2014年12月27日
シルビアを選んだ理由。
S15シルビアに乗り始めてもうすぐ2年になります。
ZC31Sスイフトスポーツに乗っているときから、「FF乗ったし、次はFRで。」と決めて、その通りになったわけですが・・・
数あるFR車の中から、なぜシルビアを選択したのか。
以前に10万kmを記念してざっと書いてみましたが、今回はちょっと踏み込んで記してみようと思います。
・・・・
なにも一番好きな車がシルビアだったわけではありません。
一番好きな車は他にあるし、乗りたい車なら山ほど存在します。
それでもシルビアを選んだ理由は、「他に代わる車がない」からなのです。
例えば不慮の事故で廃車になったり、何らかの理由で乗り換える必要に迫られても、ほぼ同じ年式の同じ車種を購入する人が居ます。
ある意味「リピーター」とでも言いましょうか。
そういう「リピーターが多い車」というのがあるように思います。
国産車で言えば、第2世代GT-RやRX-7、スープラ、そしてシルビアあたりでしょうか。
さて、なぜこれらの車種は「リピーター」が存在するのでしょうか。
例えば第2世代GT-R。
2568ccの直列6気筒エンジンをツインターボ化し、独特な四駆システムを採用した車ですね。
BNR32からBCNR33、BNR34と進化しても、その根っこの部分は変わりませんでした。
例えばRX-7。
軽量なボディへ独特な機構を持つロータリーエンジンをフロントミッドへ搭載し、強烈なパワーとコーナリング性能を両立させたマツダのピュアスポーツカーですね。
例えばスープラ。
GT-Rと同じく直列6気筒でツインターボ。しかし、こちらは2997ccのスクエアエンジンでFRですね。
例に挙げたこれら3車種は、絶版になった今でも、普通の車種では考えられない価格で中古車市場に流通しています。
シルビアも最近は値段が上がってきている・・・と聞いたことがあります。
なぜでしょうか。なぜわざわざ絶版の古い車に高いお金を払い、苦労して乗るのでしょうか。
それは、これらの車種に「代わりが存在しない」からなのです。
例えばGT-Rとスープラ。
直列6気筒のターボ車を作っているのは、現在ではBMWくらいでしょうか。
直列6気筒では構造上どうしてもエンジン本体が長くなり、エンジンルームを広く取る必要がありますが、V型6気筒であればそのネガティブを解消することができます。
つまりそれは、フロントのオーバーハングを短くすることが出来、理想の重量配分を達成しやすくなるということでもあります。
また、歩行者保護のためのクラッシャブルゾーンを設けやすくなることもあり、現在では6気筒といえばV型エンジンとなっていますね。
その他クランクシャフトの捻れの問題なんかもあるわけですが。
しかし、いいところがあるのもまた事実。
音やフィール、振動の少なさなどが良く上げられますね。
また、GT-RのRB26DETTやスープラの2JZ-GTEは、それに加えて「頑丈である」という利点を持っています。
特に2JZは、600馬力でもエンジンの腰下はノーマルで大丈夫、というほど強固な作りです。
鋳鉄で作られたエンジンブロックを持つ2JZ、RB26だからこその利点ですね。
ではこれと同等のエンジンを搭載した車種が、現在あるでしょうか。
例えばRX-7。
ロータリーといえばRX-7、特にFD3Sが人気の車種ですね。
後継としてRX-8がありますが、そちらはNA。
勿論9000rpmまで回り、吹け上がりの自然なNAロータリーには、それはそれで魅力がありますが、パワー不足が否めないのもまた事実です。
ブーストアップで320~350馬力、タービン交換で400~が狙えるロータリーターボを搭載し、良く出来た足回りを持つRX-7。
ストレートスピードだけではなく、コーナリングスピードもとても速い車ですね。
ではこれに代わる車があるでしょうか。
つまりそういうことです。
シルビアという車のパッケージング、「軽量コンパクトで2LターボのFR」という条件を満たす車が現在無いのです。
例えばこれが「2リッターのエンジンでFR」だったら話は変わってきます。
NAでもいいわけですから、それなら今でもいい車はたくさんありますよね。
86、BRZ、ロードスター。
絶版車も含めればS2000なんかもいいですね。
しかし、これから先、エンジンパワーを欲したとき、NAではパワーアップが厳しいですよね。
絶対的なパワーを得るためにはNAエンジンよりもターボエンジンの方が近道だと思ったのです。
また車両重量も重要なファクターの一つでした。
元々1060kgしかなかったZC31Sに乗っていたこともあり、あまり重量に差がある車に乗りたくなかったのです。
但し、重量1000kg台のFR車が少ないのもまた事実であり、それなら出来るだけ軽い車にしようと思っていました。
そんな条件を満たす車が、偶々S15型のシルビアだったのです。
速さを求め、維持のしやすさ、これからの展望を見定めた結果なのです。
今乗っているシルビアの嫌いなところなら、たくさんあります。
エンジンはラフだし、ボディはヘロヘロ。
ステアリングフィールもしっかりしているとはお世辞にも言えず、トラクション性能もそんなに吃驚するほどではありません。
勿論好きな部分もたくさんあります。
車が手の内に入る感覚、素直な操縦特性、パワフルなエンジン、エトセトラエトセトラ。
それでも、代わりが無い以上、このシルビアが自分の相棒であり続けるのです。
そして、これから自分に合うようアジャストするたびに、さらに代わりの無い車になっていくのです。
どこまで乗れるのか分かりません。
しかし、出来れば最後の最後まで乗り続けていたいな、と思うのは、やはりこの車が好きだからなのでしょうか。
俺の元へ来て2年だな。
いろいろあったし、いろいろあるだろうけど、これからもよろしく頼むぜ、相棒。
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Posted at
2014/12/27 01:55:51
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