混雑する電車の中で、ふわりと柔らかいものが肩に当たって…
若い女性が羽織る毛皮のコートでした。
ミンクかアンゴラか…微妙なグラデーションがあって、高価なものを良く着られるものだよなぁ…
んでも、ちょっと変だよなぁ…あれ?これってフェイクファーじゃないのか…
フェイクと気付いたのは、毛先が全て切り揃えられていたからです。
でも、一時期と比べたら、とても出来が良くなっていて、もし今後、毛先を尖らせることができるようになったら、本当に本物の毛皮と見分けがつかなくなりそうです。
少し前なら、フェイクファーと言えば、値段も安いけれど品質も悪くて、本物の毛皮と比べたら一段も二段も劣っている感じでした。
それが、最近では、生きた獣の皮を剥いだ毛皮を使わずに、あえてフェイクファーを採用するブランドも出てきたようで、フェイクファーも安っぽいものばかりではなくなっています。
そんで、テスラの耐久性の話になるのですが…
まあ、皆が気にするバッテリーについては、あんまり心配していないのですよ。
他のEVと比べても手厚い保証が付いているしね。
唯一心配なのが…
このシート…
本革ではなくて動物の皮に由来しないヴィーガンレザーを使っているのだそうで。
合成皮革や人工皮革のことかと思ってしまうのですが、ヴィーガンレザーは、リンゴ・サボテン・マンゴー・ココナッツ・グレープなどの植物から作られた素材です。
本革と比べて軽くて水に強いという特性があるようですが、何分にもまだ新しい素材なので、耐久性については未知数なのですよね。
石油由来のビニールレザーは、年月の経過とともに分解してベタベタになったりボロボロになったりしてしまうことがあります。
保管環境によるのか、高級車でも内装がベタベタ、ボロボロになっている個体もありますね。
その点、昔からある本革は、ポルシェのレザーシートを見ても、30年経過したくらいでは全く問題ないコンディションを保っています。
クルマのシートの表皮は、リビングのソファとは比べ物にならないくらい過酷な環境下に置かれるので、時には風合いを犠牲にしてでも耐久性を持たせようとします。
そうした中で、風合いと耐久性を兼ね備えた革であることが、高級な革と言うことになるのでしょう。
そうした意味では、日本の旧車のインテリアを良好な状態で維持するのは相当大変なのだろうなぁと…
テスラに用いられている革の質は、ふんわりしっとりした質感で、言われなければ本革と区別がつかないほどです。
シートに採用しているくらいですから、財布などよりも耐久性を持たせていると思います。
んでも…
30年経ってどうなっているのかなんて、誰も見ていないし、誰にも分からない…
10年経って、このテスラの走行性能が陳腐化しているかどうかは分からないし、おまえは10年後も乗り続けているかなんて、何とも言えないのですが…
よし、まだまだこの先も乗ったろうじゃないかと思った時に、シートの表皮や内装のトリム類がボロボロに劣化してドン引き…なんてことにはなってほしくないものですね。
Posted at 2023/01/14 14:59:03 | |
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