
テレビでもニュースになっていましたが、3月度の
首都圏のマンションの「平均」価格が1億越えのようですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/89821fad4d38eeb50843fe0c2ca1e8d072da92da
1億越えといっても1億4千万を超えているので、軽々オーバーです。
ただし、平均4億円台400戸、平均2.5億円169戸のような
一部の高級マンションが押し上げているようではあります。そのためだと思いますが、
東京23区だけでみるとさらにとんでもなくて、マンションの
平均価格は2億1750万だそうです。(香港などのアジアの富裕層向けの仲介が急増しているという話もあるとか。)
3月は年度末なので、国内法人によって投資案件として買われているのもあるのでしょうかね。
それにしても
平均で2億越えって‥‥、なんか別の国の話を聞いているかのようです。
方や今住んでいる宇都宮を見てみると。
宇都宮は今年LRTが開業することもあって、JRの東側を中心にマンションが建設ラッシュになっています。例えば、通勤路にあるのでよく見るのですが、以下の物件など。
https://www.anabuki-style.com/higashishukugo/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=g_KT_as_higashishukugo&argument=b6sDFQvn&dmai=a61e145237ae20&gclid=CjwKCAjw__ihBhADEiwAXEazJry-0-bzMtKYD-v3m9OzhL0RhLbwqvdlQ8PaHkrv607F5luHr4Wl9RoCAhsQAvD_BwE
値段はこれくらいが中心的だと思います。4LDKだと4千万円台となり、もっと繁華街側に近いと少し値段帯が上がるといった感じです。それでも、例外はあるかもしれませんが、高くても~6千万くらいといったところでしょう。平和です。
さて東京に翻って、3月度は年度末という事情で投機の動きが混じって特別なのかもしれないと思い、年平均で見てみてみました。
以下のちょっと前の記事(
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1654O0W3A110C2000000/)にある通り、
東京23区の平均価格は8236万円で
2年連続で8000万円を超えているそうです。
さすがに
2億越えは少し異常値なようですが、年平均にしたとしても8千万越えでこれも相当なものです。年度末に高価物件が売れるという投資との相関も高そうです。まあそれはおいておいて、こうなってくると、もはや東京では(ごく一部の高額所得者を除き)
マンションは1人では買えないものですね。2人で同じように稼いでようやくなんとか手が届くといったところでしょうか。なかなか庶民には大変な世界になっていると思います。
では、賃貸だとどうでしょうか?
https://shiromaru-life.com/yachin-zenkoku-souba-ranking/によると、他県を
大きく引き離して圧倒的に高いですね。偏差値100以上っていったい‥‥。次点の神奈川の69も相当なものですが、まったく別格です。この1LDKの家賃平均額19万円は、1LDKに住むであろう層の平均的人々が払える額ではないと思われるため、一部の超高級マンションが平均を引き上げている感じもします。が、そういうのを除いたとしても神奈川より低いことは考えられず、他県から見れば極めて高いのは間違いないでしょう。
うーん、ただ生きている(≒住んでいる)というだけで猛烈に金がかかる。
それでもなお
東京だけで人口が増えているという事実(@日本の人口は減っている)
は、居住費は高く思えるけどそれでもまだ上げる余地があるということを示しているのかもしれません。
みんカラっぽく、そこからさらに車を持つことを想定すると、それには駐車場をさらに借りないといけません。月極の駐車場代を見てみると:
https://tax.salalive.com/parking/post/car-parking-cost-pref-ranking/

これもやはり、
東京が群を抜いてダントツに高い! 23区平均ではなく、
都内平均で3.1万です。高いっ、高すぎます。少し古い2018年のデータとなりますが、地域差はかなりあるようで、

高いところでは平均で5万に迫るレベルです。いやもうそんなの無理ですって言い出す値段です。
東京は収入の方も他の地域から比べればいいでしょうが、平均的な人々において、
家賃や駐車場の差を埋め戻すほどの差はないと思われます。
ある日突然このような差が生じたわけではないでしょうが、元々公共交通機関が特別に便利であることも合わさって、特に収入が多くはない層にとっては、
車を持つということは特別なことであるという社会を醸成するには十分な環境条件でしょう。さらに東京の公共交通機関は、今もなお新規整備が続けられています。社会の質向上に向かう正しい方向性だとは思いますが、車がいらない方向に力が働いてもいるでしょう。
関連して、最近のブログで
「若者の車離れ」は、実はそんなに言うほどには進んでいるわけではないということを書きましたが、逆に言えば、そうはいっても多少は進んではいるとも言えます。これは、日本全体で人口が減っている中にあって、唯一東京だけ人口が増え続けていることからわかる
「若年層の東京V.S.地方の人口比の変化」と「東京という社会全体の車離れ」の掛け算がそうさせているのではないかと思っています。
さて、本当は、
唯一東京だけで人口が増え続けているといういびつな状況は、日本全体を衰退させる良くない状況であると思います。が、だからといって、東京の発展や質向上を抑制すべきではないことも間違いないことでしょう。
(‥‥マンション価格のびっくりニュースで、東京は特殊だなぁと改めて思い、そこから転じてブログを書いているうちに、日本の将来をなんとなく憂いでしまうことになってきました。‥‥)
活力を生み出す源は人でしかない・人以外に活力を生み出すものはないにも関わらず、その肝心の人が減っていることがすべての元凶でしょうね。少ない母数の中での車離れとかいっていないで、
母数の人口の方を増やす(というか維持できるレベルにする)努力をすべきだと改めて思いました。
Posted at 2023/04/19 16:49:20 | |
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