アルヴェルに納得…

ミニバンなんて言葉を聞いたことのない時代にトヨタのタウンエースと言うワンボックスに乗っていました。

トヨタはライトエースにタウンエースにハイエース、後にマスターエースが加わった時代…

日産はダットサンバネットにキャラバン…

三菱にデリカスターワゴン…

マツダのボンゴはもうちょっと後だったかなぁ…

「ワゴン車」って呼んでいましたよ。

リアのドアはもちろんスライドドアで、左側だけに付いていました。

開閉の際にはガラガラと…

いずれも基本的に商用車をベースに、シートと室内トリムを少し豪華にした感じのクルマだったと思います。


足グルマの車検のためにトヨタのディーラーに行って来たのですが、点検整備を終えて洗車を済ませたクルマが拭き上げられている様子を眺めながらまったりとした時間を過ごしていると、ミニバンが次々とやって来ます。

新型の出たアルファードとヴェルファイア、どっちがどっちなのか区別もつかないのですが、大きなミニバンが意外なほど多い…売れているんですねぇ。

なかなかじっくりと眺める機会がなかったのですが、箱ティッシュのような形でお世辞にもカッコイイとは思えなかったこれらのミニバン、私が乗っていたワゴン車とは全く別のクルマになっていたのですね。

ショーファードリブンのセダンではなく、これらのミニバンがVIPカーとして選ばれているのも納得です。

インテリアの仕上げもさることながら、スライドドアの開閉音からして違いますよ。

んで、「あれっ？」と思ったのが、スライドドアのレール…





ほら、こんな感じで新型のメルセデスにもある、リアホイールの上の横一本…

これに沿ってスライドドアが開くのですが、アルファードには見当たらない…

あのレールをなくすことなんてできるのだろうか…


近くにいたメカニックさんを捕まえて聞いてみると、目立たないだけでサイドウインドーの下端に沿ってちゃんとありますよと…

ボディカラーが黒の個体だったのでなおさら分かりにくかったのですが、よく見ると確かにあります。




こんな感じでね。

目立たないように、とても上手く処理されているなぁと感じました。

同じトヨタのミニバンでも、他の車両には目立つ位置にレールがあります。

最高級ラインならではの差別化なんですかねぇ。

とにかく、どうしてこんなに大きくて高価なミニバンがバカ売れしているのか、その理由の一端が分かった気がした一日でした。