放射能の脅威ない社会を　長崎原爆投下６７年

今日は67回目の長崎原爆の日です　日本人は絶対に忘れてはなりませんね...



原爆で亡くなった人達の　ご冥福をお祈りします...　


放射能の脅威ない社会を　長崎原爆投下６７年

　長崎は９日、６７回目の原爆の日を迎え、長崎市松山町の平和公園で原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が営まれた。田上富久市長は平和宣言で核兵器廃絶を訴えるとともに「放射能に脅かされることのない社会を再構築するための新しいエネルギー政策の目標と、そこに至る明確な具体策を示してほしい」と政府に求めた。

　田上市長は原子力発電所の高レベル放射性廃棄物の処分は「先送りできない課題」であり、国際社会で取り組むべきだと指摘。「福島で放射能の不安におびえる日々が今も続いていることに心を痛めている。長崎市民はこれからも福島に寄り添い、応援し続ける」とメッセージを発した。

　冒頭では世界に１万９千発の核兵器が存在する現状に言及。「無差別に、これほどむごく人の命を奪い、長年にわたり人を苦しめ続ける核兵器がなぜいまだに禁止されていないのか」と問い掛け、国際社会が核兵器禁止条約の締結へ踏みだすよう主張した。

　野田佳彦首相は将来のエネルギー政策について「脱原発依存の基本方針の下、中長期的に国民が安心できるエネルギー構成の確立を目指す」と従来の方針を述べた。

　式典には原爆犠牲者の遺族、被爆者、各国政府代表など５９００人が参列し、原爆投下時刻の午前１１時２分に合わせて黙とうした。

　核保有国から初参列の米、英、仏の駐日大使を含め４２カ国の代表が参列した。出席予定だったインドは欠席した。

　福島県からは川内村の遠藤雄幸村長、いわき市の中学生・高校生３４人などが出席。長崎と広島に原爆投下を命じたトルーマン元米大統領の孫クリフトン・トルーマン・ダニエルさん（５５）も姿を見せた。

　式典では、この１年に死亡が確認された被爆者３３０５人の名簿３冊が納められ奉安者は１５万８７５４人となった。長崎市内の被爆者健康手帳所持者は３万９３２４人、３月末現在の平均年齢は７７・５歳。