
奥の車、わかりますか?
Googleレンズの性能がどんどん良くなり、部分的な画像でもピンボケでも何でも教えてくれるようになりましたので、これくらいちゃんと写っていれば余裕でわかりますね。
そう、ランチアが1922年から1931年まで製造したランチア・ラムダです。船舶からヒントを得た世界初のモノコックボディ、ほぼ世界初の前輪独立懸架、狭角V4で共有カム1本(SOHC)のコンパクトなエンジン等、いろいろと革新的だったらしい車です。
1924年製とのことなので、百年以上前の大正時代の車です。
さらにその反対側の私の車の右横には、メーカー名だけ辛うじて知っているライレーのブルックランズ。
少し前にライレーは調べたことがあって、OHVなのにツインカムのエンジンが特徴だとのことです。半球型燃焼室を持ちクロスフローにしたエンジンは、DOHCに近い機能が実現されていたようですね。当時の技術ではヘッドの上のような遠くのカムの駆動には課題があったようで、それを回避して作った高性能エンジンです。当時は速い車だったようですね。
‥‥‥こんな2台に挟まれると‥‥‥私の車がめっちゃ普通の車に見えます。
他にも、キドニーグリルっぽいけど、BMWじゃなくてブリストルとか、
フレームと足回りだけにされてレストア中のジャガーXK(Eタイプより前のモデル)だとか、
同じくレストア中のランドローバーシリーズ2だとかも。
それらから見たら最近の車に見えるアストンだとか、
まあ紹介しきれませんが、それはスゴイことになっていました。
なんでこんなスゴイ車達の中に、スポーツ志向とは言え私の大衆車クラシックがいるのかと言うと、以前にちょっと書いたフロントフード(ボンネット)とドアの干渉をこちらの修理工場で直してもらっていたためです。
もう少し説明すると:
まず、私の車の前側は、ボンネット、フロントフェンダー、グリルやバンパーが一体となったフロントフードになっています。
このフロントフード全体として、納車時から右側が若干後ろに下がっていたんです。
そのため、フロントフードを閉めた状態で助手席側のドアを開けようとすると、ここ(赤矢印)が干渉して微妙に当たると言うかこする状態になっていました。
フロントフードのロックレバーを上げると、僅かにフードの横が浮いて当たらなくなるという微妙な干渉具合でした。
このおかげで、嫁さんとドライブに行くときに、行く先々で私が先に車を降りて、助手席側に回り込んで、レバーを上げてドアを開けるという、まるで淑女をエスコートするかのような所作が、毎度々々必要でした(笑)
実際に隙間を測って見ると、運転席側の端っこは10mm程度開いているのに、
助手席側は、4mm程度しか隙間がありません。
フロントフードの前側のヒンジのところで、位置調整できるようになっているのはわかっていて、
緩めてずらして締めればいいだけっぽいのですが、如何せんデカくて重すぎます。開け閉めですら嫁さんと2人でやっているくらいなので、自分ではとても調整できそうになく、プロにお任せしたというわけです。
それで、元々は土曜日に車を取りに行く予定だったのですが、雨で取りに行くのをやめていました(これで昨日のドライブが355一択に)。
昨日と今日はこの修理工場が休みだったので、平日に会社帰りに寄って帰ろうかと思っていたんですが、急遽今日受け取れると言う連絡が朝ありまして、取りに行ってきたという流れなのです。そして、休みでガランとした工場内で、すごい車達を見せていただいていたのでした。
無事に車を受け取った後は、欲しいものがあったので、ちょっとダイソーに寄って帰りました。
預けている間は幌を閉めていたので、そのまま幌ありで帰って来ましたが、この車はやっぱりオープンがいいですね。とは言え、キビキビ・クイクイ動くこの車は、家に帰るだけの街中ちょいドライブでもかなり楽しいです。実際は遅いんですが、遅くても楽しいというある意味公道向きな車です。
あっそうそう。
肝心の助手席側の隙間ですが、運転席側の隙間も合わせて全体をアライメントされ直されていて、左右ちょうど同じくらいになるように、しっかり調整されて帰ってきました。
これで、えせジェントルマン風なエスコート所作をすることもなくなリますね。
Posted at 2025/10/13 20:42:40 | |
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