
昨日は天気が不安定っぽかったので、355でのドライブはやめておいたのですが、案の定、午前と午後にそれぞれ激しい雨が降りましたね。ここのところ晴れると猛烈だし、雨の降り方もまるで熱帯のスコール。
なかなか「ちょうどいい夏」を感じられる日がありませんね。普通に暑い夏だったら嫌いではないんですが、今年の夏は暑すぎます。
出掛ける気も失せるレベルというか、外にいるのが危険と思えるような暑さですね。
もう8月が終わろうかというのに、まだまだ猛暑日が続くようです。いい加減にしてほしいです‥‥ってどうしようもないですけどね。
さて、この「猛暑日」という名前が定義されたのは、2007年のようですね。
言葉と言うものはその土地の気候・風土・文化を基に作られていくものでしょう。以前は、25℃で夏日、30℃で真夏日というのが日本で夏を示すのにちょうど良かったのだと思います。昔も35℃を越えるような日が稀にはあったのだとは思いますが、滅多にない特別な日なので名前を付けるほどではなかったのでしょう。
それがある程度頻発するようになり、熱中症患者の急増(救急対応破綻)もあって、わかりやすく知らしめるために猛暑日なる言葉を追加せざるを得なくなった‥‥ということでしょうね。
それにしても、今年はそれがあまりに多すぎます。危険を知らせるはずの猛暑日が普通になってしまっていますね。警戒すべき状況には変わりはないでしょうが、特別な日ではなくなってしまっています。
ちょっと試しに、10年前の7月と8月の宇都宮の気温を調べてみました。

夏ですから、30℃を超える真夏日が多いですが、夏日にとどまる日もそこそこあって(夏日にならない日も)、猛暑日は4日間だけです。
昨年はどうでしょうか?

猛暑日は9日間、夏日でとどまる日もそこそこあります。
それに対して今年はどうでしょう?

猛暑日はすでに20日間もあります。8月残り3日間でさらに増えそうです。

お盆を過ぎると少しだけ涼しくなるのが通例ですが、今年はまだ一向に下がってきません。
特定の年だけをみると偶然に気温が低いこともあり得るので、年間でカウントした猛暑日を見てみましょう。

左上の図がそれですが、1990年以前には猛暑日はほとんどなかったのに、1990年あたりから増えてきたようですね。5年周期ぐらいの大きな波がありますが、それを均すと単調増加傾向にあります。
そして今年は過去最高を更新というだけではなく、このゆっくりとした増加傾向とは異なる変化点を迎えているようにすら思います。
このまま温度が上がり続けるなんてことがないといいのですけどね。
もはや、30℃を下回れば涼しいと感じるので、25℃で夏日と呼ぶことを見直した方がいいのではないかと思ったりします。
とはいえ、宇都宮はおそらくはまだマシな方だと思われます。まだまだ猛暑が続きそうですので、皆さんご自愛ください。
追記:
宇都宮の冬は、しっかり氷点下になる日(冬日)が続いて寒いと思っていたのですが、1990年以前にはもっと長い期間冬日になっていたようですね。年間3~4か月程度はあったものが、最近は2〜3か月程度に縮まっている。冬も暖かくなっているのか‥‥。
Posted at 2023/08/28 18:27:31 | |
トラックバック(0)