2022年04月29日
カム駆動がタイミングチェーンに回帰して久しく、今はもっぱらタイミングチェーンが主流でほぼノーメンテと思います。私自身も、久しぶりにタイミングベルトの車になって、タイベル交換するのは今回で2回目です。
前回は、、、BMWも昔はタイベルを使っていて、E30ベースのAlpina B6 2.7に乗っていたときに変えました。直6 FRなのでベルトは前側で手が入りやすいところ。そのときは、部品代、工賃込みで、2万5千円!!でした。正規ディーラーでです。部品も安いけど、整備性良くて工賃も安いということです。ベルトを採用するからには整備性をセットで考えるのがエンジニアリングなので、よく考えられているなと。まあそのためにFRになっているわけではありませんけど。
翻って今回は、、、そもそもMR縦置きでベルト側はアクセス不能な構造。整備性はサブフレームごとがっさり下に抜いてやることで担保するという大胆な基本設計。じゃあベルト採用しなきゃ良いのにとも思いますが、昔のチェーンはガチャガチャ言ってイマイチだったはずで(その後チェーンが良くなった)、吹け上がりに邪魔だったはず。なので、まずい設計だとは思いつつも仕方なく採用した産物なのかなと思っていました。
でも実際は、カム周りについては、ガスケットやシール類がダメになるのが案外早いので、どうせその整備が必要になるので、タイベルだけの問題ではないという割り切りだったのかなと思い直しました。バランス設計としては許容できるということかなと。(部品も高いから逆に工賃を目立たせなくする効果にもなる)
一方で、ガスケットやシール類の劣化が早い(オイル漏れが早い)のは、素材が良くないというだけでは説明がつかない気がします。自社で素材を作っているわけではないので。これは、振動が劣化を加速させているのかも知れませんね。かなり激しく振動するエンジンですから、カムカバー等の小さいイナーシャでも無視できないレベルで揺さぶられて、柔軟物は縮側に押されまくっていそうです。そして隙間が開くと。
Posted at 2022/04/29 08:07:29 | |
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