
客観的事実、合理的論理的根拠に基づく判断よりも、感情に訴える方が影響力がある時代。
他国では、政府や政治家は嘘を平気でつくだけではなく、隠そうとすらしなくなった。真実かどうかはよりも、信じるかどうかが重要であるから。
日本では、為政者の嘘は、今のところ糾弾される対象と思うが。
専門家と素人の発言の境が曖昧になって、どの情報を信じたらよいのかが分からなくなり、人々は自分が信じたい情報を信じるようになった。情報そのものからは正誤の判断ができないため、情報を評価する基準が嘘か本当かではなく、信じたいか信じたくないかという情念に変わった。
人々は、自分が正しいと思っている情報が、実は正しいと信じたかっただけであることを自覚できない。私も含めて。
そして、真実を重視して自尊心を失うよりも、自尊心を重視して嘘を受け入れてしまう。その心理にすら気が付いていない。
そういう情念による支持の強さを目前にし、嘘だとわかる人も自分に都合がよければと黙るようになる。そのうちに許容は肯定に変わる。
数えきれない嘘を言っても、米国で支持を集め、大きな矛盾もことごとく無視される。
他国のことを知りもしないくせに、不公正だと信じ込み、他国の貶め蔑む発言まで平気でするようになる。
"選ばれし国"が負けるはずがないと居心地の良い方に思い込む。
合理性、論理性よりも、勝つか負けるかに単純化したがる。
そのおかしさに気が付いても、自分に都合が良ければ許容する。
自国がどうなっているのかを顧みず、処理水を汚染水である信じ込む国もあれば、"核テロ"とまで呼んでおいてもなお大統領になれる国もある。
ワクチン陰謀論が相変わらず支持され続け、根拠のない謎の陰謀論が数多く蔓延る。
"日本凄いですね"動画をやたらともてはやし、嫌いな国は何もかもが悪いとホーン効果に気が付かない。居心地の良い優れた属性に身を置きたがる。
EV信仰と論拠の乏しいEV叩きが、同時に是非を付けたがる。
多面性、多様性を自身で考えることを放棄し、単純化したわかりやすい論法を信じたがる。
SNSで見たニュース(フェイク)を安易に信じて拡散する。
たまたまの事象を都合よく結び付けて奇跡と思い込み、不可能な予言で飛行機便がなくなる。
国民主権を排除し基本的人権を尊重しない思想を持っていることを見ずに、極右勢力を支持する。
嘘の主張とセットで24%, 25%と脅し続けることで、15%もの大関税を小さく見せ、自身も譲歩したと思わせる。
・・・・
昼休みに殴り書き。
良識よりも、保身と過剰な利己。難しい時代になったと感じます。
詳細不明ながらも、朝から関税15%、車・コメ開放のニュースで溢れていますね。「相互」関税と嘯く言い回しは使いたくありませんが、早く中身を正しく理解したいところです。
(アメリカが、コメ開放を真に求めているとも思えず(コメ農家は4500戸しかない)、アメ車が売れない理由もわかっていると思うので。)
Posted at 2025/07/23 12:19:38 | |
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