
ドイツのめっちゃ車好きの方とメールベースでやり取りをさせていただくことができました。その方は、88年から同じ車種を3台もフルレストアされたことがあるんだとか。そのうちの1台は、6発エンジンに積み替えることまでしたそうです。
先日のブログで謎だったことも少しわかりました。キャブとインテーク周りが変わっているように見えるのは、Mk4用のインテークセクション一式に取り替えたのだとか。Mk3用よりも、吸気が冷えてエミッションも下がるんだそうです。エンジン本体は歴代の中で最もパワフルなMk3のままです。まあそんなにすごいものではないですけどね。
機械式から電動に変えられた燃料ポンプは、トランク内の左リアホールハウスの上あたりに移設してあるそうです。燃料系統は全体が一新されているようで安心です。エンジンブローは直せても、燃料漏れで燃えてしまってはどうしようもありませんから。
空燃比計(Lambda計)が追加されていて、それでキャブ調整するらしいです。ルーカスのデスビを置き換え可能で、16種の点火曲線がプリセットされている123イグニッションに変えられているそうです。アナログな機械のままで、かなり精緻に調整ができるようです。
シートベルトが見当たらなかったのですが、ドイツでは規制前の年式だそうで未装備でした。日本でもシートベルトの車への装備が義務化されたのは1969年からなので、ドイツと同じく装備義務はありません。でも安全のためには取り付けたいわけですが、3点式シートベルトを取り付けできるマウント部はあるそうです。イギリスならばこんな古い車用のシートベルトでも普通に安く売っていますから、入手に問題はないでしょう。
サイドミラーが運転席側(左)にしかありません。日本では右側が1951年、左右両方が1962年に義務化されたはずなので、追加の必要があるでしょう。
車の側面にウィンカーランプはありません。日本でもおそらくこの年代なら保安基準を満たすはずです。場合によっては追加を考えても良いかも知れません。
リアサスのスイングアクスルに使われているリーフスプリングが、
Mk4以降で採用されたスイングスプリングに変えてあるそうです。CopilotからMk3にも付くらしいとは聞いていましたが、実際に交換された車両は他に見たことがありません。
他にも気の利いた充実した内容てんこ盛りの車なのですが、今日はこれくらいにしておきます。
正式な契約はまだなものの、とりあえずは車を押さえられたようです。販売サイトに掲載されなくなりました。ただし、ページが消されたわけではなく、一時休止状態なだけですけども。
基本的には代行業者に依頼しての取引なのですが、車のあれこれの詳細を聞きたくて、並行して今のオーナーさんと直接繋がれました。偶然かその車ならばの必然か、これ以上はないと思われるくらい詳しい方でした。何を聞いても答えていただけます。3台もこの車をフルレストアしたことがある人なんて、他にはいないんじゃないでしょうか。困ったときにはいろいろお聞きできそうです。長年の愛好家も、病気には勝てず手放すことにしたそうです。
本国イギリス中心に探していたのですが、なかなか良い車に巡り会えず、ドイツで出会うことになりました。まだ本決まりじゃないので、今の段階でこのブログを書くかどうかも迷ったのですが、ついワクワクが漏れ出してしまいました。
さて、万事うまく行くといいなぁ。
Posted at 2025/03/15 20:37:28 | |
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