
これは、東海大橋という橋です。
さて、
釜山から横浜にコンテナを運んでくる予定の次のコンテナ船
SEASPAN BEACONは、昨日まで上海沖の海上でクルクル円を描いていました。おそらくは、降ろした錨を中心に、潮の流れの変化に身を任せて回転していたのでしょう。
今朝、この船の動きを確認したところ、その錨泊[*]していた場所から
上海沖にある島の傍までやってきて、その島に接岸したようでした。その様子はこちらです。
https://youtube.com/shorts/UmmGFeyN4PY
[*] びょうはく。船舶が港や陸岸に接岸せずに、錨を下ろして停泊すること。最近覚えて使いたがり。
「あれ、何かの都合で錨泊地を変えたのかな?」
と、漠然と不思議に思ったのです。上海沖にたくさんある島の一つに、わざわざ移動して停泊し直したと思ったからです。でも、船のトラッキングシステムをよく見ると、
上海港に到着したことになっているのですよ。
場所はここです。
そして、こうやってちゃんと地図を見てみると、見ての通り
何やら道路が通っているじゃないですか。
と言うことで、さらにしっかり確認してみると、陸から
直線距離にして27.7kmも離れている島まで、
総長32.5kmにも及ぶ東海大橋という橋がかかっているのですよ。
タイトル画像にも示したそんなすごい橋をわざわざ架けるわけですから、この島には何かあるのだろうとアップにしてみると‥‥‥‥、
こんなところにコンテナターミナルがあるんですね!!
なるほど、だからこの島に接岸することが、上海港に到着したことそのものなんですね。上海の街から見ると、かなり沖合の島に港湾があるということです。
すごいなぁ、こんなところに港湾施設を作って、橋までかけちゃってるんですね。完成は2005年だったようですが、まったく知りませんでした。ここは中国の原動力の一つにもなっていることでしょう。なお、上海市の人口は2476万人で、東京都の1.8倍の大都会です。
そんな上海ですが、昔、福岡と上海にそれぞれ仕事で行く機会がしばしばありまして、そのときに気が付いたことがあります。
福岡出張が多かった頃は横浜住まいだったのですが、遠いのでほぼ飛行機で行っていました。それで、
羽田空港から福岡空港まで乗るわけですが、その
距離は883kmです。
それより数年後に中国出張が多かった時期がありまして、中継地として上海によく飛んでいました。それで地図を眺める機会が増えまして、気が付いたことがあるのです。
それは、
福岡空港から上海浦東国際空港までの距離を見てみると‥‥‥なんと、
855kmなんですよね。
そう、
福岡は、東京よりも上海の方が近いんです。
これに気が付いたときには、結構驚きました。なんとなく東シナ海は広く大きく離れていて、上海の方が倍くらい遠い気がしていたんですが、まったくそんなことはないのです。緯度的にももっと南のイメージだったのですが、実際には鹿児島と同じ程度なんですよね。
私の出身地の山口だと東京の方が明らかに近いのですが、それでも
ちゃんと比べればはっきりする程度には似たような距離なのです。山口に住んでいた子供の頃に、上海がそんなに近いなんてまったく考えもしないことでしたね。
東日本の人には、この驚きに共感してもらえないかもしれませんが、
西の方の人は同じように感じる人がいらっしゃるんじゃないかな。皆さん、どうでしょう?
‥‥という小ネタでした。
Posted at 2025/07/02 18:45:46 | |
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