
ポルシェの国際プレス試乗会では、コンファレンスの最後にプレス向けに制作されたプロモーション映像が流されるんですが、997後期型GT3のそれが下に埋め込んだ動画であります。
事前から狙っていたわけではなく、その場で思いついて撮り始めたので、最初にカメラが揺れたり、フレーミングが合っていなかったりするんですが、ま、お許しを。
サーキットと海岸線のワインディングで赤いGT3をドライビングしているのは、僕の知る限りすでに15年ほどポルシェのテスト&デモンストレーションドライバーをやっている元WRCチャンピオンの、ヴァルター・ロールさんですね。
こういうスポーツ性の強いモデルだと、ロールさんがプロモーション映像の主人公になることが多いんですが、今回もそうでした。
ちなみに撮影の舞台になったサーキットと海辺のワインディングロードのある場所は、南イタリアとのこと。
実はそのロールさんと僕、いくつか共通項があるんですね。
その1) 同じ1947年生まれである。
その2) 個人車として964を所有している。ただし彼のはC2ではなくRSですが。
その3) 自転車=ロードバイクが好き。
その4) 猫が好き。
その他に、クルマが好き、スポーツカーが好き、ポルシェが好き、運転が好き、とかいったらキリがないので止めておきますが、少なくとも上にあげた4項目は、間違いのない共通項だといえます。
そのロールさん、今回の試乗会にも来ていて、夕食のテーブルで964のタイヤの話になったんですね、僕と。
彼のRSは今、18インチを履いているそうなんですが、964は17インチの方がよさそうなので17インチに戻したいのだけれど、RSの標準サイズ(F=205/50R17、R=255/40R17)だとアンダーステアが強くなりそうなので、フロントを少しワイドなサイズにしたいと思っている、とのこと。
そこで僕は言ったのでありますよ、「ロールさん、僕も最初はそう思ったのだけれど、実際にそのRSサイズの組み合わせを自分の964C2に履いてみたら、心配したようにアンダーステア強くなることはなく、意外なほどバランスがいい。だから僕はフロントをワイドにしないで、RSの標準サイズを履くのがベターだと思っているんですよ」、とね。
そうしたらロールさん、「Interesting!」と頷いて、僕の話を素直に聞いてくれたのでありました。
さらに翌朝、朝食の場で会ったときに、日本で入手できる964RSサイズ、もしくはその周辺のサイズのタイヤブランドのリストをメモにして渡したら、今度は嬉しそうに頬を緩めながら、「Thank you very much!」をいってくれたのです。
世界にモータージャーナリスト多しといえども、かのヴァルター・ロールさんにポルシェのタイヤについてアドバイスなんかしちゃったのは、たぶん俺しかいないんじゃないのと、なにやら嬉しい気分になったのでありました! (笑)
ところで頭の写真は、試乗会のベースとなったホテルの前の広場に陣取ったポルシェモータースポーツのトランスポーターですが、クルマがGT3ともなると試乗会にこういうものがやってくるところが、またカッコいいのであります。
Posted at 2009/04/28 18:10:45 | |
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