
動かなくなってしまっていた排気バイパスバルブですが、
動きました!
結論から言うと、排気バイパスバルブの軸を回す機構(軸そのものも含む)周りの動きが悪くなっていたことが原因だったようです。
今日、どこが悪いのかを改めてチェックしようと思って作業を始めたところ、最初からあっさり動いちゃったのでした。先日、バルブの動きを確かめるために、
何度も手でキコキコ試しに動かしたことが、功を奏していたようです。
そういえば、試しに手で動かしてみたとき、
一番最初が一番悪かった気がします。触っているとキィキィ言いながらも動かせて、そのうちに少し動きが良くなっていった気がします。
結論はそういうことなのですが、今日は、作業するにあたってこんなものを用意していました。
スマホにUSB接続することができる細いスコープカメラです。1000円しないくらいで、だいぶ前に買ったものです。これを適当なプラ棒に付けて、こういう感じで、バルブ開閉レバーの部分を撮影することにしました。
というのも、今日はソレノイドバルブをバイパスしたりと言った問題の切り分けをやろうと思っていたので、その様子を
一人でも確認できるようにしたかったのですよね。
バルブが開いたかどうかは
音でもわかるのですが、バルブの動きを
直接観測したかったのです。
それで、まずは問題を再現しようとエンジンをかけて爆音スイッチを押してみたわけです。そうすると、いきなり動いたのでした。その様子がこちらです(動画32秒)。
(注: この動画には音は入っていません。後出の動画には音あります。)
良かった〜とは思いつつ、動くには動いたものの動きは良くはないだろうと思われるため、多少はマシにしておこうと、
固体潤滑剤を吹いておきました。マフラーの遮熱板を外せば簡単なのでしょうが、なんとか車の下から手が届くので、そのままでの作業です。
使った固体潤滑剤は、窒化ホウ素粉末です。鍵穴潤滑用に売っている小さいスプレー缶タイプのものです。
潤滑油ではなく固体潤滑剤を使ったのは、熱を気にしてです。
この排気バイパスバルブが入っているところは、
触媒の入っている
Y字管の直後です。したがって、このパイプ内の排気温度は、普通に300℃は超えることになると思います。そのパイプに直接バルブ軸が貫通していて、その軸の根元に回転レバーがついています。そんなところに油を差してしまうと、試している間くらいはいいかも知れませんが、そのうちに炭化してしまうと思われます。少なくとも潤滑力は失うと思います。
それに対して、窒化ホウ素ならば、酸素のある環境であっても、900℃まで潤滑に使えます。
ということで、レバー周りには結構たっぷり窒化ホウ素粉末を吹いておきました。

白っぽくなっているのが、粉末が付いた跡です。
潤滑剤を吹いた後に手で動かしてみると、バルブの動きは確かに
良くなりました。これで、しばらくの間は、大丈夫な気がします。
でも、なんかまだちょっと
軸ゴリがあるような気がするんですよね。新品を触ったことがないので比べられませんが、滑らかとは言い難いです。とはいえ、バルブ軸受部には、バラしてパイプの内側からでないと潤滑剤を入れられないと思われるため、外からやれる範囲だとこれくらいかも知れません。
というか、すでに軸の偏摩耗が進んでいるかも知れないので、交換時期なのかも知れませんね。暫しの延命ができただけかも知れません。
まあ、ひとまずは大丈夫そうなので、これでいいことにしておきます。
ということで、こんな感じでPボタンを押すことで、ちゃんとバイパスが切り替わるようになりました(動画24秒)。
なお、PボタンのPは、
Pass throughのPです! ‥‥と言い切ってみたりして‥‥。
Posted at 2024/08/31 19:46:35 | |
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