
8月の納車直後の頃に、チョークの反応が悪く暫定的に直したところがやっぱりおかしい‥‥‥チョークノブの遊びがやたら大きくて、かなり引かないと効かないのです。
これがそのときに手を入れる前の写真で、ワイヤーがズルズル中に入ってしまう状況だったので、
タイラップを何本か巻いて、一応入らないようにしていましたが‥‥‥
でもこれ、ちゃんと確認すると、留め所がそもそもおかしいですね。詳細は後述しますが、今日はそれを直したりしていました。
まずは、邪魔なエアクリーナーを外すところからです。
ところで、エアクリーナーを外そうとすると、その前を通る燃料ラインに前々から気になることがありました。後ろキャブ→ホース→銅管→ホース→前キャブと配管されているんですが、真ん中の銅管のところに中途半端に付けてあるホースで作ったカバー的なものがあるんです。
これ、なんでしょうね?? あまり付けられている理由が思い浮かばないんですが、パーコレーション対策なのか銅管保護なのか、いずれにしても後方にずれていて前側に盛大に隙間もあるし謎なんです。
とりあえず取っぱらいました。
目的がわかりませんが、きっとカバーをするご利益があるのだろうと、
355の排気バイパスバルブで使っていた古いホースがちょうど良さそうだったので、長さを合わせて切り、
ホースを切り開いて、カバーしておきました。柔軟性が失われてホースとしては使いたくなかったので、第二の人生にちょうど良さそうです。
このカバーにご利益はなさそうにも思うのですが、少なくとも見た目はスッキリしました。素材感がそっくりで前後のホースに馴染んでいます。
寄り道はそれくらいで、エアクリーナーを外すと、チョークワイヤーのキャブ接続部が露出します。
ワイヤーがちょっと長めに余っていて、しかもほつれていますね。チョークワイヤーが若干張り気味だと思っているので、この余りを使って、多少なりとも余裕を持たせたいのでほつれを直します。
で、YouTubeで見た伊東家的なやつをやってみることにしました。タイラップをほつれの手前に巻いて、
クルクル回しながら先に方に進めて行くと、
まあまあ、元に戻りました。
これが接続部の全体像ですが、やっぱり上側がおかしいのです。
以前の暫定修理では、黒い被覆を延長するようにタイラップを巻いたのですが、その下の金属管(?)に力が掛かるようにしないといけないと思われます。
一旦ワイヤーをキャブから外して、改めて確認すると、
赤矢印のところの被覆が、タイラップで押されてめくれ上がっていますね。そもそもそこで力を受けるのが誤りで、オレンジ矢印の金属管のところで力を受けるようにしないといけない。
何か修理に適したものがないか考えながら手持ちをものを漁っていると‥‥‥‥つぶす前のハンドリベットの頭が使えるんじゃないかと思い付きました。
リベットを潰すピンをハンドリベットから抜いてみます。
ピンの太さが1.9mmで、
ワイヤーの太さが1.4〜1.5mmくらいなので、ワイヤーを通せますね。
このリベットの頭をこんなふうに通せば、金属管に突き当たって力を受けられるんじゃないかと言う作戦です。
ちょっとアレコレやったんですが、結論から言うとこれではちょっと長すぎたので、短く切って、逆向きにこう通すことにしました。
それをキャブの取り付け部に挿し込むとこうなります。
これで、リベットの頭の出っ張りがキャブ側の穴の周りに突き当たり、ワイヤーの金属管とも突き当たるようになります。
でも、この下の方のレバーにワイヤーを固定するワイヤー押さえの穴に、どうやってもワイヤーが入りません。ほつれを直したとは言え、若干ワイヤーが膨らんでしまっているからだと思います。
しょうがないので、ワイヤー押さえの穴を2.5mmに拡げました。ビフォーの写真は撮り損ねました。
これで、なんとか取り付けできました。
これでチョークノブの遊びも適正になって、今まで以上にちゃんとチョークが引ける(チョークレバーのストロークが長く使える)ようになりました。これで恒久修理ということでいいでしょう。
多めに余っていたワイヤーの余りも適切になったと思います。逆に言うと、実は元々これくらいの余りだったのに、上側がおかしくなって、無理にワイヤーだけ引っ張ってごまかしていたんじゃないかと言う気もします。
さて、午前中にこのチョークの修理をやって、お昼過ぎから雨の予報だったので、今日はランチドライブはやめて、近所のこちらのフレンチへ。
Le Poulailler(ル・プライエ)さんです。今の家に引っ越してから、前の道をしばしば通るようになったのですが、なかなか行くタイミングがなくて初訪問です。
こちらの「鴨のチョコレートソース」をいただきました。
フレンチなんて滅多に食べませんが、チョコレートと言うかカカオのコクと苦味が効いた美味しい料理でした。嫁さんは仔羊のコンフィを食べたのですが、それも美味しかったようです。
こちらのお店は、フランス人シェフのワンオペです。陽気そうなフランス人のおじさんが、楽しげに接客されています。
調理に給仕にめっちゃ忙しく走り回っていて、提供までに少し時間がかかるので、ゆっくり急がない日にゆったり気分でランチするのがいいと思います。
デザートはイチジクのタルトにしました。
これも美味しかったですね。
家に帰ったら整備の続きです。
せっかくエアクリーナーを外したことだし、チョークは良くなったので、エンジンを掛けてのキャブ調整です。
と言っても、エンジンに不調があるわけではなく、ちょっとエンジンが温まった後にアイドリングが低すぎになることがあるので、若干上げることにしました。
これが調整前の前後風量で、前後ともに5−α [kg/h]で、
以前に調整したときから、まったく変化していません。そりゃそうか。
ほんのちょっとだけいじって、前後ともに5+α [kg/h]にしました。
ラジエーターファンの駆動等で変動がある中でも、1000回転弱くらいになるようにしておきました。
それから、燃料がちょっと薄い気がしていたので、ついでにジェットの上下調整も多少やりました。
明日雨でなければ、少し遠出をして、
こちらにあるライダーズミーティングに行ってみようと思っているので、そのときに調子を見てみましょう。
《おまけ》朝食のパンはちょっと小さく、ランチもちょっとお上品だったので、今日はおやつにカップヌードル(無印)。たぶん発売された頃に衝撃的だったことが原体験として刷り込まれているのか、このオリジナルのやつがやっぱりうまいのです。