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SNJ_Uのブログ一覧

2025年06月03日 イイね!

マダガスカルからロドリゲス島その先へ

マダガスカルからロドリゲス島その先へ喜望峰を左にターンした後のコンテナ船は、インド洋を斜めに横断してシンガポールに向かっています。


南アフリカを過ぎた後は、もう何もない広大な海を航海するのかと思いきや、インド洋にも島々があるのですよね。まだまだシンガポールには着かないので、今日はその辺りの島々について。

まずは、マダガスカル


コンテナ船は、5/29にちょうどマダガスカルの南沖を通過していました。


マダガスカルは、「おさ~るさぁんだよ~」のアイアイで有名なところですね。ここは世界で4番目に大きな島で地図上でも目立ちますので、多くの方はご存じのことと思います。結構大きくて、日本の1.6倍の面積があるようです。
大昔の8800万年前頃に大陸から分離したそうで、野生生物の90%以上が固有種なのだそうです。そう聞くと、ちょっと行ってみたくなりますよね。

ここは、人類が定住を始めた最後の地とも言われているようで、遠く離れたボルネオ島あたりからやってきた人々が定住を始めたんだそうです。小さなアウトリガーカヌーでインド洋を横断したっていうんだから驚きます。



3つ上の地図の真ん中に見えるアンタナナリボという街が、マダガスカルの首都だそうです。小学生の頃の国と首都の暗記が流行ったとき[*]の記憶によると、首都はタナナリブだったと思いますが、今は違うようです。Wikipediaによると、アンタナナリボ(Antanànarìvo)が正式名で、タナナリヴ(Tananarive)ともタナ(Tana)とも呼ばれるのだとか。別の資料にはアンタナナリボの旧称とあるので、昔はタナナリブだったのでしょう。

[*] 首都言い合いの勝負は、トーゴ/ロメ、カメルーン/ヤウンデ、マダガスカル/タナナリブ、チャド/ンジャメナあたりが言えるかどうかが勝負だったなぁ。なお、チャドの首都ンジャメナは、ンガリエマ滝とともにしりとりで2回までは「ん」で終わってもいいという特別ルールに使っていました。


そんなマダガスカルは、国民一人当たりのGDP(名目GDP@2024年)が569ドルしかありません。マダガスカルは約2800万人の人口を有するかなり大きな国なのですが、国民の80%以上が1日2.15ドル以下で生活する極度の貧困状態にあるそうです。国の統治機構にも問題が多いらしく、インフラも行き届かず、治安も貧困による犯罪が多発していて非常に危険な状況にあるようです。

アジア・オセアニアでは、後発開発途上国(LDC)が大きく減りつつありますが、マダガスカルはLDCから抜け出す道筋がまったく見えない極めて厳しい状況のようです。10年周期で繰り返される政治的混乱、それによる投資の抑制、インフラの整備の遅れ、気候変動影響でさらに悪化する慢性的食料不足、都市部のスラム化、等々により、抜け出せない負のループに陥っているようです。そう聞くと、やっぱり行くのは厳しそうです。

地図を見ると、場所的になんとなく過ごしやすそうな豊かな島を想像してしまうのですが、実態は真逆、世界には残された課題がまだまだ多いようです。

船はその後にマダガスカルの東へと進み、次の島に近づきました。



マダガスカルの東にあるユレニオンモーリシャスです。


モーリシャスはそこそこ名が知られていると思いますが、今回調べて、初めてユレニオンという名を知りました。こんなところに、モーリシャスに匹敵する大きさをもつフランス領の島があるのですね。

ユレニオンはマダガスカルの流刑地として使われた後に、17世紀にフランス人が入植した地のようです。フランス本土向けの観光開発はされているようですが、日本ではまったく聞かない島な気がします。実際、ネットを調べても、日本語の情報はほぼ何もないようです。謎の島ですね。

そのお隣のモーリシャスは、1968年からの独立国です。アフリカ大陸からはかなり離れていますが、アフリカの国家の一つに数えられています。
この国の国民一人当たりのGDP(名目GDP@2024年)は、11,883ドルでアフリカ第2位だそうです。ガバナンス(統治能力)も優れていて、アフリカNo.1の政府の質と評価されているようです。治安も凶悪犯罪は少なく、周辺諸国と比較すると良い方なようです。日本からの旅行ツアーもたくさんあって、普通とは一味違うリゾートを楽しみたい人に人気ですよね‥‥‥知らんけど。

モーリシャスと言えば、似たような感じの国にセーシェルがありますね。


セーシェルは、マダガスカルの北の方にある島国なので、船の航路からはかなり外れてしまいますが、ここがGDPアフリカ第1位(21,532ドル)の国だそうです。政府の質はモーリシャスに次いでNo.2の評価のようで、こちらも高級リゾート地として有名ですね。こちらにも行ってみたいけど‥‥おそらくもう行くことはないかな‥‥。

こうして調べてみると、安定した発展を遂げたモーリシャスとセーシェルの2国とは対照的に、海を隔てた隣国のマダガスカルが厳しい状況にあるということが、もどかしい感じもしますね。土地も広そうだし、気候も悪くなさそうだし、どうやら地下資源もあるそうなのですが、世の中なかなかうまくいかないものです。


さて、船の航路に話を戻してと。
コンテナ船はさらに進み、さらに東にあるロドリゲス島までやってきました。



4つ上の地図の右の端の方に「ポート・マチュリン」と書かれた小さな島がそれです。

この島は、モーリシャス領の一部で、モーリシャス島からは北東に560kmの距離にあります。第一次産業中心の人口4万人程度の静かな絶海の孤島のようですね。観光開発もあまりされていないようです。
ここに行くことはさすがになさそうですが、コンテナ船は島が大きく見えるであろう島のすぐ近くを通ったようなので、スピットファイアが代わりに見てくれたことでしょう。ってコンテナの中だから見えないか。

さてと。

タイトル画像にあるように、船はすでにロドリゲス島の北東に通り過ぎていますが、ちょうど喜望峰とマラッカ海峡の入口の中間地点あたりにやってきたことになります。

この後は、インド洋のほぼど真ん中にあるイギリス領近辺を通ることになります。


ここの事情はさらに深いようなのですよね。
また別途、そのことについて書きたいと思います。
Posted at 2025/06/03 20:25:32 | コメント(2) | トラックバック(0)
2025年06月01日 イイね!

来宇、来宅

来宇、来宅娘さんとの東北旅行を楽しまれたZono Motonaさんが、帰りは南下して太平洋側を通られるとのこと。途中で宇都宮に来宇していただきまして、本日、初めてお目にかかることができました。

ん?来宇


宇都宮市では公式な場面や地元の方々に比較的広く来宇という言葉が使われています。宇治市でも来宇と呼ぶことがあるそうですが、あまり一般的ではないようで、宇部市や宇和島市ではおそらく使われていません。この際、微力ながら宇都宮専用用語化を目指してどんどん使ってみたいと思います。‥‥って機会があまりないか。

※雷雨は頭高型(いう)ですが、来宇は平板型(らいう)です。線の意味のlineは頭高型(イン)ですが、LINEは平板型(ライン)みたいなものです。なんのこっちゃ。


さて、せっかく宇都宮に来ていただくのです。ベタであってもやはり餃子は外せないので、先日もブログに書いた笑平さんに行ってきました。


あいかわらず、綺麗な焼き色ですね。


野菜多めの餃子は軽い感じで食べられ、安定の旨さです。今日はチャーハンもいただきまして、少し出てくるのを待ったりする間に自己紹介などをしつつ。

Zono Motonaさんは、ブログにある常人の域を超えた破天荒な行動力とは裏腹に、たいへんに物腰の柔らかな穏やかな印象の方でした。穏やかにお話をさせていただくも、混んでいる笑平ではゆっくりと話はできないので、あらかじめ考えていたカフェに移動して、話の続きをすることにしました。

行ったカフェは、先々月に行って印象の良かったこちら。

雰囲気の良い日本茶カフェのキジハジメテナクさんです。

こちらでは、こだわりの美味しいお茶を出していただけます。


今日は趣向を変えて、私はほうじ茶ラテをいただいてみました。


これもなかなか美味しかったですが、自分でお湯から入れるスタイルのお茶がたいへんに美味しいので、そちらの方がお勧めかも知れません。

人気が増しているせいか、お客さんはかなり多かったのですが、雰囲気が良くて落ち着いて過ごせます。Zonoさんのお話、最近のブログ、車の話などをしているうちに時間がどんどん過ぎていき、お茶がなくなってしまいました。


せっかく宇都宮まで来ていただいたのです。最後にうちにも寄ってもらいました。

うちでは、ガレージでModdoreを動かしてみたり、七深におやつをあげてもらったり。知らない人が部屋に来て明らかに怒っている七深は、それでも食い意地が上回るようで、Zonoさんの手からむしゃむしゃ食ってました。


今日は楽しい時間を過ごすことができ、ありがとうございました。次の何かの機会にも、またよろしくお願いします。



P.S. 七深は今日も甘えています。

Posted at 2025/06/01 20:12:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月31日 イイね!

雨の土曜日

雨の土曜日最近、土曜日の雨が続きますね。ドライブに行く感じにはならないので、今日も近場で過ごしていました。

と言っても実は、今日は晴れていても家で用事があったのですけどね。先日、設計事務所に家の点検をしてもらいまして、今日は、家の入隅のクロスの割れのコーキングやら玄関框とタイルの間の目地補修やらをやってもらっていました。元々、家の建築の一環として予定されていたもので、補修は無料です。そんなに傷んでいたわけでもないですが、綺麗になりました。まだ雨でできなかった外のモルタル補修が残っているので、後日続きをやってもらいます。

と言うことで、今日は「近所なのにまだ行ったことがなくて、いつか行こうと思っていた店」に行くチャンスだと思い、こちらのお店に行ってきました。




こちらのお店は、近くに宇都宮聖ヨハネ教会があるところです。


宇都宮には、大谷石で建てられたことで有名な松が峰教会という教会があるのですが、こちらの教会も大谷石で建てられています。かなり立派な建物ですよ。

さて、このお店にはオープン前に行ったのですが、待っている間にどんどんお客さんが集まって来て、天気の悪い寒空なのに開店前に行列ができました。さすが、評判の人気店です。

一番で入店して、頼んだのがこちらの一番人気のハンバーグステーキランチ。


2種類のソースから選んだデミグラスソースをかけていただきます。


このハンバーグは思った以上に美味しいですね!! なかなか食べられないレベルの美味しさだと思います。そんなに安いお店でもないのに、それでこんなに人が集まるんですね。また機会を見つけて行きたいと思いました。


で、話は飛んで今日の夜。焼魚用のいつもの四角いお皿からはみ出す大きな鯵。


尻尾を切り取らないと、魚焼きグリルに入らないそのサイズは、


35cmの超大物でした。


鯵としては最大級のサイズですね、あまりこのサイズ感の鯵を見たことがありません。身もぶ厚くて、鯵じゃないみたいな食べ応えでした。

そんな凄い鯵が、いつものトライアルで228円だったのですよね。


値付けの仕方がバグっている気がしますが、出物があるものです。見つけたら、もう迷わず買いました。すぐ後に買っていくお客さんもいたので、すぐになくなっちゃったんじゃないかと思います。やはり、トライアルの魚チェックは重要です。

他にも今日は、こんなにも大きくて立派なトマトを


999円でゲットできました。



寒くて冷たい雨の土曜日でしたが、思った以上に美味しいハンバーグが食べられて、超立派な鯵と超お買い得なトマトをゲットできて、今日は悪くない日でした。
Posted at 2025/05/31 20:45:13 | コメント(3) | トラックバック(0)
2025年05月30日 イイね!

オープンカーと麦

オープンカーと麦車の形状の呼び名は、押しなべて馬車由来であると言われていますね。その中でも屋根の開く車の呼び名について、改めてまとめてみました。

■コンバーチブル(Convertible)
 英語の「convert(変形する、転換する)」が語源。
 《ニュアンス》快適性や実用性を考慮した一般的な乗用車の派生モデルとしてルーフを開閉できる仕様になっているものを指すことが多い。4座であることが通常で、ときに2座。ソフトトップまたはハードトップを備える。

■カブリオレ(Cabriolet)
 フランス語の「cabrioler(跳ねる、軽快に動く)」が語源。
 《ニュアンス》コンバーチブルとほぼ同義だが、欧州メーカーが好んで用いる。一般にエレガントで洗練された印象の高級オープンモデルに使われる傾向が強い。

■ロードスター(Roadster)
 英語で「road(道)」+「ster(何かをする人)」という構成。元々、軽量でシンプルな2座のオープンカーを指す。
 《ニュアンス》スポーツ志向の2シーターで、軽量・低重心・機能美を重視した車。快適性より走りの楽しさにフォーカスした車。

■スパイダー(Spyder / Spider)
 諸説あるが、18世紀の馬車の一種「Spider phaeton」から派生したと言われる。馬車の構造がクモの脚のように見えたことが由来。
 《ニュアンス》ロードスターと似ているが、主にイタリアメーカーが使用する用語。エキゾチックで官能的な響きを持つ名称。

■バルケッタ(Barchetta)
 イタリア語で「小舟」を意味し、スポーツカーのシンプルなオープントップスタイルを指す。
 《ニュアンス》ロードスターやスパイダーよりもさらにミニマルなオープンカーを表し、ドライビングの純粋な楽しさを追求したモデルに使われることが多い。

■ドロップヘッド・クーペ(Drophead Coupe)
 英語の「drophead」は、折り畳み式の屋根を指す。
 《ニュアンス》イギリスで使われる用語で、クラシックで格式高い高級車に使われることが多い。Coupeと称す通り、通常2ドアのスポーティでエレガントなボディスタイルを指すが、高級車では4座のモデルにも適用される。

■タルガ(Targa)
 ポルシェが商標登録した名称。イタリア・シチリア島でのレース「タルガ・フローリオ(Targa Florio)」から取られた。
 《ニュアンス》フルオープンではなく、着脱可能なルーフパネルを備えたセミオープンの設計。安全性を考慮しつつオープンカーの魅力を楽しめる形態。

■ランドレー(Landaulet / Landau)
 馬車の「ランドー(Landau)」から派生し、後席部分だけが開く構造を持つ車を指す。
 《ニュアンス》リムジンや高級サルーンの特別仕様に使われることが多く、後席乗員のためのオープン構造が特徴。メルセデス・マイバッハなどの超高級車に採用される。

と言ったところでしょうか。

これを国別にまとめ直してみると、

●イギリス(UK)
- Drophead Coupe(ドロップヘッド・クーペ):高級車の屋根開きモデルに使用され、エレガントな2ドアまたは4座のラグジュアリーカーに適用される。(例:ロールス・ロイス・ファントム・ドロップヘッド・クーペ)
- Roadster(ロードスター):スポーティな2座オープンカーの一般的な呼称。(例:MG-B)
- Convertible(コンバーチブル):全般的なオープンモデルを指す汎用的な名称。(例:ジャガー・Fタイプ・コンバーチブル)

●フランス(France)
- Cabriolet(カブリオレ):フランス語由来のエレガントなオープンカーの呼称で、特に高級車に使われやすい。(例:プジョー・504カブリオレ、シトロエン・DSカブリオレ)
- Roadster(ロードスター):スポーツ志向の2座オープンカーに使われる英語の呼称。(例:ルノー・ウィンド)

●ドイツ(Germany)
- Cabriolet(カブリオレ):ドイツでもよく使われる呼称で、高級車のオープンモデルに適用。(例:メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレ、BMW 4シリーズ・カブリオレ)
- Roadster(ロードスター):スポーツカーに用いられる名称。(例:BMW Z3 Roadster)
- Targa(タルガ):セミオープン構造の名称で、ポルシェが商標登録。(例:ポルシェ911タルガ)

●イタリア(Italy)
- Spyder / Spider(スパイダー):ロードスターに近いが、イタリア車特有の官能的な響きを持つ。(例:アルファロメオ・スパイダー、フェラーリ・488スパイダー)
- Barchetta(バルケッタ):シンプルでピュアなドライビング体験に特化したオープンカーを指す。(例:フィアット・バルケッタ)

●アメリカ(USA)
- Convertible(コンバーチブル):アメリカでは最も一般的な呼称で、多くのオープンカーに適用される。(例:フォード・マスタング・コンバーチブル)
- Roadster(ロードスター):クラシックカーやスポーツモデルに使用。(例:ACコブラ、シェルビー・ロードスター)

と言ったところでしょう。


で、日本は? オープンカー ですね。

屋根が開く車の中のカテゴリーとして、車の形状や性格の違いを表す言葉は日本語にはないですね。上述の他国で使われる用語をそのニュアンスとセットで借用することはあっても、日本で広く概念が認知される言葉にはなってはいないでしょう。それかもしくは、固有名詞として車名として使われるかでしょう。

日本語の「オープンカー」は屋根が開く車全般を指す包括的な表現ですが、逆に、他の言語では同じ概念を持つ単語は一般的には存在しないようです。

・英語では 「Convertible」 が最も近いですが、技術的には「開閉式ルーフを持つ車」という意味が強く、完全な上位概念ではありません。「Open-top car」 や 「Open vehicle」 という表現があるにはあるそうですが、一般的な用語ではないようです。
・フランス語では 「Cabriolet」 が広い意味を持ちますが、スポーティな車に限定されることが多いようです。「Voiture décapotable(直訳:屋根を取り外せる車)」という一般表現もあるそうですが、日本語の「オープンカー」のように広く定着しているわけではないそうです。
・ドイツでは、「Cabriolet」 が最も広い意味のようですが、「オープンカー」ほど広い概念ではなく、やはりコンバーチブル寄りの意味合いのようです。「Offenes Fahrzeug(直訳:開かれた車両)」も使われることがあるそうですが、やや技術的な表現で日常的に使われてはいないようです。
・イタリア語では 「Spider」 や 「Barchetta」 がありますが、これらはロードスター的な車に限定されます。汎用的な表現として「Auto scoperta(直訳:覆いのない車)」が使われることもありますが、日本語ほど広い定着はしていないそうです。

こうしてみると、日本語の「オープンカー」はその汎用性が際立っていますね。他の言語では特定のカテゴリに寄った単語が多く、屋根が開く車すべてを包括する完全な統一用語はないと言えそうです。

いっそのこと、日本で生まれた和製英語という名の日本語の「オープンカー」を逆に世界に広めてはどうでしょう‥‥‥無理か‥‥。


唐突になんでこんなブログを書き始めたのかというと、一昨日、麦の話を書いていて、そういえばオープンカーもだなぁと思ったのです。

日本語の「麦」は、小麦、大麦、ライ麦、燕麦等を包含する概念の単語ですが、英語にはこれに該当する単語がないのです。英語では、
- 小麦:Wheat
- 大麦:Barley
- ライ麦:Rye
- 燕麦/オート麦:Oats
とそれぞれ別に表す表現しかありません。
GrainやCerealという単語が近い意味だと思いますが、それらは麦類だけを表すのではなく、米や粟やトウモロコシ等を含む穀物全体の概念です。
※Grainは加工前の種子である穀物そのもの、Cerealは加工形態も含む。

なんか、面白いなぁと。


さて、私が買ったロードスターは、まだインド洋のマダガスカル沖にいて、なかなかやってきません。


英国文化のロードスターを復活させたマツダは素晴らしいですが、マツダ・ロードスターだけがロードスターではなく、スピットファイアの方が昔からロードスターなのでした。




あっそうそう、タイトル画像は間違い探しになっています。
Posted at 2025/05/30 16:27:28 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月28日 イイね!

麦秋

麦秋日が長くなったこの時期は、朝夕の通勤時間に外が明るく、日常の中にも車の中からの景色を楽しむことができます。

今の時期、宇都宮中心部から離れた市内各所では、鮮やかな黄金色に染まる田んぼと、水が張られ苗が植えられたばかりの田んぼのコントラストが映えます。




子供の頃、私の田舎の山口県の瀬戸内側では、麦の栽培をしている田んぼなんて見たことがなかったので、この麦秋の風景には何か不思議な感覚を覚えます。まだ梅雨前の春なのに、田んぼが鮮やかな黄金色なのが不思議なんです。収穫時でもやや緑掛かった米よりも、ずっと黄金色が強いですしね。


さて、栃木県の米の作付面積(@R2年)は59,202haで、それに対して麦の作付面積は12,630haだそうです。比べてしまえば麦の作付面積は小さいとも言えますが、それでも米に対して十分なポーションを占めるくらいには作られていると言っていいでしょう。県内でも場所によるのでしょうが、私の生活圏だと3割から半分くらいの田んぼで麦が作られている印象です。栃木県は全国有数の麦の産地のようですね。

ところで、栃木県で栽培されている麦は、小麦、二条大麦、六条大麦のほぼ3種類のようで、はだか麦(突然変異で実と皮の癒着がなくなった大麦)はほとんど作られていないようです。
作付面積(@R2年)としては、
 ・小麦 2,300ha (18%)
 ・二条大麦 8,660ha (69%)
 ・六条大麦 1,670ha (13%)
となっていて、二条大麦が多いようです。ビール用の麦ですね。栃木県は、二条大麦の生産が全国2位の一大産地なのだそうです。

‥‥へぇ~そうなんだ‥‥てっきり小麦を作っていると思っていたんですが、小麦は2割にも満たず、8割以上が大麦だったんですね‥‥

ちょっと驚きましたが、県の農政部の栃木県農業総合研究センターが発行している「作物の生育概況」の「麦類」のページなんかを見てみると、「麦類」と言いつつ「ビール大麦」のことしか書かれていなかったりします。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/g59/mugiseiiku.html
県からして、思いっきり大麦推しなのです。

そこにあった最新の成熟状況によると、今年は例年より若干早い成熟が予測されていて、今がまさにちょうど成熟し終えた頃のようですね。


道理で田んぼが黄金色に輝いているわけです。


大麦と言えば、パンにも適さないために米や小麦に押されて、チベット高原などの極一部を除いて主食にする地域はほとんどないようです。それでも、主要穀物の中で最も成長が早く、収穫までにかかる日数も短い上に、乾燥や寒冷に強いため、世界中のかなり広い地域で栽培され続けてきたようです。

日本においても、二条大麦は明治以降にビール製造のためにヨーロッパから導入されたものだそうですが、六条大麦は古くから米を補う優秀な穀物として栽培されてきたそうです。小麦と違って粒のまま炊けるため、米と混合して食べる主食でした。庶民の日常食は、そんな麦飯やアワやヒエを混ぜて炊いたご飯が一般的だったようですね。

そんな日本の大麦の在来種は、湿害に強い品種、茎が短く倒伏しにくい品種として評価され、20世紀以降になって世界中で品種改良に活用されたそうです。世界に拡散し各地に適応し選抜されて生き残った種が、再び交わってより優れたものになっていったわけですね。へー、おもしろい。

ところで、栃木南部と(群馬南東部とも)連続した文化圏の下図橙地域の埼玉北部でも、麦栽培が盛んなようです。


でも、さすがは第二のうどん県と自称するだけのことはありますね。埼玉で作られている麦は、ほとんど小麦のようなのです。


麦類全体の作付面積は、栃木が埼玉の倍ありますが、小麦の作付面積は、埼玉が栃木の倍になって逆転します。なんで隣接しているのにこういう差が生まれたんでしょうね、この謎を紐解くと面白そうです。

なお、お米の作付面積は、栃木が埼玉の倍ありますので、米と麦類の作付面積比は、両県でほとんど同じくらいのようです。


‥‥とまあいろいろと話が飛びましたが、今週あたりが麦秋の景色も見納めかも知れませんね。そろそろ刈り取りが始まりそうです。

《おまけ動画》
場所によって違いますが、車の中からの景色はこんな感じなのです。私の原体験的には、秋っぽいのが不思議に感じるのでした。
Posted at 2025/05/28 21:26:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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「在宅ワークの今日は、近所にできた新しい定食屋さんでお昼。ご飯におしんこ載せた出汁茶漬け、無限にいけそうです。」
何シテル?   10/08 12:26
2021年にF355を購入したことを契機にみんカラを始めました。案外向いているようで、今のところ続いています。 スーパーカーブームの頃、一番好きな車はミウ...
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