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2025年07月16日 イイね!

全然ワンストップじゃない「自動車保有関係手続のワンストップサービス」

全然ワンストップじゃない「自動車保有関係手続のワンストップサービス」
自動車関係の各種手続きって不慣れでよくわからないうえに、いざやってみても煩雑でわかりにくかったりしますよね。しかも、警察署に行ったり、陸運局に行ったり(昔の言い方、正確には運輸支局)、手続きのためにあちこち回らなければいけなかったりもします。警察の受付時間は平日の9~16時のみで、かつ昼休みもNGだったりするので、仕事の調整をしっかりしないと申請にも行けませんしね。その挙句に、書類不備があったりしたら出直しになったりもします。

その点、以前に酷評した自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)は、デキは悪いながらも大変に便利ではあります。それで、今回のスピットファイアの購入に際してもそれを使おうと思ったのですよね。


まずその本題に入る前に、ワンストップとはこういうことですね。


手続きや問い合わせなどが一ヶ所で済ませられるということです。
うちの会社でも、製品特性、販売地域、販売チャネル、サービスフロー等々を構築するとき、お客さんから見た入口が一つになり、売る側の混乱も起きないようにするのは極めて重要です。曖昧だったり矛盾が潜んでいたりすると、CSは下がるは後で自分達が地獄を見るはで大変なことになります。

それに対してタイトル画像を見てみると、自動車保有関係手続における「ワンストップサービス」とは、ネットで自宅から手続きできるようにしたシステムだとおっしゃる。
ん?それは、手続きのオンラインシステム化であって、ワンストップとは概念が違うんですけどね。この表現のズレにすでに怪しい香りがするわけですが、今日のブログはやっぱりね、という話です。


それでは、本題に。

私がやろうとしている手続きの説明の前提として、まずはうちの駐車スペースをざっくり説明します。図に描くとこういう感じです。


ガレージ内に並列2台、外に1台駐車スペースがあります。駐めようと思えば中庭にも1台駐められますが、臨時の退避場所に過ぎず、駐車スペースとして常用する気はありません(かつ、中庭として使えなくなるのは不本意)ので、実質3台です。ガレージ前から玄関にかけても駐められますが、そこは出入りのために車を回すスペースなのでそこもなし。お客さんや業者さんの一時利用ならちょうどいい感じではあります。

※Zono Motonaさん来宇時

現状は、F355の保管場所として①の場所を申請・登録していて、インプレッサは②の場所を登録しています。

ここまでが現状説明。

それで、スピットファイアが来た後はどうするつもりかというと、インプレッサをガレージ内の②から外の③に移して、スピットファイアを②に駐めるつもりです。
(なお、③に建てようと思っているカーポートは、まだ建築確認申請中でまだ建っていません‥‥いろいろあってなかなかの遅さです‥‥まさか、納車に間に合わないとは‥‥)

これを申請としてやることにまとめ直すと、
(1) インプレッサの保管場所を②から③に変更する申請をする、
(2) スピットファイアの登録のために②で車庫証明を取得する、
という2点となります。

なお、今の登録状態のままで、スピットファイアの車庫証明を③の場所で取ってしまうこともできると思います。そうすれば、申請のややこしさが少し緩和されますね。

しかしながら、

保管場所の幅や高さに応じて許可判断が変わるため、区画がはっきりしている保管場所ならば(特に高さ制限があるならなおさら)、たとえ自宅内での変更であっても、申請すべき(ChatGPTに言われ、栃木県警交通規制課にも確認した)、
※逆に言うと、区画がはっきりしない複数台が駐められる場所の場合には入れ替わっても問題にならない。

●将来的に車を買い替えるときに、自分自身でどの車がどこで登録されているか混乱して間違えそう、

●将来的に車を買い替えるときに、警察による現況確認があった場合に、駐まっている既存の車が違うと指摘されそう、

という懸念があるため、今後の定位置に則してちゃんと登録しておこうと思ったのです。

と言うことで、スピットファイアの申請はもうちょっと後なので、まずは、インプレッサの同一住所同一敷地内での保管場所変更の申請をOSSでやってみようとしました。

で、実際にPCでちょっと操作を進めてみたんですが‥‥‥それができないんですよ。

この申請は、同一住所同一敷地内での保管場所区画だけが変更となる申請です。言い換えると、車検証の記載内容には変更がないことになりますが、どうやら、そういう申請はOSSではできないのです。


もっと言うと、車検証の記載内容に変更がない場合だけではなく、OSSでは手数料が発生する場合の手続きしか申請ができないようなのです。例えば市町村合併等での住所名称変更の場合には手数料がかかりませんが、そういうのもOSSでは申請できないそうなのです。

むむむ、そうなのか。OSSは、操作していても、どうにも税金の徴収や手数料の徴収と強く結びついている感を感じます。金を取る手続きをシステム化したかっただけなのかもしれませんね。その言葉通りの意味として、ワンストップ化したいとまでは思っていないんじゃないかな。
まあ確かに、「同一住所同一敷地内での保管場所区画の変更」などという処理は、あまりやられることのないイリーガルイレギュラーな申請扱いなのかもしれませんけど。

いずれにせよ、なんとか近々のうちに時間を作って、警察に行くしかないですね。

そして、(2)のスピットファイアの車庫証明の取得ですが、こちらに関しても、OSSを使うことができないことがわかっているんです。

私は、車庫証明の取得だけやりたいんですが、自動車の登録のような運輸支局での手続きがセットになっていないと、車庫証明の取得だけではOSSは使えないんですよ。

車を買うときのことを考えると、車庫証明だけは自分でとって、それをディーラーや中古車屋さんに渡して登録はプロに任せるというのが、ごく一般的なスタイルだと思います。でも、その自動車保有関係手続の中で、一般市民が最もやりそうなそれができないんです。

ちょっと脇道に逸れます。

車庫証明の申請には所在図や配置図を描くことになりますが、もう随分前からPCで電子的に絵を描いて提出してきました。警察でもらってきた用紙をプリンタに手挿し印刷したときに、うまく地図が嵌るように描いた図を調整したりして。今は物理的な用紙ではなく、フォームをダウンロードするようになっていますが、所定の場所にちょうどいいように嵌め込む作業はやっぱり必要です。

OSSで申請する場合には、所在図や配置図を画像化してアップロードする操作になります。画像に容量制限があるために画質を粗くしたりする必要はあったりしますが、従来必要だったサイズや位置の調整のようなものは必要がなく、そこに関しては割とやりやすいんです。手描き派の人も、描きやすい縮尺で紙に描いた図を写真に撮ればいいので、枠をはみ出しそうになったり、やけに地図がちっちゃくなったりすることがないので、いいんじゃないかと思います。わかりにくくて使いにくいOSSですが、この車庫証明の電子申請のところは結構いいと思ったんですよね。

でも、その使いたいところこそが単体では使えないんです。

この「自動車保有関係手続のワンストップサービス」は、あくまでも自動車の登録等の国土交通省管轄を中心とするシステムであって、警察の仕事はついでにできるようにした位置付けなんでしょう。警察での処理だけで閉じるような申請処理に、このシステムを使わせるようなことは、設計構想段階からそもそも入っていないんでしょう。

ということで、名前はワンストップサービスですが、私がやりたかった自動車関係の手続きは2つともできないのです。

全然ワンストップじゃないじゃん!!という話なんですよね。

システムの制約上できないことがあるとしても、「ワンストップ」と謳うからには、「その申請はこのシステムではできないから、窓口に行ってくれ」と言ったようなガイダンスでも出力として出すべきでしょう。
でも、そういうのは一切なく、妥当な選択肢が出てこない、処理を完結できない、というシステムの挙動で申請できないことに気が付くんです。webページには、今風にチャットボットも付いていますが、定型的なこと以外質問しても何も知らないので、まったく役に立ちません。

ワンストップなんておこがましいことは言わず、「自動車保有関係手続オンラインサービス」とでも称しておけばいいのに。できもしないのに大仰に言うなよなぁと思います。


《おまけ》明日は車で横浜税関に行きます。
Posted at 2025/07/16 20:50:03 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2025年07月13日 イイね!

真壁郡協和町だったっけ

真壁郡協和町だったっけ今日は、猛暑にはならない晴れたいい天気でしたね。夏がこれくらいまでの暑さならいいんですけどね。そんな日は、いつものことではあるんですが、嫁さんと355でランチドライブです。

今日は、筑西市の方に足を伸ばして、初めてのこちらのお店に行って来ました。



CAFE SORAさんです。田園地帯にあって、ドッグランが併設されているお店です。うちにはウサギしかいないのでドッグランを利用することはありませんが、テラス席を利用すればワンコと一緒に食事もできるらしいです。

そして、今日のランチメニューはこちら。


Aのサラダうどんをいただきました。


プリンと飲み物もセットで付いてます。


正直お安くはない(1500円也)と思いますが、まあ最近はどこも高くなってきているので、プリンもついているならこんなもんでしょうかね。美味しくいただきました。

店内はこんな感じ。


このカウンターの上のところをよく見ると、何やら並んでいます。


さらによく見ると、




マスターがディアゴスティーニで作ったフェラーリが並べてあるのでした。F40に、先週見たディノ、328なんかもあります。が、残念ながら355はありませんでした。

店の入口から駐車場は見えないのですが、私がフェラーリで来たことには気付いていらして(355まではわかっていなかったかも)、少しお話させてもらいました。現車は難しいからモデルカーで楽しんでいらっしゃるとのこと。最近、458に乗って来た人もいらしたそうです。もしかして、ここはフェラリストの穴場だったりして!?

ゆっくりしたランチを終えて帰るときにも、マスターが外に出てこられまして、目敏くホイールの話になったりもしました。

この辺りにドライブで来たときには、またこちらに寄らしてもらってもいいですね。

さて、帰りがてらのドライブでは、宇都宮からだと小さく見える筑波山が、随分と大きく見えます。


まっすぐ帰ってもいいのですが、ちょっと寄り道することにしました。

少し時間を遡って、さっきの店に行く途中の下館界隈の道を通っているときのことです。その道が、もうかなり昔に何度も来たことがある道だと気付いたんです。下館は宇都宮からそんなに遠くはないのですが、なぜかほとんど来ることがありません。その辺りを通るのはすごく久々だったと思いますが、ずっと昔の記憶が蘇ったんですよね。

それは、ちょうど30年前頃に、E30ベースのAlpina B6 2.7を買ったお店があったんです。最初のうちはメンテもお願いしていたので、横浜からちょくちょく来ていたんです。

横浜から高速を通って常磐道を谷和原ICで降りて、294号を北上して行っていました。そのお店は294号から50号に入って、川を2本渡ってすぐを右に入ったところにありました。


今の地図を見るに、当時は北側の50号バイパスはなかったはずで、県道7号となっているところが50号だったと思います。294号と50号の交差点を通る経路がめっちゃ渋滞だったことがあって、ちょっと手前の道(たぶん県道23号)を通って行っていました。

そのショップとは、"Car Dream"さんです。アルピナ専門店は当時はここしかなくて、横浜からわざわざ見に行ったりして買いました。買った後に埼玉、横浜にもできましたけどね。

実はもう随分前からその店はなくなっていることは知っていたんですが、急に久々に跡地を見てみたくなったんです。

で、それはここですね。


今はトラック置き場になっているようです。奥の建物は、昔、整備工場だった建物そのものなんじゃないかな。

ん?シャッターの前に繋いである犬に吠えられました。えっ、こんなとこで飼われているの!? まあここに何があるわけでもなし、路駐も長くはできないので、犬さんにもあっちいけと言われたことだしそそくさと帰りました。

この辺りは今は筑西市ですが、当時は下館市の隣の真壁郡協和町だったと思います。横浜から最初にCar Dreamに行ったとき、協和町って一体どこだ???と地図を探しました。当時カーナビはなかったので、雑誌の店の案内図と地図を照らし合わせて、経路を自分で考えて。

う〜む、そんな古くて個人的なローカル話をされてもなぁと思われそうですが、今日は懐かしい場所に寄り道ドライブができて良かったです。
Posted at 2025/07/13 20:20:04 | コメント(3) | トラックバック(0)
2025年07月12日 イイね!

関門海峡と言えば ~先のブログからの脇道~

関門海峡と言えば ~先のブログからの脇道~
関門海峡を通れないサイズのコンテナ船があるとは露知らず。山口出身の私は、スピットファイアを載せたコンテナ船が関門海峡を通った後に故郷のすぐ沖合いを通ると思ってワクワクしていたので、少し残念でした。

そんな関門海峡は、日本三大急潮流の一つとされるところです。


潮流の最高速度は、9~10ノット(16.7~18.5km/h)にもなります。それは鳴門海峡に一歩譲るものではありますが、幅が狭い上に細長いS字クランク状になっていて、川のように続くその長さに関しては他を圧倒するものです。
https://kanmontime.com/rapid-tide-tour/





これがどれくらいすごいのか、他の例との比較で少し考えてみました。

私が宇都宮に住み始めた2015年に、茨城県常総市付近で鬼怒川の数ヶ所で越水する大雨が降ったことがあります。周辺の家が流される中、1軒だけ流れに耐えた「奇跡の家」が話題になったので、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

https://www.huffingtonpost.jp/2015/09/14/hebel-house-kinugawa-joso_n_8132924.html

宇都宮はそこよりは随分と上流ではありますが、その日、私は、最も増水していた頃に鬼怒川を車で渡りました。私が通る辺りの鬼怒川は、いつもは100mを下回る幅にしか水は流れていないと思いますが、そのときには堤防間めいっぱいまで水が来ていました。


堤防間の幅は500mくらいで、広いところでも700mくらいだと思います。いつもは球場や公園のある河川敷もすべて川底に沈み、激しく濁流が流れる恐ろしい大河となっていたのです。見ているだけで吸い込まれそうで、橋を渡るのが恐ろしかったのを覚えています。

そんな鬼怒川の流速を調べてみると、通常は0.68m/s程度の速さで、台風や大雨のときでも4.5m/s@上流部(下流部は1.5m/s程度)とのこと。これを時速にすると、16.2km/hとなります。すなわち、猛烈な流れに恐ろしさを感じたあの鬼怒川よりも、関門海峡の方が流速が速かったりするのですよね。宇都宮は上流部とまでは言えないので、流速はさらにもっと遅かったはずなのでなおさらです。

関門海峡に行ったことがある人は、川のように潮が流れている様子を見たことがある方もいらっしゃるかも知れません。関門海峡はS字の北側の屈曲部の最も狭いところで700m程度、南側で1km程度なので、まさに日本にある大きな川と同じくらいの幅です。


ただし、最近の大型コンテナ船にとっては浅かったとしても、深さに関しては圧倒的に関門海峡の方が深いでしょうね。その深さのせいか、増水時の川のような荒れ狂う印象は受けないのですが、潮汐の具合によっては、実は川どころではない勢いで潮が流れているということです。


‥‥と、そんなことを考えていると。

関門海峡を最後に眺めたのは、もう20年は前のことだと思います。改めて大潮の日の潮の干満に合わせて、関門海峡を見に行きたくなりました。いつか時間を作って、もう一度眺めてみたいですね。ここには本当の大型船はいないんだとわかりつつも。



《おまけ》
スピットファイアを載せたコンテナ船SEASPAN BEACONは、今朝、横浜港に到着しました。
https://youtu.be/qBq23BKLJzA


横浜港には約80のバース(岸壁)があり、そのうちの南本牧ふ頭にあるバースMC-1とMC-2は水深16m、MC-3とMC-4は水深18mです。
SEASPAN BEACONは、この日本にわずか2ヶ所しかない18mの水深があるMC-3の方に接岸しました。15.5m喫水の船が、16m水深のバースに接岸する例の確認とはいきませんでした。
Posted at 2025/07/12 14:16:04 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2025年07月11日 イイね!

そうか、関門海峡は通れないんだ

そうか、関門海峡は通れないんだ
ブリュッセルでコンテナに詰められたスピットファイアは、
 ・フィーダー船でロッテルダムに運ばれ、
 ・超大型コンテナ船HMM RAONに積み替えられ、
 ・ロッテルダムからアルヘシラスタンジェMEDシンガポールへの寄港を経て、
釜山までやってきていました。

そして、6/29 22:04に釜山新港に一旦陸揚げされて、しばらく釜山で待機状態でした。

その10日後となる7/9 23:16に、ようやく次のコンテナ船SEASPAN BEACONに積み込まれまして7/10 3:30に横浜に向けて出港しました。いよいよ日本にやってきます。


------

その話の前に、なんで積み替え(トランシップと呼ぶそうです)が必要だったのだろうと思い、少し調べてみました。

HMM RAONはパナマ運河を通ることができないサイズの大きな船で、SEASPAN BEACONはパナマ運河をぎりぎり通れるサイズの船です。




TEUと言う数値がコンテナ船として最も重要な値で、20フィートサイズのコンテナに換算したときの積載個数のことです。シンプルに何個運べるのかということですね。HMM RAONが14,000TEUで、SEASPAN BEACONが10,000TEUと言うことです。HMM RAONの方が4割も多くのコンテナを運べるというわけですね。

このTEUが大きい方が運搬効率が良くなるわけですが、当前、船が大きくなります。長さや幅も重要ですが、船舶が水に浮いている状態での船底から水面までの鉛直距離が重要で、それは喫水と呼ばれます。その喫水は、HMM RAONが16mで、SEASPAN BEACONは15.5mあります。

ここで、日本の大型港(東京、横浜、大阪、神戸)の岸壁の水深は、深くても16m程度のところが多いようで、18mの水深があるところは南本牧ふ頭にわずか2ヶ所(MC-3, MC-4)しかないそうです。


16mの水深の岸壁では、喫水16mの船は付けられません。そのため、喫水16mあるHMM RAON以上のサイズの大きなコンテナ船は、日本には定期運航していないと思われるのです。
少なくとも、邦船社(日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社)が日本に寄港させている最大のコンテナ船は、下図の上から2番目のNYK ALTAIRという船だそうで、HMM RAONどころかSEASPAN BEACONよりも小さいサイズだったりします。


SEASPAN BEACONも十分に大きい船ですが、喫水が15.5mなので16m水深の岸壁が利用できるのでしょう。HMM RAONは、この図でいうと下から3番目のMILLAU BRIDGEと同じくらいの大きな船ということです。

また、コンテナの取扱量を比較すると、
 ・横浜:308万TEU @2024年
 ・上海:5,000万TEU超 @2024年
 ・釜山:2,208万TEU @2022年
だそうで、まあ簡単に言えば、日本は中韓に大きく負けているということです。日本は、京浜地区を合わせても800万TEU程度で、阪神も合わせて530万TEU程度に過ぎません。

そして、釜山港での取り扱いコンテナの約半分がトランシップだそうで、超大型船が停泊できるハブ港として機能しているのでしょう。スピットファイアも、世界規模での流通の最適化の中で、横浜には入れない大きな船で釜山まで運ばれ、日本に航路をもつ船に積み替えられることになったのだと思われるのです。

なお上の図にある通り、現時点での世界最大級のコンテナ船は、そんなHMM RAONよりもさらに巨大な24,000TEUなのですが、そんな巨大な船が日本の造船所でも造られていたりします(https://trafficnews.jp/post/129910/3)。一方で、接岸可能な港の関係で日本で造られた後に日本に戻ってくることはないのだそうです。 


う~ん、こんなところでも日本は世界からやや取り残されているのでしょうかね。釜山でトランシップする方が総合的に合理的なのかもしれませんが、日本人としては何となく寂しい。

それに、この24,000TEUの巨大コンテナ船が竣工し運用されるようになってからまだ5年程度しか経っていないのです。造船と言われると、何となく古い技術のような気がしてしまいますが、実は今なお超ホットな開発競争が繰り広げられているようです。そして、以前は造船大国だった日本は、貨物取扱量だけではなく、大型船造船技術においても中韓にやや遅れ気味のようです。

------


さて、コンテナ船の話から釜山からの出航の話に話を戻しましょう。

釜山から横浜にスピットファイアを運んでくれるSEASPAN BEACONは、その前の寄港地の青島から、釜山新港に7/8にやってきました。
https://youtube.com/shorts/VQYXez4fbQ0


上述のとおり、スピットファイアを入れたコンテナは、7/9 23:16にSEASPAN BEACONに積み込まれ、7/10 3:30に横浜に向け出港しています。
https://youtube.com/shorts/qUKxX6uXBck


その後の横浜への航路は、関門海峡を通るこんな感じになるのかなぁと漠然と考えていました。(その後に瀬戸内海を通った方が僅かに短くなりますが、大きくは変わらないので豊後水道を抜けていくのかなぁと)


でも実際には、対馬の西側、五島列島の西側を通って、鹿児島と種子島の間を抜けて、九州の南側を通るルートを通ったのです。


全行程はこんな感じだと思います。


Googleマップで距離を測るに、関門海峡を通れば1,240kmくらいで済むのに、こちらの九州の南側経由だと1,600kmくらいにもなるのです。350km以上も長くなるのに、関門海峡を通らないんですよ。

なんでだろうと調べてみると、関門航路の水深は約12mで、最大喫水11.4mまでに制限されているようなのです。なるほど、それでは喫水15.5mのSEASPAN BEACONではまったく通れませんね。小さい頃、関門海峡は世界中の大型船が通る要衝だと聞いて育ちましたが、船の大型化が進んだために今となっては大きな船は通っていないのですね。


さてさて、船はここまで来ました。


いよいよ、明日、横浜港に入港です。
Posted at 2025/07/11 20:29:30 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2025年07月08日 イイね!

ミラー孝 〜ダムサンデー番外編~

ミラー孝 〜ダムサンデー番外編~
一昨日久しぶりに参加したダムサンデー。

車を見て回るとき、最近気になっている「ちょっと古い車のミラー」のチェックもしていました。番外編ということで、今日はそれについて書いてみます。


■まずは、ディノ246GT


円形のミラーは、薄いお椀のような形をしています。


これは、5月11日にあったオールフェラーリミーティングのときに見た365GT 2+2のミラーと同じですね。


台座の前側の三角形のシボの感じも一緒です。ネジが違いますが、オリジナルはマイナスの方なのかな。

この2台は、365GT 2+2は67年~71年、246GTは69年~74年と製造時期もほぼ同じです。当時はミラーなしが標準だったのではないかと思いますので、オプションなのでしょうかね。
また、24gontaさんにコメントいただいて知ったのですが、当時のアルファロメオもほとんど同じミラーだったようで、イタリアでの主流の形だったんでしょうか?

丸いミラーがいいなぁと思っているので、このタイプのミラーも気になります。でも、イギリス車にイタリア系というのはちょっと引っかかるかな。


■次は、スピットファイアと同じトライアンフのTR4A


段のない砲弾型というか卵型というかそんな形をしています。


鏡面仕上げではなくマットですね。この形のミラーはあまり見かけませんが、たまにクラシックミニに付いていたりしますね。

レース用が発端のミラーなのでしょうか。空気抵抗を減らすために生まれたのかな???
こういうのもなかなか悪くないですが、コロンと丸くも見えて、個人的にはかわいい系にも見えるので、ミニなら似合いそうですけど‥‥どうかな。


■イギリス繋がりで、MG ミジェット


これが最も一般的に砲弾型と言われているやつですね。


より尖った砲弾の先っぽ形状と、それよりも少し緩やかな卵型の面が、段になって接続したような形をしています。
Mk3以前の古いスピットファイアでも、このタイプの砲弾型ミラーを付けた個体がたいへん多いと思います。かつ、新品モデルもいろいろあって入手性も良い。

なので、このタイプの砲弾型ミラーが一番自然な選択になるとは思いますが、なんかちょっと個人的にしっくりこない気がするんですよね。

販売中の他所の車ですが、こんな感じになります。


なお、Mk4以降では、こういう四角いタイプが使われています。


ちょっと横道に逸れました。ダムサンデーの車に戻ります。


■超珍しいオランダの世界初のCVT車のDAF 44


これには、見たことがない砲弾型ミラーが付いていました。


砲弾状の曲面が二段になっているところは普通の砲弾型っぽいのですが、尖り具合が緩やかでステーが砲弾の先っぽ近くから出ています。車も珍しいけどミラーも珍しいのか???

一般的な砲弾型ミラーの"やりすぎ感"が抑えられている感じがして、これは良さげに見えますが、見たことがないくらいなのできっと入手もできないでしょう。


さて、ダムサンデーでチェックした残りのミラーは、四角形ベースのものです。


■まずは、縦目のSL


四角形のミラーの下側からステーが下に伸びていて、台座は前方向に伸びています。ステーと台座は一体物



バンデンプラ・プリンセス


ミラーの裏側にステー固定部があって、湾曲したステーのボディ側の台座は一つネジになっています。



カルマンギア その1


ミラーがちっちゃくて、ステーが長いです。


ドアミラーには向かないフェンダー専用ですね。車への取り付け位置が左右で違うのが特徴的です。


カルマンギア その2


ミラーの短辺側の端っこからステーが伸びていて、ステーと台座の接続部で角度調整するようになっています。


これは、なかなかスタイリッシュかも。


■最後に、フィアット126


ミラーの裏側ど真ん中にステー固定部があって、真っ直ぐのステーが伸びています。台座がクランプ式なのも特徴で、ドア枠を挟み込んで固定しています。




‥‥と、まあこんな感じで、一昨日チェックしたこれら9台の車のミラーは、全部が違う構造を持っていて全部が違う個性を放っているものでした。なかなか、クラシックなミラーは奥が深くて、いろいろな構造を持った個性的なものが多いですね。

それで、私が買ったスピットファイアには、今、こんな感じのミラーが付いています。


四角い本体の形や構造、およびステーと台座が一体物である点は、上記の中ではSLのものによく似ているんですが、台座は前側ではなく後側に伸びていて、かつ台座の取り付け面からステーがかなり斜めに伸びているというのが独特なんです。

※前オーナーとのやりとりのときに使った図のままなので英語です。

台座を垂直に近い面に取り付けるようになっているんですよね。
スピットファイアのミラーは、通常はドアの上の方に取り付けられているのですが、この形のためか、かなり下の方に取り付けてあるのです。そして、SLに付いているタイプのミラーなら見つかるのですが、このタイプのミラーはどうにもないのです。

そしてポイントは、これが運転席側である左側にしか付いていないことなんですよね。右にはないのです。


どうやら、年式的にミラーは片方だけであっても車検は通るらしい(?)んですけどね。それも近いうちにはっきりするでしょう。

今付いているミラーの助手席側のものを探して、同じものを取り付けるというのが一番スマートな方法だと思いますが、ネットをいくら探しても同じものを見つけられないのです。売っているのを見つけられないというだけではなく、このミラーと同じものが付いている車を見つけられないのですよね。

私が買った車はドイツ登録です。当時の欧州向けスピットファイアは、標準では両ミラーともに付いていなかったと思われるため、ドイツの現地ディーラーか、もしくは初期のオーナーが取り付けたものじゃないかと思われます。

他では見かけないこのミラーは、車を特徴付ける個性でもあると思うので、このままにしたいとも思うのですが、助手席側にもミラー付けたい気もするんですよ。まあ、右後ろは良く見えそうなので、乗ってみてから考えますか



さてと。

いろいろミラーを見て、‥‥‥もしも、ミラーを交換するとするならば、こんな感じのもっと古いタイプの丸ミラーが似合うんじゃないかという気がしています。

Posted at 2025/07/08 20:16:22 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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「@プリマヴェーラさん、 あ゛あぁぁ、遅れたのが災いしてもうすでにダメかも」
何シテル?   08/08 13:25
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