先週の木曜日、19日午後のこと、所用を終えて事務所に帰るべく首都高3号線を六本木方面から渋谷に向けてMINIクーパークラブマンを走らせていたら、珍しいクルマが目に入ってきました。
写真の左に見えるちょいと背の高いグレーの小型車、他でもないルノー・キャトル=4ですね。
しかもこのキャトル、かなり元気のいいペースで走っていたのがまたなんとも素晴らしかった!
なにを隠そうワタクシことスポーツカー親爺、実はこのキャトルの佇まいが大好きなんですね。
そのことを最初に実感したのは今から37年前の1975年、初めての海外取材でヨーロッパに出掛けたとき、現地の広報車を借りて走ったイギリス、フランス、スイス、ドイツ、ベルギーといった国々の道という道で、人々の暮らしを支える無数のキャトルに遭遇したときのことでありました。
その頃にはすでに、ルノーの小型車の主役の座はよりモダンでスタイリッシュな3ドアのサンク=5に移っていたけれど、僕はサンクよりずっと武骨で実用車っぽくて機能一点張りなスタイルのキャトルにすっかり惹かれてしまい、当時日本には正規輸入されていなかったから、程度のいい中古でも1台買って帰りたいとさえ思ったのでありましたよ、実際に買ってはこなったけれどね。
つまり僕は、スポーツカーであっても実用車であっても、どっちつかずの半端なスタイルではなく、いかにもそれらしい機能に即したカタチをしたクルマが好きなんですな、自己分析してみると。
パリを訪れてもめっきりその姿を見ることが少なくなったキャトルに久しぶりに東京で遭遇し、しかもそれがグレーといういかにもらしい色で、さらにそれが元気よく首都高をカッ飛んでいたので余計に嬉しくなり、思わずカメラを取り出してMINIのコクピットから激写してしまったのであります。
写真のキャトルそのものは比較的後期型と思われますが、僕に70年代半ばのパリの空気を思い出させてくれたグレーのルノー・キャトルとそのドライバーに、感謝したい気分なのであります。
Posted at 2012/01/23 01:41:47 | |
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