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イイね!
2015年01月12日

過給圧をビンビン♂に!



リサーキュレーションバルブ。



知らない人からすれば、「?」となるこの部品。



ざっくり言ってしまえば、「日産純正のブローオフバルブ」のこと。



スロットルが開いてれば、ターボで過給した空気がそのままサージタンクに行って、開いたバルブから燃焼室に流れ込む。
でも、スロットルが閉じられて、過給された空気が行き場を無くすと、このバルブが開いて、タービンの前のインテークパイプ内に戻される。


だから「リサーキュレーション(再循環)」バルブ。

確かに「ブローオフ(吹き飛ばす/吹き払う)」ではない。
純正部品の名前って面白いね。

・・・閑話休題。


もしこれが無い場合、或いは俗に「殺された」と呼ばれる状態の場合、タービンにブレーキがかかるような感じになる。

いわゆる「バックタービン仕様」ってやつ。
バックタービン仕様の車が出す、あの「ひゅろろろろ~・・・」って音の原因がこれ。


圧縮した空気がタービンのほうに戻っていって、吸気管の中でごちゃごちゃ訳わかんないことになるからなる音・・・って自分では解釈してます。(つまり空気同士の干渉音かなって思ってる。)


「わい、ターボ車乗ってるで!」って感じが出てかっこいいな、と思うけど、タービンにブレーキがかかるということは、タービンの羽の回転が遅くなる、或いは止まるってこと。(たぶん)

当然、タービンの軸には負担が掛かる。
(ていっても、エンジンブレーキ状態なら排気ガスはほとんど出てないだろうから、そんなに高負荷じゃない・・・とは思う。ブースト圧がべらぼーに高ければ話は別だろうけど。2kとか2.5kとか。)


一回止まったものをまた排気ガスで回して過給をしないといけないから、レスポンスも悪くなる。(はず)


だから、このリサーキュレーションバルブは有った方がタービンにもやさしいし、ブーストの立ち上がりも良くなる。はず。


でも、「ある理由」から、リサーキュレーションバルブを殺した状態にしてたのです。

その「ある理由」ってのが、今回のお題。



日産のターボ車についてるリサーキュレーションバルブには、なぜか小さい穴が開いてる。


こんなかんじ。

ER34スカイラインのリサーキュレーションバルブにもこの穴はあるみたい。
スカイラインGT-RとかパルサーGTI-Rとか、AWDのターボは・・・分からない。たぶん開いてるかも。

この穴、少し過給圧を漏らすように開いてるんです。
スロットル直前とタービン前がちょーっと繋がってる。


図にするとこんな感じ。
青い線が空気の流れ。


当然ブースト圧の掛かりは悪くなる。
じゃなんであるの?ってなるけど、ブーストの立ち上がりを抑えることで、パワーのあるFRを乗りやすくするためらしい。


確かにパワーの出方は穏やかで乗りやすくなるかもしれない。
でもこれがあるせいで、アクセルを踏みなおしたときとか、ターボの掛かり切らない「NA領域(って勝手に呼んでる)」でのピックアップが悪くなる。

ぶっちゃけ、「NA領域」のピックアップはどうでもいい。
でもアクセルを踏みなおして一度過給圧が落ち込んだとき、少しでも素早く過給させて加速体制に移りたい。


そのためにはこの穴がジャマになる。
埋めてしまえば、すべて解決なんだけど、まず取り外すのが大変(ヒューズボックスの真下)だし、埋めるための材料も用意しないといけない。


だったらバルブ殺したほうが手っ取り早い。


だからこのリサーキュレーションバルブを殺してバックタービン仕様にして乗ってたという訳。
・・・バックタービン音が好きだったっていうのもあるけど。
バックタービン仕様のほうが、よっぽどフルブーストまでの時間短いし。


でも、うちのS15でも既に11年選手。タービンも勿論11年選手。
バックタービン仕様で乗るには、ちょっと忍びなくなってきた。


以前吸気をバラしたとき、タービンブレードを触れる機会があった。
そしたら、軸に少しガタがあるのを見つけた。
S15はタービン軸受けがボールベアリングだから、普通はガタが無いはず。


もうすぐダメになるんだろうけど(或いはもうダメか・・・)、少しでもターボのライフを伸ばせるのなら、このバルブを使わない手は無い。

だから、ちょっと手間だけど、この穴を埋める事にした。



埋めるっていってもやることはとてもカンタン。


リサーキュレーションバルブを外して、バラして、穴を埋めて、組んで、戻すだけ。


でもこの外すのがめんどくさい。

だいったいこの手のホース類はカンタンに外れない。



寒空の中悪戦苦闘してやっと外れた。






30分くらい掛かった。



早速バラす。
プラスのネジで3箇所止まってるだけなので、カンタンに外れる。
でも固着してるから舐めないように注意が必要。


使いまわし。



で、穴を埋めるんだけど、自分は「イモネジ」で埋めることにした。




こんなの。


当然、リサーキュレーションバルブの穴にネジが切ってあるわけないから、自分でネジを切る。
どこのご家庭でもあるこれを使った。



タップダイスセット。DIY店で3500円くらい。

穴自体は5mmだけど、一応一回り大きい6mmでネジを切った。
でも5mmで充分かもしれない。


で、組み立てて、取り付け。

付けるのはあっさり終わった。


早速試走。


ブースト計の針の動きが俊敏になった。
ブースト圧がパキーン!と立ち上がるので、気分が良い。
今までシフトアップの度に、じわーっと背中を押される感覚だったのが、シフトアップしてアクセルを入れたとたんに背中を押される感覚に変わった。


一応効果出たみたい。よかったよかった。

外すのとかちょっと大変だけど、皆さんもぜひお試しあれ。
ブログ一覧 | 解説シリーズ | 日記
Posted at 2015/01/13 00:29:39

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この記事へのコメント

2015年1月13日 0:53
お久しぶりです。

確かに純正部品の名前は???って思うことが多いですよね。メーカーによっても同じようなものでも呼び方が違いますしね。
日産なんかカムのセンサなのにクランク角センサだし、スズキは逆にクランクについているのにカム角センサだったり(笑)



それにしても随分と芸が細かくて素晴らしいですね。
コメントへの返答
2015年1月13日 2:52
どもです!
kazuさんを見ると未だにあの黒いER34を思い出しますww

あー、それありますね!
まぁ確かに、カム角が分かればクランクの角度も分かるし、逆も然りか・・・とは思いますが・・・
もちっとストレートに名前を決めてもいいんじゃない!?とww

いろいろ有るのでしょうね、メーカーにも。

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