる(=保険料が無駄に高い)し、
盗難・修理不能な全損等を考えると低すぎる(=補償が十分ではない)ということです。
私は後者にしたかったので、今の市場での実勢価格を上限値にしてもらえそうな保険を探すことにしました。
それで見つけたのが、
クラシックカー保険です。
車齢が25年以上の古い車でしか入れない保険なのですが、私の車は1995年式、車齢は今年29年になるところなので対象となるわけです。
それで、この保険の代理店を見つけて、私の希望額を提示しまして、その額で審査していただきつつ、見積もりをしてもらいました。
結果、無事にその希望額で車両保険に入ることができました。審査においては、盗難やいたずらを考慮してのことだと思いますが、
保管場所も審査されました(写真審査)。
見積もりにあたっては、何か
特殊な保険な感じがするので、なんとなく
高いのではないかという気がしていましたが、そんなことはありません。
車両保険額が高い比例倍分と、35%団体割引がなくなってしまう分については、高くなってしまうのは仕方がありませんが、それを除くと
むしろちょっと安いくらいなのです。
よく考えれば、クラシックカーの事故率は決して高くはないでしょうから(むしろかなり低そうです)、保険料が高くなる理由はありませんね。
旧車をお持ちの方にとっては常識的な保険なのかもしれませんが、今回調べて、このような保険があることを初めて知りました。
旧車というほどには古くはない最近25年を超えたような
そこそこ古いネオクラ車をお持ちで、
車両保険額に不満をお持ちのような方は、クラシックカー保険を検討されてみてはいかがでしょうか?
(‥‥これを見ている人にそんな人がいるかな!?‥‥)
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2024/04/19 19:50:44