福島原発　寒さで水漏れ発生！今週末の“最強寒波”乗り切れるか

東電の福島第一原発で凍結が原因の水漏れが14カ所も見つかりました



原発の低濃度汚染水ですが　今週末の最強寒波に対策して欲しいです！　　


福島原発、寒さで水漏れ発生！今週末の“最強寒波”乗り切れるか

　“最強寒波”への備えは大丈夫なのか。１４カ所の水漏れが見つかった東京電力福島第１原発で、凍結が原因とみられる水漏れが新たに２件見つかったと３０日、東電が発表した。いずれもろ過水や放射性物質の濃度が低い汚染水で、外部への流出や原子炉注水への影響はないという。

　東電によると、２９日午後６時２０分ごろ、汚染水を浄化する設備の一部で、約３０リットル漏れているのが見つかり、３０日午前９時ごろには、原子炉に注水する配管の弁でも水漏れが見つかった。

　東電は「低濃度汚染水の配管の対策が十分でなかった」としており、保温材を巻いたポリエチレン管に交換し、パトロール強化などを進める。

　すでに明らかになった１４カ所の水漏れは、このところの厳しい冷え込みが原因だ。４号機のプール冷却システム装置から冷却用の真水が計約４０リットル漏れて設備が停止。このため冷却が約２時間停止した。高台にある非常用炉心注水ポンプの流量計近くからも浄化後の汚染水が漏れているのが見つかったほか、６号機の循環ポンプを冷却するための真水や、汚染水浄化システムの淡水化装置など相次いで水漏れが見つかっていた。

　気象庁によると、日本の上空に３１日から強い寒気が流れ込み、２月３日ごろにかけて冬型の気圧配置が強まる見込みとしている。３０日朝には盛岡市藪川で氷点下２５・８度を記録、北海道以外でも氷点下２５度を下回る厳しい寒さになった。原発近くの福島県浪江町も冷え込みが厳しく、東電によると、２９日未明に氷点下８度以下まで冷え込んだという。

　この寒波が、原発の冷温停止状態を維持するための最大の障害となりつつある。