昨日 経営再建中のシャープが韓国のサムスン電子との資本・業務提携を正式発表!
シャープがサムスンに命乞い な~にぃ~!? やっちまったな!!(◎Д◎)
シャープ“禁じ手”提携の危うさ 「最大の敵」サムスンに命乞い
経営再建中のシャープは、韓国のサムスン電子との資本・業務提携を6日、正式発表した。シャープは液晶テレビなどで最大の敵であるサムスンに助けを乞うという「禁じ手」を使ってまで財務体質強化や業績回復を見込む。だが、規模の大きいサムスンにのみ込まれ、虎の子の技術が流出する不安も残る。また、打倒サムスンで共闘を誓った台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業や、サムスンと全面戦争中の米アップルとの亀裂も懸念される。電機大手初の「日韓資本提携」は本当に大丈夫なのか。
シャープは月内にも第三者割当増資を行い、サムスンが引き受ける。出資額は100億円程度、出資比率は3・4-3・5%となる見込み。サムスンはグループでシャープの第5位株主となり、金融機関を除く実業会社としては持ち株比率トップになる。
シャープはこれまでも、三重県の亀山工場などで生産した薄型テレビ用の液晶パネルをサムスンに供給してきたが、提携をきっかけに供給量を拡大する方針だ。スマートフォンやタブレット端末向けの中小型液晶も、サムスンに優先的に供給することになる。
今回の出資で、シャープは主力の液晶パネル事業を黒字化させる道筋がつき、昨年末時点で9・6%に落ち込んだ自己資本比率を改善できる。
サムスンにとってもウォン高で経営環境が厳しくなるなか、高品質の液晶パネルを安定的に調達できる利点がある。
一見、良いことずくめのようだが、「そんなうまい話なら、最初からサムスンと組めばよかった。最後の最後にサムスンと組むしかないところまで追い詰められたのではないか」と、ある電機担当アナリストは推測する。
この1年間、シャープの経営は迷走を続けてきた。昨年3月、「一緒にやれば、絶対にサムスンに勝てる」と鴻海の郭台銘会長とシャープの町田勝彦相談役は握手し、9・9%の出資で合意した。
しかし、シャープが2500億円の最終赤字見通しを発表し、株価が急落したことで両社の交渉は停滞、払込期限は今月26日に迫るが大きな動きはない。
シャープは新たな提携先として米国の有力企業などと水面下で交渉を続けたが、ようやく出資が決まったのは米通信技術大手クアルコムからの50億円のみだった。
業績回復の頼みの綱となったのがアップルの「iPhone(アイフォーン)5」や「iPad(アイパッド)」向けの液晶パネル供給だった。シャープは中小型液晶を再建の切り札と位置付け、画像が美しく消費電力が少ない新型液晶「IGZO(イグゾー)」に注力しているが、昨年末ごろからiPhone5が大幅に減産したとされ、アップル向けの出荷が落ち込み、亀山工場の稼働率が低下していた。
今年9月には2000億円の転換社債の償還を控え、財務体質の改善も急務だった。主力取引銀行からは追加支援の条件として、明確な業績改善シナリオの提示を求められるなか、鴻海との交渉期限ギリギリで出てきたのがサムスンとの提携だった。
そのサムスンと以前、大型液晶パネル生産で合弁企業を作っていたのがソニーだ。「技術は流出しない」と強調していたが、実際には人材交流などで相当の技術がサムスンに流れたと指摘されている。結局、ソニーは提携を解消した。
今回はシャープ本体にサムスンの資本が入る。「サムスンは提携関係を拡大させることを望むだろう。出資比率も拡大すれば、事実上シャープを傘下に収めることもありうる」(前出のアナリスト)
サムスンとの提携は、部品メーカーとしてのシャープの業績改善にはつながるが、「テレビやスマホメーカーとしての立場は厳しくなる。海外市場でサムスンがさらに強くなるだけでなく、日本市場をサムスンのテレビが席巻することも現実味を帯びてきた」(家電量販店関係者)。
一方、サムスンを敵視する鴻海は、すでにシャープ堺工場の最新鋭の液晶工場を事実上手に入れている。アップルも法廷闘争を含めてサムスンが最大の敵であり、当然ながらシャープとサムスンが関係を深めることは面白くないだろう。
米国、韓国、台湾のメーカーとの“全方位外交”に活路を見いだすシャープ。背に腹は代えられないが、危うい均衡が続きそうだ。
Posted at 2013/03/07 13:11:07 | |
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