
355の純正エキマニは、シリンダーで燃焼後に2次エアーを取り込むようになっている凝った作りをしています。一見して高そうな構造です。
私は持ち上げたことはありませんが、このエキマニは驚くほど軽いそうで、相当薄く作ってあるようですね。(よく割れるようなので、設計攻めすぎなんじゃないかな。)
それはともかく、ここで2次エアーを吸おうということは、シリンダーで燃え残すことになる気満々でガソリンを吹く気だということです(燃費も悪いわけです。燃料冷却がしたいのかな、NAなのに。めっちゃ高回転まで回すからかな)。
排ガスに未燃焼ガス(H, C)が含まれることが前提だから、ここから空気を吸ってキャタライザーで反応させてしまおう(広義の燃やす)という設計思想でしょう。
ということは、自ずとキャタライザー中心に排気系で発熱が起こって高温になります。そこでと言っていいと思いますが、排ガス温度を計る安全装置も付いています(が、今度はその監視系が熱で死んじゃう(エキテンアンプ)というなかなかにして泥沼な構成‥‥)。
本当は、理論空燃比で燃やしてシンプルに排気するのがいいと思いますが、エンジンを回すのにそうはいかなかったんでしょうね。つまらなくなるよりはいいかな。個人的にも快感と官能の代償なら仕方なしと思います。
横道にちょっと逸れましたが、別の見方をすると、安全装備が働かない範囲でキャタライザーが高温になることは織り込み済みであるということ。にもかかわらず、そのちょっと斜め上にあるエアクリーナーボックスの熱対策が甘いということになりますね。ここで言う熱対策が甘いとは、具体的には、熱で剥がれる恐れがあるのに、ボックス内側を塗装で仕上げているということです。今回エアクリーナーボックスを開けてみてびっくりなことになっていた件です。外の見栄えが悪くなるだけなら、んーまあ許容してもいいですけど、中でゴミを出すのはNGでしょう。
そしてちゃんと考えると、先月の車検に合わせてキャタライザーを修理する前は、中に未燃焼ガスと反応する触媒がなかったわけですから、ここのところしばらくはここでの発熱はなかったはずです(排気温のままの熱さは当然あるとして)。そう考えると、エアクリーナーボックスの塗装の劣化はだいぶ以前に起きたものだろうと思われます。それは汚い補修跡が古そうだったこととも符合します。
今回の車検でちゃんと触媒を入れたので、今後はキャタライザー部での発熱が起きるかも知れませんね(というか程度問題であって必ず起きますね)。ということは、エアクリーナーボックス底面での遮熱対策は、必須だと思えてきました。今度の週末に対策します。
そういえば、発生条件がはっきりしないのですが、アイドリングから3000rpmくらいに上げてすぐアクセルオフしたタイミングで、とても小さな音で「ポッ」という音がたまにするようになりました。触媒を入れてからです。触媒の通常反応では音なんかしないでしょうが、触媒がきっかけになって音がするような燃えがたまに起きるようになったのでしょうか!?
排気温監視系も挙動が変わっているかも知れないですね。要観察かな。
とはいえ、車検後にそれなりに乗りましたが、今のところとても快調で、別段何も問題はないですけどね。
Posted at 2022/12/01 12:26:04 | |
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