
宇都宮はそんな栃木にあって、まさしくその特徴を受け継ぐ場所。全国的には辛うじて餃子が知られている程度の馴染みのないところでしょう。

人口は51万と全国1741市区町村の中の34位とそこそこ。決して都会ではないけど、一応北関東の中では最大のまあまあの都市です。周囲に大きな街はなく、むしろ周囲の市町村から見て大きな街なので、他所から独立した都市機能がコンパクトに形成されています。結果、何をするにも便利だったりするのですが、その辺りが都会近郊のベッドタウンとはかなり印象が違うところです。‥‥って、そんなことはともかくも、まあ普通は宇都宮にそうそう用事はないことでしょう。
奇特にも何かの用事があって宇都宮に来た東京の人が、東北自動車道で都心方面に向かおうとすると、「東京 栃木」方面という案内標識を見ることになります。
これを見て、宇都宮は栃木にはなく福島にあるんだ‥‥と思う人が、少なからずいるそうです。そう思うような人々にとっては、栃木県にも宇都宮市にもそもそも興味がなく属性など気にも留めていないのでしょうし、そう思うとしてもすぐに消え去る程度のことなのかも知れません。その案内標識の「栃木」とは「栃木市」のことなんですけどね‥‥宇都宮市は栃木県の県庁所在地なんですけどね‥‥。もう少しは宇都宮にも興味をもってもらえると嬉しいのですが。
そして、餃子を食べる程度の寄り道の通過点に過ぎませんから、宇都宮は点としてのみ認識されます[*]。でも、宇都宮市はまあまあ広いのですよ。それがどんなものか、他の場所と宇都宮市の大きさを比べてみました。
[*] まあ、これはしょうがないかも知れません。岐阜県高山市が日本一広いと言われても、ピンときませんし。
地図から宇都宮市の輪郭を描くとこんな感じですね。

この輪郭を同じ縮尺の地図の他所の地に重ねてみます。
まずはなんといってもの首都東京。

23区よりは宇都宮市はちょっと小さいです。が、かなりな範囲をカバーしますね。こう見ると東京って案外狭い感じがしますが、この全域に建物が高密度実装されているのですからやはりすごいところです。
次になんとなくの三浦半島。

この中にたくさんの市や町がありますが、三浦半島なら周囲の海もろとも完全にすっぽり収められます。やっぱり三浦半島小さいな。
では大阪は?

北は豊中、吹田のほぼ全域、南は堺の半分くらい、西は尼崎の半分くらい、東は東大阪と八尾の半分くらいを飲み込むサイズです。
ほらね、宇都宮ってまあまあ広いでしょ?
それなりに物理的には存在感のあるところなのです。
‥‥とはいえ、実態は宇都宮の北の方は山で、残りも農地が広がるエリアが多いのですけどね。
そもそもが宇都宮市がそこそこ広いのは、周囲の町村を合併してきた歴史があるからというだけとも言えます。

コアな宇都宮って、明治期の市政施行時だとちょっと狭すぎまずが、⑨番くらいまで編入された姿でしょうか。それだと面積は全体の7.5%程しかありません。市街化されている地域はさすがにもっと広いですが、宇都宮市全域の大きさは、実感から見ても広すぎです。まあそれだけゆったりしていると言うことかな。
もしも宇都宮に興味がわきましたら、訪れてみてください。
Posted at 2023/08/25 22:29:36 | |
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