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2025年05月01日

モロッコの中にスペイン発見

モロッコの中にスペイン発見
スピットファイアを載せたコンテナ船が、スペインのアルヘシラス(Algeciras)に到着したのが、4/27(日)23:09です。


その後、丸2日間停泊した後の4/30(水)1:48に、次の寄港地に向けてアルヘシラスを出港しました。アルヘシラスでの2日間の停泊中に、ロッテルダムから運んできたコンテナを降ろしたり、新たなコンテナを載せたりしたのでしょう。

それで、気になっていた次の寄港地ですが、TANGER MED [MA]となっていました。


国名の2文字略称の[MA]がピンと来ないので調べてみると、モロッコとのことです。そして、TANGER MEDと書かれていますが、これは、タンジェMED港という港で、アルヘシラスから見てジブラルタル海峡を挟んだ対岸にあるところでした。





なるほど、ロッテルダムから横浜に向かうコンテナ船は、途中であちこちに寄りながら、コンテナの積み降ろしをするわけですね。そりゃそうか、その方が合理的です。

タンジェMED港という名前は初めて目にしましたが、アフリカ最大の港湾だそうで、ドバイに続く世界第2位のグローバルフリーゾーン経済特区なのだそうです(2020年)。
https://web.archive.org/web/20201101044630/https://www.businessfocusmagazine.com/2020/10/19/tanger-med-industrial-platform-ranks-2nd-special-economic-zone-in-the-world/

いや~、これは全然知りませんでした。そんな規模の港が、ジブラルタル海峡の南側にあるんですね。勉強になります。

上の地図にもあるように、このタンジェMED港の西の方にタンジェ(Tangier)という大きな都市(約95万人@2014年)がありますが、この港はエダリヤという別の街にあるようです。東京ディズニーランドが浦安にあるようなものなんでしょうかね?
でも、TangerとTangierで綴りが微妙に違うんですよね。さすがに無関係ではないと思いますが、ちょっと謎。

さて、コンテナ船は、4/30に日付が変わった真夜中に、アルヘシラスからそんなタンジェMEDに出発したわけですが、到着予定は5/9(金)8時となっていました。ジブラルタル海峡の幅は14kmですから、二つの港間の距離は30km程度に思われ、数時間もあれば到着できそうなのにです。

それで、船の航路をチェックしていると、最初、地中海へと続くアルボラン海を東に進み始めたのが不思議でした。


対岸に行くだけなのに、なんで?と思っていると、少し進んだところでUターン


おや?と思って、今後の航路を出してみると、やはりタンジェMEDに向かうようです。


う~ん‥‥どうやら、積み込みの終わったアルヘシラスの停泊場をさっさと次の船のために空け渡さなきゃいけないのだけれど、次のタンジェMED港にはまだ入れないのでしょうかね。そのため、おそらく海の上で待機するのだろうと思いました。

もう少しした後に見てみると、Uターン後に西にゆっくり流されたあとに、また東に向かっているようでした。

※航路上での船の速度は、
  [遅]←赤、黄、緑→[速]
 のように表示されます。

さらに後にチェックすると、東に進んだ後に北西に流された後に、南西に進んでいます。


ぐじゅぐじゅ動いていますね。

ここで、周囲を航行中の他の船を見てみると、ジブラルタル海峡は大変に混んでいそうで、その東の海域を通過する多くの船が、チェックしているコンテナ船よりも北の方を航行していることがわかりました。三十丸が、チェックしているコンテナ船の位置です。


どうやら、他の船の邪魔にならないようにするため、ジブラルタル海峡から東に離れて、かつ、船の航路から少し逸れた南の方の空いている場所で待機しているのでしょう。ということは、このまま一週間以上海上で待つんでしょう、きっと。

ところで、タンジェMED港をチェックしていて気が付いたのですが、ジブラルタル海峡を渡ったアフリカ大陸側に、スペイン領があるんですね。先ほどの図の中のこの緑で囲ったエリアです。


ジブラルタルがイギリス領なのはなんとなく知っていましたが、海峡対岸のモロッコ側にスペイン領があるのは知りませんでした。

さらに調べてみると、ジブラルタル海峡からはかなり東に離れたこの半島(赤印)にも、

メリリャというスペイン領があるようです。

これも知りませんでした。

モロッコ南部の西の方の大西洋に浮かぶカナリア諸島が、スペイン領だということは、テレビかなんかで知っていましたが、

スペインから海を隔てた対岸にもスペイン領があるのですね。ただし歴史は複雑なようで、モロッコは今現在も返還を求めているようです。コンテナ船をチェックしていただけなのに、勉強になりました。

なお、カナリア諸島の上の方にも島が見えますが、それらは、マデイラ諸島デゼルタス諸島というそうで、ポルトガル領のようです。地図をさらに見ていると、もう少し北のかなり遠洋の方に、アゾレス諸島という島々がありますね。


ここもポルトガル領のようで、その中の一つが、このサンミゲル島なのですが、

大陸から大きく離れたこんな大海の中に、それなりな規模の街があって道路網が整備されている立派な島があるんですね。

この諸島の存在自体を知りませんでしたが、なんか行ってみたいかも‥‥大変そうだけど、‥‥って、まあ実際問題一生いかなそうか。

あれれ!? 地図を見ていると、いつの間にやら大きく脱線してきてしまいました。


さてと。

来週いっぱいは、コンテナ船は海上待機っぽいのでチェックしてもつまらなそうですが、タンジェMED港を発つ頃にまた次の寄港地をチェックしたいと思います。

地図と妄想の中で寄り道しながら‥‥
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Posted at 2025/05/01 20:06:43

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この記事へのコメント

2025年5月1日 22:10
これだけ多くいれば、そーなるでしょうね〜。しかもコンテナの積み下ろし作業だけでも1日かかりそうですからね。本当に6月に着くのかすら心配になってきますねww

アメリカ住んでた時は、安いからよく船便(エロビデオも見つかりにくいww)使ってましたが、1〜3ヶ月くらいかかってましたよ。なのでダンボール模試なってたり。だから、車が錆びないか心配ですね。
コメントへの返答
2025年5月2日 14:08
そうですね。6月末まで2ヶ月もないんですが、まだスペインを出たところの海上ですからね。まあ、世界第二位で混んでいそうなタンジェMEDに着くのが、余裕をみたスケジュールだったともとれる(早く着きすぎただけ)ので、全体スケジュールは大丈夫なのかもしれません。

1〜3ヶ月くらいかかったというのは、輸送と言うよりも税関でしょうね。最近の税関はスムーズで早いと思いますが、車はどうなんでしょう?もしかして、時間かかったりするのかな。一応、それ混みで6月末のはずなんです。
荷物の水濡れは、大雨の侵入か湿度が高い地域での朝晩の気温差によるコンテナ内夜露(結露)かが原因のことが多いようですね。その程度であれば大丈夫だと思いますが、大荒れの場合に波をかぶることもあるようなので、そうならないことを願っています。
《追記》この船は、全長366mで幅が51mもあり、喫水も16mもある超大型コンテナ船(ULCV)カテゴリに入る巨大船でした。このサイズの船ならば、波をかぶることはなさそうです。
2025年5月1日 23:05
セウタという地名を目にして私はとても懐かしい気持ちになりました。
当時大学生だった私は今からちょうど40年前、日本の大手商社が中心となってセウタで世界で初めて事業化を目指したマグロの畜養施設を見学したことがありました。
これがのちに我が国の漁業史に名を残す「セウタの6人衆」と呼ばれた人たちの仕事でした。
今や各国で行われているマグロの養殖事業の嚆矢が日本人によってアフリカに残った最後のヨーロッパ人支配地域で行われたことは西洋と東洋、そしてアフリカが複雑に絡み合って始まったという歴史の不思議なご縁を感じたものです。
地中海は大西洋マグロの産卵地でもあり、その入り口のセウタは古くはローマ時代から延縄によるマグロ漁がおこなわれていて今もマグロ料理が名物となっています。
そんなことを思い出していたら無性にマグロを食べたくなってきたのでUberですしざんまいの出前を注文しちゃいました(笑)。
変なコメントでスミマセン。
コメントへの返答
2025年5月2日 12:12
地中海の黒マグロと言えば、全身トロと言われるマルタ産の養殖(畜養)マグロは知っていましたが、セウタが発祥なのですね。セウタという地を始めて認識したくらいなので、全然知りませんでした。そこに日本人が絡んでいたというお話は納得です。それにしても、大学生がセウタにまで見学に行けるというのはなかなかないことに思えます。素晴らしい経験だったのでしょうね。

最近は国際的な漁獲規制等によって天然マグロの資源が回復し、日本では養殖マグロの採算性が悪くなって衰退しているようですね。近大発の完全養殖マグロはほぼ消滅だとか。地中海のマグロはどうなんでしょう。

まあ何はともあれ、スマホポチポチで気軽にマグロが食べられるなんて、幸せなことだと思います。
私はマグロもそこそこ好きですが、近海物の白身魚の方がもっと好きです。なんのこっちゃ。
2025年5月2日 0:13
マデイラ辺りはヨーロッパの避寒地としてお金持ちがどでかい船で遊びに来てますね。
その関係上、洗練された観光地になってて素敵な所です。
元は新大陸に行く為の補給寄港地だったのでしょうが。
コメントへの返答
2025年5月2日 9:11
マデイラは、クリスティアーノ・ロナウドの出身地らしいですね。ヨーロッパ北部の人に人気の観光地なのだとか。
ヨーロッパと新大陸をつなぐ航海と貿易の要港として栄えたのは、アゾレス諸島の第3の島のテルセイラ島にあるアングラ・ド・エロイズモのようですね。今も、16〜18世紀の建物が立ち並ぶ瀟洒な街だそうです。
どちらも行ってみたくなりますね。ただし、時間もお金も心の余裕もいろいろと足りなさそうです。
2025年5月2日 1:28
ジブラルタル海峡通る時は、私も歴史とか地名とか勉強し直した記憶があります。船旅追ってると付随していろいろ知るので楽しかったです。またいろいろ紹介してください。楽しみにしてます。なんか自分の事のようにワクワクします😁
コメントへの返答
2025年5月2日 9:11
こういう機会でもなければ、なかなか縁のない未踏の地を調べるきっかけもないので、知らないことが知れていいですね。スペイン領がアフリカ大陸にあるのもビックリですし、モロッコに世界第二位の経済特区港があるというのもビックリです。

次はどちらに向かうのか、楽しみです。
2025年5月4日 13:00
SNJ_Uさんこんにちは♪

吸引ノズルの改修お疲れ様でした。

どちらかというとスペインの飛び地に目が言ってしまったりしましたが、スペインってたしかフランス領内にも飛び地があったような気がします。
コメントへの返答
2025年5月4日 13:26
リビアですね。17世紀の戦争の名残りらしいですね。その辺りのピレネー界隈だと、独立国アンドラの存在の方が気になるかも知れません。
なかなか奥深そうで、簡単にはそれらの歴史的背景は理解できそうにありませんが、現在も複雑な国境が残っているというのは興味深いです。

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